南部町(なんぶちょう)は、青森県三戸郡内の中央部に位置する町。
地理
南部町は青森県南東部、三戸郡内の東部に位置する。町の南部には標高615mの名久井岳があり、町の中心部を馬淵川が東西を横断するように流れている。
地形は、馬淵川沿いは平坦であるが、平地は少なく丘陵地帯が大部分を占める。
歴史
南部藩発祥の地である。町内には南部氏に縁の史跡が多数存在する。
旧名川町の歴史は名川町#歴史、旧福地村の歴史は福地村 (青森県)#歴史を参照
旧南部町
新・南部町
- 2006年(平成18年)1月1日:新制南部町発足。(旧)南部町(なんぶまち)と名川町、福地村が新設合併し南部町(なんぶちょう)となった。旧福地村役場が新・南部町役場本庁舎。旧名川町役場、旧南部町役場はそれぞれ、名川分庁舎、南部分庁舎となる。
- 2009年(平成21年)1月6日:町の木を『赤松』、町の花を『ぼたん』、町の鳥を『うぐいす』をそれぞれ制定。
- 2021年(令和3年)8月2日:大字平字広場28-1の新役場庁舎で業務を開始。これまでの本庁舎は福地支所、南部分庁舎は南部支所となり、それぞれ窓口業務のみの対応となる。
行政
地区指定
南部町は国の定める以下の地区に指定されている。
産業
町の基幹産業は、果樹栽培を中心とした農業である。リンゴ、サクランボ、ブドウ、セイヨウナシ(ゼネラル・レクラーク種)、カキ(ミョウタン)等の果樹、及び食用菊(阿房宮)の栽培を中心としている。全国で唯一の町営青果市場が運営されている。
郵便
- 名川郵便局(集配局) (84048)
- 上名久井郵便局(集配局) (84130)
- 福地郵便局(集配局) (84145)
- 三戸駅前郵便局 (84086)
- 諏訪平郵便局 (84159)
- 下名久井簡易郵便局 (84721)
- 門前簡易郵便局 (84725)
- 沖田面簡易郵便局 (84743)
- 三戸相内簡易郵便局 (84744)
- 名久井中町簡易郵便局 (84778)
- あかね簡易郵便局 (84781)
- 鳥舌内簡易郵便局 (84792)
地域
人口
平成27年に実施した国勢調査と前回の国勢調査からの人口の増減をみると、7.76%減の18,312人であり、増減率は県下40市町村中22位。
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南部町と全国の年齢別人口分布(2005年)
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南部町の年齢・男女別人口分布(2005年)
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■紫色 ― 南部町 ■緑色 ― 日本全国
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■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性
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南部町(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年)
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24,997人
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1975年(昭和50年)
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24,840人
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1980年(昭和55年)
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24,495人
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1985年(昭和60年)
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24,053人
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1990年(平成2年)
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23,383人
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1995年(平成7年)
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23,041人
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2000年(平成12年)
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22,596人
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2005年(平成17年)
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21,552人
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2010年(平成22年)
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19,853人
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2015年(平成27年)
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18,312人
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2020年(令和2年)
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16,809人
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総務省統計局 国勢調査より
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所轄警察署
- 三戸警察署管内
- 南部駐在所
- 名川駐在所 ※2007年(平成19年)3月末にて剣吉駐在所が廃止されたため、名川地区全域を管轄する。
- 福地駐在所
※2006年(平成18年)4月1日より、青森県警警察署再編計画に基づき、
八戸警察署管内だった旧福地村の地域を含む南部町全域を三戸警察署が管轄する。
所轄消防署
教育
高等学校
※以下は廃校。
中学校
※以下は廃校。
小学校
※以下は廃校
旧・南部町
- 南部町立沖通小学校(1962年・向小学校へ統合)
- 南部町立二又小学校(1970年・向小学校へ統合)
- 南部町立相内小学校(1999年・南部小学校を統合新設)
- 南部町立平良崎小学校(同上)
現・南部町
金融機関
※:旧南部町・福地村域には郵便局・JA以外の金融機関の支店を置いていない。ただし旧南部町・福地村域に関しては青森銀行のATMのみが存在する。
その他主要機関
- 南部町営地方卸売市場
- ボートピアなんぶ(競艇場外舟券発売場)
- 国民健康保険南部町医療センター
交通
鉄道
※東北新幹線も当町南東部を通っているが、当町内に駅は無い。
路線バス
道路
友好交流都市
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
旧跡
- 南部氏23代目安信の墓
- 南部氏26代目信直の墓所
- 南部利康霊屋〔小向字正寿寺〕(国の重要文化財)[3]
- 南部氏27代目利直の四男利康の霊屋
- 南部氏27代目利直の霊屋
- 南部氏24代晴政の時代に家臣の放火により焼失するまでの200年間に渡り南部氏の本城とされていた。周辺の馬場館、平良ヶ崎館、相内館他とあわせて本三戸城を構成する。(聖寿寺館跡本体・三光寺地区・本三戸八幡宮地区)
- 南部氏の菩提寺
- 長谷寺とも呼ばれる。1390年創設と伝えられる。
- 南部氏が甲州より糠部入りにあたり、諏訪大明神を歓請。
- 南部氏信仰拠点の一つ
- 鎌倉幕府執権北条時頼により1279年(弘安2年)開基。三重塔で有名。
- 自然の地形を利用して作られた館、四戸南部氏族の居館と伝われる。
- 1724年(享保9年)建立
- 1544年(天文13年)建立
- 県天然記念物、推定樹齢300年。幹の上部が帯化(石化)している。[6]
- 県天然記念物、推定樹齢1000年で、法光寺開山の後、間もなく植えられたもの。[7]
- 県天然記念物、推定樹齢300年。[8]
観光スポット
- 3.3haの敷地内に130種8000本の牡丹が植栽。
- 名久井岳県立自然公園
- 名川チェリーセンター
- ドライフラワーセンター
- そばの里けやぐ
- チェリリン村
- バーデハウスふくち
- 村営温泉施設
- アイスホッケー競技公認スケートリンク
祭事
- 約250年前より伝わる伝統芸能
- 厳島神社例大祭
- 御獄神社例大祭
- 苫米地神明宮例大祭
- ジャックドまつり
- 南部七踊り全国大会
- 諏訪神社例大祭(名川秋祭り)
- 名川えんぶり
- 名川春まつり
- 名川秋まつり
- なんぶまつり
- なんぶサマーフェスティバル
出身有名人
電話番号
南部町内の電話番号は、旧町村により市外局番が異なる。旧福地村域・旧名川町域は八戸市などと同じ「0178」(八戸MA) となっており、旧南部町域は三戸町などと同じ「0179」(三戸MA) となっている。
脚注
注釈
出典
- ^ 朝日新聞 『「白いリンゴ」新宿デビュー 青森の女子高生が開発 2010年11月10日』[1]
関連項目
外部リンク