宿州(しゅくしゅう)は、中国にかつて存在した州。唐代から民国初年にかけて、現在の安徽省宿州市一帯に設置された。
概要
809年(元和4年)、唐により徐州符離県に宿州が置かれた。宿州は河南道に属し、符離・蘄・虹・臨渙の4県を管轄した[1]。
972年(開宝5年)、北宋により宿州に保静軍節度が置かれた。宿州は淮南東路に属し、符離・蘄・臨渙・霊璧の4県を管轄した[2]。
元のとき、宿州は帰徳府に属し、霊璧県1県を管轄した[3]。
明のとき、宿州は鳳陽府に属し、霊璧県1県を管轄した[4]。
清のとき、宿州は鳳陽府に属し、属県を持たない散州となった[5]。
1912年、中華民国により宿州は廃止され、宿県と改められた。
脚注
- ^ 『旧唐書』地理志一
- ^ 『宋史』地理志四
- ^ 『元史』地理志二
- ^ 『明史』地理志一
- ^ 『清史稿』地理志六