橋本長道
橋本 長道(はしもと ちょうどう[5]、1984年〈昭和59年〉5月7日[1] - )は、日本の小説家、ライター[6]。元新進棋士奨励会1級[7]。将棋小説『サラの柔らかな香車』で集英社第24回小説すばる新人賞や第24回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞[8][1][9]。『サラは銀の涙を探しに』[10]や『覇王の譜』[2][11][注 1]も執筆した。また、奨励会の実像を記した『奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~』も執筆し[12]、ねとらぼでは「15年目の感想戦」を連載した[13]。 来歴1984年(昭和59年)生まれ。兵庫県小野市出身[2]。1999年(平成11年)、小野市立小野中学校3年生の時に中学生将棋王将戦で優勝[14][15]。同年、プロ棋士を目指して、新進棋士奨励会に入会[15]。井上慶太門下[16]。1級まで昇級するも、2003年(平成15年)に退会[17][15]。大学2年生から卒業まで井上慶太九段の父も働いている神戸将棋センターでアルバイトをしていた[12]。2008年(平成20年)に神戸大学経済学部を卒業する[18][19]。 大学卒業後に努めた政府系金融機関を1年ほどで退職[2]。その後1年ほどしてから小説を書き始める[7]。2010年(平成22年)にはジャンプ小説新人賞フリー部門特別賞を受賞[20]。2011年(平成23年)に『サラの柔らかな香車』で集英社が主催する第24回小説すばる新人賞を受賞し、小説家としてデビューする[21]。翌2012年(平成24年)、『サラの柔らかな香車』で第24回将棋ペンクラブ大賞(文芸部門)を受賞する[9]。2018年には奨励会の実像を記した『奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~』を執筆している[12]。 2022年(令和4年)には8年振りの新作小説となる『覇王の譜』を執筆[2][注 1]。谷津矢車は同書の人物造詣や将棋の対局におけるリアリティを評価し、「小説のことばで将棋のクオリアを掴んだ力作」と評した[11]。同書は三国志をモデルにしたといい、将棋界の権力闘争も描写した[2]。同書はWEB本の雑誌の「オリジナル文庫大賞」を受賞し[22]、翌2023年(令和5年)には第35回将棋ペンクラブ大賞の文芸部門大賞も受賞した[3]。また、同年には『神戸新聞』で随想を連載している[23]。 人物趣味は将棋や麻雀などのボードゲーム[7]。奨励会時代は船江恒平らと麻雀をすることが多く、「ほとんど降りない」「攻める麻雀」だったという[16]。2022年のインタビューでは奨励会所属経験について、「小説家としての私にとって、地に足がついた最強の持ち駒になっている」を語っている[2]。 主な受賞歴
著書
その他著作連載記事・寄稿
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク
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