氷の世界 (曲)
「氷の世界」(こおりのせかい)は、井上陽水が作詞・作曲した曲である。1973年に発売された陽水のアルバム『氷の世界』の表題曲として、その5曲目に収録されている。編曲は星勝とニック・ハリソンによる。 陽水の代表曲の一つで、コンサートでは必ず歌われている。また、数多くの歌手によってカバーされている。 それまでどちらかと言えばフォーキーな楽曲が多かった陽水だが、本曲はかなりファンク色が強く、スティーヴィー・ワンダーの『迷信』を意識して作られたという。本曲ではクラヴィコードの音色が効果的に使われている。 歌詞に関しては陽水は当時ボブ・ディランの『女の如く』を聞いて、作詞に大きく開眼したと語っており、「キメの『Just like a woman』以外のフレーズは適当であればあるほどいいとわかった」「『氷の世界』ではそれが『吹雪、吹雪、氷の世界』に当たる」と語っている。本曲は出だしの『窓の外ではリンゴ売り』を始め、全体的にシュールな内容の言葉の羅列になっており、現在では一般的な陽水楽曲のシュールなイメージの先駆けになった楽曲である。 2015年にはアルバム『UNITED COVER 2』でセルフカバーされた(オルケスタ・デ・ラ・ルスが参加したラテン調アレンジ)。 主なカバー
筋肉少女帯のシングル
筋肉少女帯の「氷の世界」は、5枚目のシングルとして、1992年2月21日にトイズファクトリーより発売された。 ボーカルの大槻ケンヂはこの曲を非常に気に入っており、インディーズ時代からライブで取り上げているほどである[1]。オリジナル・アルバムには収録されなかったが、翌1993年に発売されたシングル・ベスト『筋少の大水銀』に収録されている。 カップリングの「戦え!何を!?人生を!」は、ライブでの定番曲となっている。こちらは同年のアルバム『エリーゼのために』に収録された。 筋肉少女帯のシングルの収録曲
脚注
|