広駅(ひろえき)は、広島県呉市広中町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)呉線の駅である[1]。駅番号はJR-Y17。
概要
呉線における広島シティネットワークの東端駅で、運転系統上の境界駅でもある。当駅を跨ぐ場合、朝晩の一部列車を除いて乗換が必要となる。当駅始発・終着列車が多数運転されており、広島方面は日中1時間に3本(うち2本は快速安芸路ライナー)、三原方面は日中1時間に1本の列車が運行されている。
2007年9月1日、呉線全線でICOCAが利用可能となり、自動改札機を導入しているが、磁気券処理をする改札機(正規の改札機)は当駅までに導入され、隣の仁方駅 - 須波駅間のローカル線区間ではICOCAの入出場の処理をするIC専用機のみが導入された。
電報略号は、「ヒロ」が広島駅で使われているため、「呉線の広」の意から「クヒ」である。
歴史
1945年に米軍が作成した広地区地図。"Hiro Station"が確認出来る。
駅構造
単式・島式ホーム2面3線を有する地上駅[1]。駅舎は単式1番のりば側にあり、島式2・3番のりばへは跨線橋で連絡している。各ホーム共に広島方面・三原方面側双方に出発信号機が設置されており、両方向へ発車が可能。
みどりの窓口があったが、2021年1月31日限りで廃止され、翌日からはみどりの券売機プラスが設置された。ICOCA対応自動改札機が設置されている。
のりば
- 付記事項
- 1番のりばは主に、広島方面行普通列車と、朝晩の三原方面行(広島からの直通列車)が利用している。
- 2番のりばは主に、日中の広島方面行快速列車、朝の広島方面行列車(三原からの直通列車)、朝の広発三原行(1日1本のみ)と、広発安浦行の一部が利用している。
- 3番のりばは、呉線臨時快速列車「EtSETOra」と、三原発列車折返し、広島方面発当駅止まりの一部列車が利用している。
- 3番線南側に留置線が5線あり、夜間滞泊等に使用されている。以前はその外側に更に3本の側線があり、最も外側の線路から専用線が南西に分岐し、「呉東部卸売市場前」交差点付近で県道279号線(この地点で呉市電の軌道とも平面交差)と交差して南に延び、在日米軍黄幡弾薬庫(呉市広黄幡町)に至っていた。この専用線は東洋パルプ(現・王子製紙)呉工場の敷地内を南北に貫通しており、途中から同工場への専用線も分岐していた。現在はいずれも廃止、撤去されている。
- 駅西側から中国工業への専用線も分岐していたが、現在は廃止されている。
- 駅西側に引き上げ線が1線、東側に2線ある。
- 駅東側の貨物ヤードは以前11線の線路があったが、1986年の貨物取扱廃止後は撤去され、用地は商業施設となっている[4]。ただし、最も1番線寄り線路1本(旧貨物ヤード引上線)は残されており電車留置に使用される場合がある。
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ホーム(2018年3月)
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留置線(2010年2月、跨線橋から)
広オフレールステーション
1986年に当駅での列車による貨物取扱が廃止された後、旧貨物ヤード跡地(駅東側)の線路を撤去し敷地の一部に日本貨物鉄道(JR貨物)広コンテナセンターが設置され、トラックによる貨物輸送が開始された。その後、2006年の貨物駅名称整理の際に「広オフレールステーション(略称:広ORS)」に改称された。国鉄分割民営化以来、呉線沿線で唯一のJR貨物による貨物取扱施設であった。
拠点駅である広島貨物ターミナル駅との間にトラック便が1日2.5往復(当駅発が3本)設定され、12ftコンテナのみを取り扱っていた[15]。正確な廃止日は不明であるが、2012年3月以降貨物時刻表及びJR貨物のホームページから当施設に関する情報は削除され、施設は全て解体された。跡地には2014年、商業施設が開業した。
利用状況
「広島県統計年鑑」及び「呉市統計書」によると、近年の1日平均乗車人員の推移は以下の通り。
年度
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1日平均 乗車人員
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1987年(昭和62年)
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[注釈 1] 5,264
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1988年(昭和63年)
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5,656
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1989年(平成 元年)
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5,873
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1990年(平成02年)
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6,329
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1991年(平成03年)
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6,405
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1992年(平成04年)
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6,331
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1993年(平成05年)
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6,374
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1994年(平成06年)
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6,361
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1995年(平成07年)
|
6,453
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1996年(平成08年)
|
6,269
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1997年(平成09年)
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5,991
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1998年(平成10年)
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5,890
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1999年(平成11年)
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5,792
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2000年(平成12年)
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5,738
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2001年(平成13年)
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[注釈 2] 5,575
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2002年(平成14年)
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4,699
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2003年(平成15年)
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4,434
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2004年(平成16年)
|
4,336
|
2005年(平成17年)
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4,221
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2006年(平成18年)
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4,123
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2007年(平成19年)
|
4,109
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2008年(平成20年)
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4,086
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2009年(平成21年)
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3,946
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2010年(平成22年)
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3,869
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2011年(平成23年)
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3,801
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2012年(平成24年)
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3,774
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2013年(平成25年)
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3,832
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2014年(平成26年)
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3,734
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2015年(平成27年)
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3,888
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2016年(平成28年)
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3,929
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2017年(平成29年)
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3,953
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2018年(平成30年)
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3,556
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2019年(令和 元年)
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3,640
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2020年(令和02年)
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3,057
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2021年(令和03年)
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2,880
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2022年(令和04年)
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2,901
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2023年(令和05年)
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2,999
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駅周辺
バス路線
駅前ロータリー内に「広駅」停留所があり、以下の各路線が乗入れる。
- JRバス中国
駅前の国道185号線に「広駅前」停留所があり、下以下各路線が乗入れる。
- 広電バス
- ※「呉駅前を経由して日本製鉄へ向かう路線」ではない。
- 瀬戸内産交
- ※営農センター止まり便が混在する。
- 呉市生活バス
- ※安浦駅行は平日2便のみ運行。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
- 呉線
- ■快速「通勤ライナー」・■快速「安芸路ライナー」(以上は当駅から仁方方は普通列車扱い)・■普通
- 仁方駅 (JR-Y18) - 広駅 (JR-Y17) - 新広駅 (JR-Y16)
脚注
注釈
- ^ 広島県統計年鑑では5,264人、呉市統計書では5,941人としている。
- ^ 2002年3月23日新広駅開業。
出典
関連項目
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外部リンク