東京ドロンパ(とうきょうドロンパ)は、Jリーグ・FC東京のマスコットキャラクター。
概要
1998年に生まれたタヌキの男の子。東京タワーの近くに住み、知らない間にパッと現れドロンといなくなることから、「東京ドロンパ」という名前になった[2]。
2009年からFC東京の公式マスコットとして活動中。Jリーグの試合や地域のイベントだけなく、FC東京バレーボールチームの試合にも登場することがある[3]。2012年3月26日よりFC東京小平グランドがある小平市では、市制施行50周年記念として原動機付自転車のナンバープレートのデザインに採用されている[4]。
来歴
1998年10月1日[注 1]、東京都港区麻布狸穴町[注 2]に長寿の家系の狸の12代目として生まれる[2]。
2004年11月3日、父狸に連れられJリーグナビスコカップ決勝「FC東京 vs 浦和レッズ」を観戦。サッカーの試合はこれが初観戦だったが、尻尾が震えるほど感動[2]。以後、FC東京のファンとなる。
2009年、前年よりマスコットプロジェクトを立ち上げていた[注 3]FC東京からのオファーを受け、クラブマスコットに就任。同年1月23日、TOKYO MX「FC東京ホットライン」に出演し、サポーターに姿を初披露[13]。番組ではレポーターを務めた目黒邑と、特別マイクを用いて会話した。
同年3月7日J1第1節新潟戦でデビュー[14]。登場初年からFC東京サポーターからは好評を博し、Jリーグの公認ファンサイトJ's GOALのアンケートでも、ファン投票1位に選ばれている[15]。
風貌
12代に渡って人間に変化し続けてきたタヌキであるため[2]、所々で一般的なタヌキとは異なる形状に進化している[注 4]。
体毛は薄茶もしくは黄土色だが、眉毛(と思われる部分)は黒。目の周り[注 5]や尾が青赤に染まっている。なお、人間に化けてもこの青赤の尾はそのまま[2]。しっぽはチャームポイントだという[17]。頭頂部には前後に青・赤・青の三つの突起物がある。また、耳が逆立っており、FC東京のエンブレムの右上部分と類似の形状をしている。
身長・体重は不明(非公表)だが、羽生直剛(公称167cm)とほぼ同じ身長である[5][6]。
服装
基本的にFC東京の1stユニフォーム[注 6]を着用。当初背番号やネームは入っていなかったが[注 7]、2016年より新たに背番号「1068[注 8]」が設定された[20]。右腕には青、左腕には赤のリストバンドを着け、FC東京のクラブカラーをアピール。アディダスの黒いスパイク[注 9]を履いていたが、FC東京のユニフォームサプライヤーに合わせ、アンブロの青赤のスパイクへと変更。
また、時季に応じた服装のアレンジ(子供の日には兜[21]、夏には浴衣[22][23][24]、クリスマスにはサンタクロース[25]など)も見られる。Jリーグヤマザキナビスコカップ優勝報告会ではタキシードを着用[26][27]。
2010年終盤には、同年のFC東京のチームスローガンが書かれた鉢巻を巻いていた[28][29][30][31]。
趣味・特技
ダンスやローラーブレード[32]が得意なほか、一輪車に乗ったパフォーマンスなども披露する[8][18][33]器用な都会派タヌキ[2][34]。
「ワールドサッカー ウイニングイレブン 2009」を発売初日に購入しており[35]テレビゲームも楽しむようだ。
YouTuberであり[36]、自身のYoutubeチャンネルを開設している。
交友歴
- 川崎フロンターレとは「多摩川クラシコ」として両クラブで対戦を盛り上げる関係にあるが、同クラブのマスコット『ふろん太』によると、二人の関係は「知人」[37]。東京ドロンパは度々、川崎のホームスタジアムである等々力陸上競技場を訪れたり[38][39]、「不公平グッズ」の制作を互いに協力したりしている[40][41][42][43]。
- また、2010年の対戦より、闘争心を露に東京ドロンパとは全く異なる姿をしたタヌキが現れている。詳細は「多摩川クラシコ」を参照。
- 東京ヤクルトスワローズとは年に1度タイアップ試合を開催する関係にあったため[注 10]、同球団のマスコットである『つば九郎』たちとの交流も多かった[46][47]。始球式に登板したこともある。
- 『燕太郎』とはダンスが得意という共通点もあり[48][49]「刎頚の友[50]」である。神宮球場を訪ねた際には恒例のバズーカを体験した[51]。
- 2010年にはヤクルトのファン感謝DAYに参加。同イベントに参加した東京都の様々なマスコットと親交を深めている[52]。
- また東京都心で行われるイベントにも『つば九郎』や『つばみ』と共に共演している。
- 2009年7月FC東京の練習着スポンサーである「もしもしホットライン」本社を訪問。コールセンターでのアルバイトを志望するも、同社マスコット『かめひよ』の「マスコットにせんねんして」の言葉を受け、不採用となった[53]。
- 二人は「友達」で[54]、かめひよはFC東京の加入を目指して東京ドロンパによる試験を受けたが「ユニフォームが(身体に)入らない」という理由で落とされている[55]。また、FC東京ホームゲームに来場することもある[56][57]。
- アイドリング!!!19号・橘ゆりかがFC東京応援番組「FC東京VIVA Paradise」(ジェイコム東京)のレポーターを務めているという縁もあり、東京ドロンパから橘に「アイドリング!!!のみんなにFC東京を応援してほしい」旨の手紙を渡した[58]ことから、2013年7月17日のヴァンフォーレ甲府戦において、橘を含むアイドリング!!!からの選抜メンバー10人と東京ドロンパによるコラボレーションユニット「アイドロング!!!」を結成。当日はミニライブやコラボレーショングッズの販売が行われた。翌年以降もこの企画は継続し、2015年のアイドリング!!!活動終了までと、再集合したイベントで全4回行われた(2023年時点)[59]。
- その他
出演
- 映画
脚注
注釈
- ^ FC東京の設立と同日。都民の日とされている。2009年の同日にはFC東京小平グランドで誕生日を祝った[5][6][7][8]。
- ^ J's GOALは、同所において狸が生息している痕跡を発見できず「本当に狸穴町の出身なのだろうか?」と疑問を抱いている[9]。ただし、東京都心部でも皇居や明治神宮など緑地が多い所には実際にタヌキが生息しており、皇居のタヌキの生息状況については明仁上皇も執筆に参加した論文「皇居におけるタヌキの食性とその季節変動」が発表されている[10][11]。
- ^ 2008年はFC東京がJリーグ参入して10年目にあたり、同プロジェクトは10周年を記念してのもの[12]。
- ^ FC東京公式では、「人間のカタチで生まれた」としている[2]。
- ^ パーサくん曰く「ハイカラな目元」
[16]。
- ^ 初登場時は胸スポンサーは「ENEOS」だったが、2011年からは胸に「LIFEVAL」とあるユニフォームを着用しているため、最新モデルに対応しているようだ[18]。
- ^ 後ろ姿より確認できる[19]。
- ^ ドロンパの語呂合わせ。
- ^ イラストではスパイクのカラーリングが青赤だった[2]。
- ^ つば九郎はサッカーボールを、東京ドロンパはバットを持ってコラボレーションをアピールしている[44][45]。
- ^ 作者の水木しげるが調布市に在住していたため。
出典
関連項目
外部リンク
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