境線
境線(さかいせん)は、鳥取県米子市の米子駅から境港市の境港駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。 米子駅を起点として弓ヶ浜半島のほぼ中心部を通り山陰地方きっての貿易港で漁業基地である境港市へ伸びる路線で、米子市の近郊線として駅の増設や列車の増発が図られている[4]。 2016年2月4日、米子支社によってラインカラー、路線記号の導入が発表され、同月中より順次導入された。ラインカラーは「日本海の海の色」をイメージする青色(■)、記号は C [5]。全線がIC乗車カード「ICOCA」エリアに含まれている。 路線データ
平均通過人員各年度の平均通過人員(人/日)は以下のとおりである。
運行形態すべて米子駅 - 境港駅間の線内完結運転で、途中駅止まりの区間運転列車はない。定期列車は全列車がワンマン運転[注釈 2]で各駅に停車する。ダイヤは平日と土曜・休日に分かれており、運転本数は平日17往復、土曜・休日は15往復(多客期には後述の快速1往復が追加)で、運転間隔は40分から1時間に1本程度(土曜・休日は終日おおむね1時間間隔)である。 2003年10月1日の高速化完成により、山陰本線鳥取方面との直通列車が設定されたが[注釈 3]、2023年のダイヤ改正で廃止された。 平日ダイヤの列車番号末尾はD、休日・土曜ダイヤはKとなっている。 快速「みなとライナー」境線を走る多客期の臨時列車として、快速「みなとライナー」がある。同列車は2005年3月5日から2010年3月7日までの間は、臨時列車扱いでありながら、土曜・休日と学校休暇中に1往復が運転されていた[18]。しかし、2010年3月13日のダイヤ改正をもって毎週土曜・休日の運行が取りやめられ、お盆休みなどの多客期のみの運行に限定されることになった[19]。 途中、後藤駅・弓ケ浜駅・米子空港駅・中浜駅・余子駅・馬場崎町駅に停車する。運行開始当初の米子駅 - 境港駅間の所要時間は約30分であった。多客期運行になってからの所要時間は年によって異なり、2022年夏は境港行きが39分、米子行きが33分であった[20]。しかし2023年夏は境港行きが36分[21]で普通列車の所要時間より短いが、米子行きが50分[21]で普通列車より遅く、快速運転を活かせていない年がある。 使用車両米子駅 - 後藤駅間は電化されているが、電車の運行は後藤総合車両所に出入庫する回送列車に限られており[注釈 1]、営業運転列車はすべて気動車である。一部の列車では、『ゲゲゲの鬼太郎』アニメ第6シリーズの鬼太郎役の沢城みゆき、目玉おやじ役の野沢雅子、ねこ娘役の庄司宇芽香がアナウンスを担当している[22]。
過去の車両歴史境線は、山陰初の鉄道として1902年に山陰本線の米子駅 - 御来屋駅間とともに開業した。これは、境港から鉄道建設用の資材を搬入するためのもので、同様の例は中京地区の武豊線や北陸本線の敦賀港支線に見られる。開業時に関する詳細は「山陰線支線の着工」を参照。
米子空港拡張に伴う線路移設美保飛行場(米子空港)の滑走路拡張に伴い、2008年6月15日に御崎口駅(現・大篠津町駅) - 中浜駅間(2.1km)の経路が県道と共に滑走路を大きく迂回するよう変更され、大篠津駅が米子空港ターミナル近くに移転し米子空港駅と改称された。なお、空港拡張は、線路と滑走路の干渉について、解決策が「迂回」とされるまでに時間を要したため(地下化も検討された)2008年の予定であったが[49]、2009年12月に完成した[50]。 大篠津駅の移転・改称と同時に地元からの大篠津の駅名存続の要望を受け御崎口駅が大篠津町駅と改称され、それぞれの駅の妖怪駅名も継承された[51][52][53]。 なお、経路変更に伴って実際の距離(実キロ)は長くなったが、2008年6月15日以降も大篠津町駅 - 中浜駅間の営業キロは従来通り2.1kmのままであるため、実キロよりも短い。 駅一覧
両端の米子駅と境港駅のみJR西日本直営駅であり、中間駅は全て無人駅である。ただし、米子空港駅では米子空港の案内所にて区間を限定して乗車券(常備券)を発売している。 脚注注釈出典
関連項目外部リンク
|