幸せ -EP-
『幸せ -EP-[注釈 1]』(しあわせ イーピー)は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会のEP。2019年5月29日にSony Music Labelsの社内レーベルEpic Records Japanより発売された。緑黄色社会と初のEPとなった本作には、リード曲「幸せ」を軸として4曲収録された[1]。初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売され、緑黄色社会の作品にDVDが付属した初の例ともなった。 EP『幸せ -EP-』は、オリコン週間アルバムランキングでは最高位13位、Billboard Japan Hot Albumsでは最高位20位を記録。 背景・リリース2019年3月14日、5月29日にEP『幸せ -EP-』を発売することを発表[2][3]。29日に収録内容が公開された[4]。収録曲はリード曲「幸せ」を軸として考えられた[5]。初回生産限定盤と通常盤の2形態で発売され、初回限定盤には2018年12月21日にマイナビBLITZ赤坂で開催された『緑黄色社会ワンマンツアー「溢れた音の行方」』の千秋楽のライブ映像が収録されたDVDが付属。なお、本作が緑黄色社会の作品にDVDが付属した初の例となる[1]。 4月26日にリード曲「幸せ」の先行配信が開始され、ティーザームービーも公開された[8]。 評価『Skream!』の吉羽さおりは、本作に収録の4曲に共通する点を「気分を彩ってくれる華やかさがあること」とし、「緑黄色社会が音楽に託す想いというのも伝わってくる1枚」と評している[9]。 音楽ライターの秦理恵は、『rockin'on.com』に寄稿したレビューで、本作について 『Mikiki』の鬼頭隆生は、本作においてエレクトロニクスがやや後退し、アコースティック楽器を活かしてストーリーや日常風景の描写に力点を置いている点について触れ、「極めてオーソドックスなアプローチでも、それゆえに緻密な作り込みと高い完成度に脱帽するしかない」と評した[11]。 収録曲
曲の解説幸せ「幸せ」は本作のリード曲で、緑黄色社会にとって初となるバラード[1][注釈 2]。楽曲ではタイトルとして掲げられた「幸せ」の奥にある消えない不安が描かれている[10]。楽曲自体は2年前より存在しており、ライブでも披露されていた[5]。長屋は「本当に書きたいように書いた」とし、 2019年4月23日に放送されたZIP-FM『GROOVER'S DIVE』でラジオ初オンエアとなった[12]。 発売日の前日に公式YouTubeチャンネルで、フルサイズのミュージック・ビデオが公開された[13]。監督は林響太朗が務め、ミュージック・ビデオの撮影は自由学園明日館で行われた[8]。 2020年に広島県安芸郡府中町PRショートアニメ「夢中に幸せ、府中町」テーマソングとなり[14]、フル・アルバム『SINGALONG』にも収録された[15][16]。 逆転「逆転」は歌謡曲の要素が含まれたロックチューン[17]。長屋が作ったデモ音源は弾き語りであったが、穴見が基礎的なアレンジを組んだ際にテンポを上げてロックなテイストを持たせた[17]。穴見によると「みんなの必殺技が繰り広げられるような曲にしたかった」とのことで、レコーディング中にピアノのフレーズを変更された[17]。 楽曲中のシンセサイザーは、穴見とpeppeによるもの[17]。 ひとりごと「ひとりごと」は発売前よりライブで披露していた楽曲[17]。穴見によると、ドライブ中に冒頭の4行が思いうかび、そこから曲に付けていったとのこと[17]。サウンドのイメージは、穴見 ギターのベーシックなアレンジは穴見のデモを踏襲しており、一部小林が手を加えている[18]。 にちようび「にちようび」は「Alice」と同時期にできた楽曲で、本作で初収録となった[19]。楽曲について、長屋は 本作以前にも幾度か収録されることが検討され、テンポを落とすなどのアレンジが試されたが、本作の発売にあたり改めてデモを聴き直し、 本作発売後に日本工学院のCMソングとして使用された[20]。 クレジット※出典[21]
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脚注注釈出典
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