奥三界岳
奥三界岳(おくさんがいだけ)は、岐阜県中津川市、長野県木曽郡南木曽町および大桑村にまたがる阿寺山地の標高1,811 mの山[3][4]。地元では古くから奥三界山(おくさんがいさん)と呼ばれている[5]。「日本三百名山」[6]および「ぎふ百山」[7] に選定されている。山域は岐阜県の「裏木曽県立自然公園」に指定されている。 概要JR東海中央本線坂下駅の北12.1 kmに位置する。山頂付近にシャクナゲ・トウヒ・ゴヨウマツの原生林があり、樹林の間の鏡池の池塘にはミズゴケ・モウセンゴケ・ミズバショウの群落がある[8]。江戸時代にこの地方が良質なヒノキの産地であったことから、尾張藩の御料林としての直轄地とされ地元住民の立ち入りが禁止されていた[6]。地元の旧恵那郡川上村では、村民が立ち入ることがなかった[6]。周辺の山では森林整備や砂防工事のための林道が建設されている。かつては全山がヒノキに覆われていたが、伐採された跡地は再生されず、クマザサに覆われている[5]。南面の山麓の木曽川の支流である川上川には、夕森公園、竜神の滝、「竜神伝説」のある竜神神社、夕森キャンプ場がある。「竜神伝説」のある竜神神社では、毎年4月の第4日曜日に例祭が行われている[6]。 登山南山麓の夕森公園からは、唯一の登山道が整備されている[9]。川上林道沿いに竜神の滝と銅穴の滝がある。銅穴の滝上部の登山道には、アゼ滝と一ツ滝に向かう遊歩道の分岐がある。丸野林道終点に営林署小屋があり、奥三界岳登山口がある。山頂手前に夕森庭園があり樹間から御嶽山や中央アルプスを望むことができ、山頂には展望櫓がある。山頂の三等三角点はクマザサに覆われている。山頂部はシラビソなどの針葉樹林に覆われている[10]。
地理周辺の山阿寺山地の南端の山である。東側には木曽川を挟んで、木曽山脈(中央アルプス)が対峙している。山頂の南東2.1 kmには標高1,521 mの夕森山があり、南南西2.0 kmには標高1,600 mの三界岳がある。
源流の河川以下の木曽川水系の源流となる河川は、伊勢湾へ流れる[11]。 奥三界岳の風景
脚注注釈
出典
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