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この項目では、作家について記述しています。俳優の同名の人物については「佐藤賢一 (俳優)」をご覧ください。 |
佐藤 賢一(さとう けんいち、1968年[1]3月12日 - )は、日本の小説家。学位は修士(文学)(東北大学)。山形県鶴岡市出身[1]。鶴岡市在住。
経歴
山形県鶴岡市に生まれる。山形県立鶴岡南高等学校卒業。山形大学教育学部卒業。東北大学大学院文学研究科西洋史学専攻修士課程修了。同フランス文学専攻博士課程単位取得満期退学。
1993年在学中に『ジャガーになった男』で第6回小説すばる新人賞を受賞。1999年、『王妃の離婚』で第121回直木三十五賞を受賞[1]。2005年1月から新聞連載を開始した『女信長』では、初めて日本史にも挑戦した。2014年、『小説フランス革命』で第68回毎日出版文化賞の特別賞を受賞[1]。2020年、『ナポレオン』で第24回司馬遼太郎賞を受賞[2]。2023年、『チャンバラ』で第18回中央公論文芸賞を受賞[3]。
人物・作風
主に中世から近世にかけてのヨーロッパを舞台とした歴史小説を多く書いている。史実をもとにしながら、奇想天外なストーリー、登場人物たちの濃厚な性格描写などで知られる。
歴史学で博士課程を満期退学した経歴を生かし、フランス語史料も駆使して緻密に時代背景を描写する作風である。また、地の文から切れ目無く独白に入り、最後にカギカッコ付きの独白で締めるという独特の文体を多用する。『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』では、3代にわたるアレクサンドル・デュマ(トマ、大デュマ、小デュマ)について、それぞれの生涯を1冊ずつ書いている[4]。
デビュー以来ヨーロッパ史を題材とした作品をものしてきたが、近年は日本の歴史小説、アメリカを舞台にした近未来小説なども手がけている。
エピソード
野球ファンとして知られるが、かつて鶴岡市のタウン誌に誤認に基づく内容のコラムを記載し[5]、物議を醸した(モンテディオ山形サポーターの抗議に後日発行元が陳謝している)。
作品
小説
18-19世紀フランス
ノンフィクション
共著ほか
- アンソロジー参加作品
漫画原作
脚注
- ^ a b c d 『青春と読書』2017年3月号. 集英社. pp. 25.
- ^ “司馬遼太郎賞に佐藤賢一さんの「ナポレオン」”. 産経ニュース (産経デジタル). (2020年11月27日). https://www.sankei.com/article/20201127-N76HPUOVEBOL5JXUXCVP7EGXEY/ 2020年11月28日閲覧。
- ^ “中央公論文芸賞に川越宗一さん「パシヨン」と佐藤賢一さん「チャンバラ」”. 読売新聞. (2023年8月18日). https://www.yomiuri.co.jp/culture/20230818-OYT1T50218/ 2023年8月19日閲覧。
- ^ 偉大な父親を持った男の苦悩と羨望 著者インタビュー 本の話web
- ^ 二軍というならサッカーJ2のモンテディオ山形も二軍である Archived 2004年11月21日, at the Wayback Machine.
関連項目
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1930年代 - 1950年代(第1回 - 第42回) |
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1930年代 | |
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1940年代 |
- 第11回 堤千代『小指』他/河内仙介『軍事郵便』
- 第12回 村上元三『上総風土記』他
- 第13回 木村荘十『雲南守備兵』
- 第14回 該当作品なし
- 第15回 該当作品なし
- 第16回 田岡典夫『強情いちご』他/神崎武雄『寛容』他
- 第17回 山本周五郎『日本婦道記』(受賞辞退)
- 第18回 森荘已池『山畠』『蛾と笹舟』
- 第19回 岡田誠三『ニューギニヤ山岳戦』
- 第20回 該当作品なし
- 第21回 富田常雄『面』『刺青』他
- 第22回 山田克郎『海の廃園』
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1980年代 - 1990年代(第83回 - 第122回) |
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