富山貨物駅(とやまかもつえき)は、富山県富山市上赤江中摺にある日本貨物鉄道の貨物駅である。あいの風とやま鉄道線に所属する。
富山操車場跡地に、1990年に開設された駅。着発線荷役方式(E&S方式)を導入している[1]。
歴史
駅構造
本線は、ほぼ南北方向に敷設されている。側線や設備は、すべてその東側に設置されている。
着発線が本線に沿って5本あり、本線側から上り1番線・2番線・3番線・4番線と続き、5本目が上り5番線である[18]。上り5番線は荷役線となっており、コンテナホームに接している[18]。着発線の北側(東富山方面)からは引き上げ線が分岐し、そこから機関車待避線や解結線、貨物積卸線が分岐している[18]。
コンテナホーム(ヤード)は2面設置されており、着発線や貨1・2番線が接するホームは西側、貨4番線が接するホームは東側にある。貨1番線が接する部分は切欠式となり、その東隣を貨2番線が通っている[18]。ホームの南方に、営業窓口のJR貨物富山営業支店が入る駅舎が置かれている[18]。
駅構内の南方(富山方面)には、JR貨物富山機関区やJR西日本金沢総合車両所富山支所、あいの風とやま鉄道運転管理センターが、構内の北方には貨車検修場がある[18]。
取扱貨物
利用状況
当駅における各年度の貨物発着状況は次の通りである(単位はトン)[20]。
年度
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発送
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一日平均発送
|
到着
|
一日平均到着
|
2004年(平成16年)
|
110,820
|
304
|
130,935
|
359
|
2005年(平成17年)
|
117,369
|
322
|
152,834
|
419
|
2006年(平成18年)
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123,320
|
338
|
156,393
|
428
|
2007年(平成19年)
|
126,371
|
346
|
153,065
|
419
|
2008年(平成20年)
|
124,230
|
340
|
149,416
|
409
|
2009年(平成21年)
|
112,568
|
308
|
145,385
|
398
|
2010年(平成22年)
|
116,628
|
320
|
160,097
|
439
|
2011年(平成23年)
|
126,275
|
346
|
149,307
|
409
|
2012年(平成24年)
|
122,352
|
335
|
134,292
|
368
|
2013年(平成25年)
|
125,943
|
345
|
122,301
|
335
|
2014年(平成26年)
|
126,954
|
348
|
120,043
|
329
|
2015年(平成27年)
|
137,270
|
376
|
123,073
|
337
|
2016年(平成28年)
|
131,675
|
361
|
110,236
|
302
|
駅周辺
隣の駅
- 日本貨物鉄道(JR貨物)
- あいの風とやま鉄道線
- (富山駅) - 富山貨物駅 - (新富山口駅)
- ※両隣の駅はあいの風とやま鉄道の旅客駅である。
脚注
- ^ 「E&S方式採用、JR高岡貨物駅開業 発着本数1日8本」、『朝日新聞』2002年(平成14年)12月2日、朝日新聞社
- ^ a b c 「ありがとう富山港線、こんにちはポートラム」編集委員会編、『ありがとう富山港線、こんにちはポートラム』、2006年(平成18年)5月、TC出版
- ^ 「続々新庄町史」編纂委員会編、『続々新庄町史 前編』、2010年(平成22年)3月、新庄校下ふるさとづくり推進協議会及び新庄校下自治振興会
- ^ a b 高橋憲治、「富山操車場の新設について」、『交通技術』第11巻9号所収、1956年(昭和31年)9月、交通協力会
- ^ 富山県編、『富山県史年表』、1987年(昭和62年)3月、富山県
- ^ a b c d 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 II(初版)、JTB、1998年10月1日、139頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ a b c 富山市史編修委員会、『富山市史』第三巻、1960年(昭和35年)4月、富山市役所
- ^ a b c 富山市編、『富山市史』第4巻、1969年(昭和44年)12月、富山市
- ^ a b c 日本貨物鉄道株式会社貨物鉄道百三十年史編纂委員会編、『貨物鉄道百三十年史(下巻)』、2007年(平成19年)6月、日本貨物鉄道株式会社
- ^ a b c 日本国有鉄道編、『日本国有鉄道百年史年表』、1972年(昭和47年)10月、日本国有鉄道
- ^ 昭和33年4月7日日本国有鉄道公示第111号(『官報』9385号、昭和33年4月7日、大蔵省印刷局)に「昭和33年4月10日から北陸本線富山・東富山間(富山操車場)から分岐し、富山港線蓮町停車場に至る鉄道において、貨物運輸営業を開始する。同鉄道経由東富山・蓮町間の営業キロ程は8.5キロメートルとする」とある。
- ^ a b c d 豊田校下自治振興会編、『豊田郷土史』、2003年(平成15年)9月、豊田校下自治振興会
- ^ a b c d e 広田郷土史編纂委員会編、『広田郷土史』、1996年(平成8年)7月、広田校下自治振興会
- ^ 昭和61年10月30日日本国有鉄道公示第138号(『官報』第17914号、昭和61年10月30日、大蔵省印刷局)
- ^ a b 昭和62年2月28日日本国有鉄道公示第250号(『官報』、1987年(昭和62年)2月28日、大蔵省印刷局)
- ^ 石村治郎、「富山駅周辺鉄道整備と土地利用計画」、『日本鉄道施設協会誌』第32巻4号所収、1994年(平成6年)4月、日本鉄道施設協会
- ^ 並行在来線富山-東富山間の新駅設置場所決まる - 2014年(平成26年)6月18日、北日本新聞(2016年(平成28年)8月9日閲覧)
- ^ a b c d e f g h 川島令三編、『中部ライン 全線・全駅・全配線第7巻 富山・糸魚川・黒部エリア』、2010年(平成22年)10月、講談社
- ^ 2016年(平成28年)度JR貨物時刻表 - JR貨物(2016年(平成28年)8月16日閲覧)
- ^ 富山市統計書 - 富山市
関連項目
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