大相撲令和4年3月場所
大相撲令和4年3月場所(おおずもうれいわよねん3がつばしょ)は、2022年(令和4年)3月13日から3月27日までの15日間、大阪府大阪市浪速区のエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で開催された大相撲本場所である[1]。 概要大相撲令和2年3月場所から2年ぶりに大阪で開催された。この場所は人数制限を設けた上で有観客で開催の予定で、大阪場所での有観客は3年ぶりとなった[2]。
番付・星取表勝ち越し、 負け越し。※赤文字は優勝力士の成績。 幕内
十両
優勝争い9日目を終え、勝ちっぱなしは平幕の髙安。それを1敗で大関・御嶽海、関脇・若隆景、平幕・琴ノ若が追う展開であった。 10日目に御嶽海は北勝富士に寄り切られ、2敗に後退。 11日目には、勝ちっぱなしの髙安は関脇・若隆景に敗れる。また、1敗の琴ノ若が貴景勝に敗れ、2敗に後退。 この時点で、若隆景と髙安が1敗、御嶽海と琴ノ若が2敗、貴景勝が3敗という形となった。 12日目に、貴景勝は正代に寄り切られ、優勝争いから後退。若隆景は琴ノ若を、髙安は御嶽海を破り、2敗力士はそろって3敗に後退した。 13日目には、御嶽海が若隆景を一気の相撲で勝利。髙安は貴景勝を激戦の末、上手投げで破ったことにより、髙安が1敗で単独トップに躍り出た。 14日目に、1敗の髙安はカド番脱出をかける正代に挑むも、土俵際のすくい投げに敗れ、2敗に後退。 御嶽海と琴ノ若の3敗同士の対決は琴ノ若が双差しからの押し出しで勝利し、御嶽海は優勝争いから脱落した。 結びの貴景勝と若隆景の一番は、若隆景が土俵際まで押し込まれるも、怒涛の逆襲で寄り切りで勝利。 14日目を終え、2敗の若隆景、髙安、3敗の琴ノ若の3人に優勝は絞られた。 千秋楽、琴ノ若は7勝7敗と勝ち越しをかける豊昇龍に挑むも、下手出し投げで敗れ、優勝争いから脱落。 髙安も7勝7敗の阿炎に挑むも、阿炎の猛攻の前に敗れた。 若隆景は千秋楽結びの一番で正代に挑むも、正代の圧力の前に寄り切られ、3敗に後退。これにより、若隆景と髙安の優勝決定戦となった。 優勝決定戦では、両者激戦の末、髙安が若隆景を土俵際まで追い込むも、若隆景は驚異の粘りを見せ、逆転の上手出し投げで髙安を破り、優勝を決めた。 備考横綱・照ノ富士は大栄翔、玉鷲に敗れるなど、不調であり、右かかと、左膝の負傷で途中休場となった。横綱としての休場はこれが初である。 カド番の大関は、貴景勝は11日目にカド番を脱出するも、その後は4連敗となり、8勝7敗で場所を終えた。 正代は、初日から4連敗を喫するも、7日目から6連勝と復調し、14日目にカド番を脱出した。カド番大関が初日から4連敗しながらもカド番を脱したのは史上初の事であった。 若隆景は新関脇優勝を果たした、これは双葉山以来、実に86年ぶりのことであった。 三賞は、敢闘賞に優勝争いに加わった琴ノ若と高安が受賞。技能賞は若隆景が受賞した。 殊勲賞は若隆景が千秋楽の本割に勝利し、優勝した場合に受賞するという条件が付けられた。若隆景は千秋楽、本割に正代に敗北し、殊勲賞は受賞できなかった。 十両は、初日から8連勝した竜電を北の若、王鵬、東龍、翠富士らが追う展開となった。千秋楽まで3敗を守った翠富士が2敗の竜電を追うも、竜電が水戸龍を破り、13勝2敗で十両優勝を決めた。 脚注注釈出典
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