アーユーレディー (緑黄色社会の曲)
「アーユーレディー」は、日本のポップ・ロック・バンドである緑黄色社会の楽曲。2021年7月3日にSony Music Labelsの社内レーベルEpic Records Japanより配信限定シングルとして発売された。作詞は小林壱誓、作曲は小林と穴見真吾の共作で、編曲は横山裕章と緑黄色社会による共作[2]。本作は、映画『都会のトム&ソーヤ』のために書き下ろされた。曲中では、DeepMind 12というアナログシンセサイザーが使用されている。 本作は、Billboard Japan Download Songsで最高位94位を記録した[1]。 背景・制作「アーユーレディー」は、イオンエンターテイメント配給映画『都会のトム&ソーヤ』の主題歌として書き下ろされた楽曲[3][4]。河合勇人が監督を務める映画作品の主題歌を担当するのは2度目[注釈 1]で、小林は「お声がかかったからには今回も全身全霊でお応えしたいとはりきって制作に臨んだ」と語っている[3][4]。 曲のタイトルである「アーユーレディー」は映画からの引用で[3][4][2]、小林は「映画の題材の中で一番大事な言葉が『アーユーレディー』だったから、『ここから始めよう』という単純な思考」とし、「明るい曲って言葉(歌詞)が大事だと思っているんですよ。『なぜ明るいのか』という理由が無いと、曲として奥行きが出ないので」と語っている[5]。歌詞には「自分が本当にやりたいことや生きがいを見つめ直して前に進んでほしい」というメッセージが込められており、楽曲にはゲームサウンドを彷彿とさせるアレンジが施されている[3][4][2]。歌詞は「夢」が1つのテーマとなっており、小林は「最初は(映画の作中に登場する)『砦』という言葉を入れようかとも思ったけど、『夢』のほうがわかりやすいなと思って。あと、僕の年齢になると、周りも就職して年月が経ってきて『これって本当にやりたかったことなのかな』と悩み始めている人が友人にも多くて、そういう友人達に向けて書いたという側面もある」と語っている[6]。 長屋は、歌唱にあたって「2人の気持ちに応えたいというよりも、まずは自分の中にどう落とし込めるか」という点を意識したとし、「曲の中には2人のクセや特徴が出ているけれど、歌ってみないとわからないし、自分のものにできるかどうかが大事だから」と語っている[5]。小林は「長屋自身も歌をつくる人だし、こちらから細かくディレクションするのは違うのかな」と思っていたことから、「ある程度『メロディはこうなっていて』という説明はするけど、歌い方まで指示するのはお門違いというか」と語っている[5]。 曲中ではDeepMind 12というアナログシンセサイザーが使用された[5]。このシンセサイザーは、peppeが「お勧めされて、すごく気に入った」ことから購入したもので、本作のレコーディングで初めて使用された[5]。peppeは「イメージどおりの音になって良かった」と語っている[5]。 リリース・評価7月2日に行なわれた「リョクシャ化計画2021」のセンチュリーホール公演で初披露となり、同公演のステージ上で本作の配信リリースが発表され、翌日に配信限定で発売された[2]。その後、8月25日に発売されるシングル『LITMUS』にカップリング曲として収録された[7]が、2022年1月26日発売の3rdアルバム『Actor』には未収録となった。 『ROCKIN'ON JAPAN』の小松香里は、「長屋と小林のツインボーカルから始まり、フレッシュな冒険心が歌われるポップソング。映画の登場人物が困難を乗り越えながら前進する様を体現するかのようなカラフルでアグレッシブな展開があり、『届きそうだ/どんな未来も君となら』というひとつのゴールにたどり着く」と評している[8]。 ミュージック・ビデオ2021年7月29日に公式YouTubeチャンネルで、「アーユーレディー」のミュージック・ビデオが公開された[9]。ミュージック・ビデオは、映画『都会のトム&ソーヤ』とのコラボ映像となっており、本編映像が使用されている[10]。 シングル収録曲
クレジット※出典[11]
タイアップ
脚注注釈出典
参考文献
外部リンク |