Nice To Meet You??
『Nice To Meet You??』(ナイス トゥ ミート ユー??)は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会の1作目のミニ・アルバム。2017年1月11日にHere, play pop!よりタワーレコード限定で発売された[1]。緑黄色社会にとって初の全国流通盤となった作品で、リード曲「またね」をはじめとした5曲が収録された[1]。サウンド・プロデューサは江口亮[2]。アルバムタイトルには、アルバムおよびバンド自身を見つけてもらうための1枚にしたいという願いが込められている。 背景・リリース緑黄色社会は、2011年に中京大学附属中京高等学校の軽音学部に所属していた長屋晴子、小林壱誓、peppeらで結成[3][4]。最初の1年間はコピーバンドとして活動を行なっていたが、オリジナル曲を作るようになったことから、ベーシストとして小林の幼馴染みである穴見真吾を誘った[5]。オリジナル曲を制作し、2013年に『閃光ライオット2013』に応募して準グランプリを獲得[5][6]。以降に発表した音源はライブ会場限定での3枚のみで、長屋によると普段通りに楽曲制作やライブ活動を行なっていたものの、「ここからどう進んでいいのか分からない。何をすればいいのか分からないという状態」になっていたとのこと[5]。2015年12月10日にはドラマーの杉江泰周が脱退[7]、以降4人編成で活動を行うこととなる。 2016年11月18日、愛知県にあるライブハウスell.FITS ALLで開催した自主企画ライブ『緑黄色夜祭』で、2017年1月11日にミニ・アルバム『Nice To Meet You??』を発売することを発表[3][注釈 1]。長屋は何をすればいいのか分からないという状態になっていた中で、 12月6日、収録曲をはじめとしたアルバムの詳細とともに、長屋とpeppeがタワーレコードのアパレルブランド「WEARTHEMUSIC」のモデルに起用されることが発表された[1]。TRACKsのインタビューで、インタビュアーから「これまでよりもシンセサイザーの音が強くなった気がします」と言われた長屋は 2017年4月7日にell.FITS ALLで初のワンマンライブ『緑黄初回ワンマンライブ~Nice To Meet You??~』を開催[8]し、11月23日から12月10日にかけて「緑黄色社会ワンマンツアー2017“東名阪さん Nice To Meet You??”」を開催した[9]。 2018年7月13日、次作『ADORE』やフル・アルバム『緑黄色社会』とともに収録曲全曲の配信が開始された[10]。 評価音楽ライターの秦理恵は、『Skream!』に寄稿したレビューでソングライターとして長屋について 『Mikiki』の田中亮太は、2017年1月度の「タワレコメン〈邦楽編〉」で本作を選出し、 収録曲
曲の解説またね「またね」は、本作のリード曲[1]。2016年11月18日に開催した自主企画ライブ「緑黄色夜祭」で初披露となった[3]。長屋は ミュージック・ビデオが制作されており、監督はSHIN ISHIKAWAが務めた[12]。 1stフル・アルバム『緑黄色社会』にも収録され[13]、1stシングル『sabotage』(初回限定盤)に、2019年6月14日に開催された「緑黄色夜祭 vol.9 東京編」でのライブ音源が収録された[14]。 アウトサイダー「アウトサイダー」は、タイトルを先に決めて作られた楽曲[15]。長屋によると「電車の中で、5分くらいでできてしまった曲」で、歌詞とメロディもすぐに思いついたことから、すぐにボイスレコーダーに録音して家に帰ってイントロの鍵盤のリフを付けたと説明している[16]。 長屋は嫌われたくなくて、周りに同調して自分の意見を言えずにいたとし、 regret「regret」は、タイトルのとおり「後悔」について歌っている楽曲[17]。長屋は自身を「本当に後悔するタイプ」とし、 長屋はピアノで作曲した時は、「もうちょっとしっとりした感じ」だったという[17]。演奏について穴見は、 1stフル・アルバム『緑黄色社会』にも収録された[13]。 Bitter「Bitter」は、「恋の駆け引き」をテーマとして書かれた楽曲[18]。ダンスチューン[2]で、2016年11月18日に開催した自主企画ライブ「緑黄色夜祭」で初披露となった楽曲[3]。peppeがイントロからサビまで作っていた楽曲に対して、長屋が歌詞を付けて完成した[5]。peppeは当初「カッコいいピアノ・ロックみたいなイメージ」で作曲していたが、 ミュージック・ビデオが制作されており、長屋が踊る姿で女性の恋心が表現されている。振り付けは小林が手がけた[19]。 発売後、AbemaTV『恋愛ドラマな恋がしたい』主題歌として使用された[18]。「Bitter」は、2018年に発売された3rdミニ・アルバム『溢れた水の行方』にも収録されている[20]。 丘と小さなパラダイム「丘と小さなパラダイム」は、かねてよりライブで演奏されている楽曲で、会場限定音源第2弾『ラストプレゼント』が初出となる。2013年に出場した「閃光ライオット2013」で演奏した楽曲の1つでもある[6]。 小林は 本作には一部メロディや歌詞、コード、演奏時間を変更して収録された[5]。小林は曲の再構成について、 クレジット※出典[23]
脚注注釈出典
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