杉沢村伝説
杉沢村伝説(すぎさわむらでんせつ)は、青森県にあったとされる村にまつわる都市伝説[1]。 概要伝説の内容かつて青森県の山中に、杉沢村という村があった。昭和の初期、「一人の村人が突然発狂し、村民全員を殺して自らも命を絶った」という事件が起きた。誰もいなくなった村は、隣村に編入されて廃村となり、地図や県の公式文書から消去された。しかし、その廃墟は悪霊の棲み家となって現在も存在するという。 杉沢村の場所についてこの伝説が流行した時期、「村への道筋を示すキーワード」とされるものが各種メディアで伝えられた。諸説あるが、概ね次のようなものである。
メディアこの伝説はインターネット上で話題になり、「杉沢村」を調査・捜索しようとする廃墟マニアやオカルトファン、または「肝試し」目的の者が現れ、各々の冒険譚がインターネットなどで公開された。 2000年8月24日放送のフジテレビ系バラエティ番組『奇跡体験!アンビリバボー』の特番で取り上げられたことで全国的に広まった。同番組では数回にわたり「杉沢村」の特集を行ったが、最後まで村の正体は分からず「杉沢村は時空の歪みの中に存在し、現われたり消えたりする村である」と結論づけた。 由来1953年(昭和28年)12月12日には青森県中津軽郡新和村(現:弘前市)の小友地区にて一家7人が猟銃で射殺される事件(青森県新和村一家7人殺害事件)が発生したが、斎藤充功・石川清は同事件が「杉沢村伝説」の由来になった説を指摘している[2][3]。また、並木伸一郎は「同事件は津山事件(1938年に岡山県で30人が殺害された事件)を連想させるものだったため、2つの事件が混同されて都市伝説の下地になった」と指摘している[4]。 →詳細は「青森県新和村一家7人殺害事件」を参照
このほか、森村誠一の小説『野性の証明』に登場する「大量虐殺事件が起こった岩手県の『風道』という集落」のモチーフがこの伝説である、とする説もある。 その他の「杉沢村」青森県内には青森市浪岡(旧南津軽郡浪岡町)や三戸郡の南部町・三戸町などに「杉沢」という集落・地名があるが、この「杉沢村」とは無関係である。 関連メディア雑誌テレビ
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脚注注釈出典
参考文献
関連項目外部リンク
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