埼玉県こども動物自然公園
埼玉県こども動物自然公園(さいたまけんこどもどうぶつしぜんこうえん 英語名称:Saitama Children's Zoo)は、埼玉県東松山市岩殿にある埼玉県立の動物園である。通称は、英語名称の略称となる「SCZOO」。世界動物園水族館協会(WAZA)加盟動物園(2019年5月加盟)。 概要開園は1980年(昭和55年)5月5日。1978年(昭和53年)2月、次代を担うこどもたちが動物および比企丘陵の自然と調和できるよう計画され、「こどもが動物と親しむ」「こどもが自然の中で情操と科学心を養う」「こどもがリラックスして遊べる」 の基本理念のもと岩殿丘陵に広がる79.2ha(うち、46.1haは動物園、 33.1haは散策路・クロスカントリーコースとして整備。なお、都市計画決定面積は87.5ha)におよぶ巨大な敷地を利用して、一部の動物は放し飼いにされており、動物は200種を越え、1600点余りが飼育されている埼玉県内最大の動物園である[3]。中でもオーストラリア以外の動物園での展示が世界唯一(2020年現在)となるクアッカワラビー(クオッカ)、日本国内では7カ所の動物園にしかいないコアラ、世界最大級のフンボルトペンギン生態園・ペンギンヒルズ[4]、冬場におけるカピバラの露天風呂(埼玉県こども動物自然公園と伊豆シャボテン動物公園、長崎バイオパーク、那須どうぶつ王国、いしかわ動物園で「5園国 カピバラの露天風呂協定」を締結している[5])で知られている。 敷地内には『国際児童年記念館』(こどもの城)、ピーターラビットなどの絵本の著者であるビアトリクス・ポターの資料館・『大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館』、アスレチック施設・『冒険の森』など動物園以外の施設も多く設置されている。 また、動物園に隣接して埼玉県平和資料館(埼玉ピースミュージアム)があり、展望塔からは関東平野が一望できる。埼玉県平和資料館には休日(埼玉県民の日も含む)のみ最寄りの西ゲート(2022年現在閉鎖中)から徒歩で直接移動可能である。 休園日は、毎週月曜日(休日または埼玉県民の日の場合は開園)、年末年始(12月29日~1月1日)、1月の特定火曜日。 動物園施設・主な飼育動物最新の施設情報・飼育動物の情報は公式サイトの園内MAPおよび園内の動物紹介を参照のこと。 動物がいる施設北園
東園
その他の施設
彩ポッポ動物園内を走る蒸気機関車型のバス。電動の機関車に2両の客車が連結されている。 ルートは「正面入口前」から園内を回って「東園(集合広場)」までを約20分かけて結び、主要箇所に乗降場(一部は降車のみ)が設けられている。平日5往復、休日9往復運行されている。(運賃は3歳以上200円。平日に限り300円の乗り放題フリーパス券がある。ただし、2022年現在は販売を中止している) アクセス
散策路・クロスカントリーコース2019年5月31日に2次整備区域にオープンした園外運動施設(公式には園内の一部)。高低差約37mの斜面に、ウォーキングやジョギング等のトレーニングに最適な散策路(1周1,300m、アスファルト舗装路)とクロスカントリーコース(1周1,830m、ウッドチップ路)から成る。いずれも反時計回りの一方通行のコースで、乗り物やペットの入園は不可である。また、当園の一部としているものの実質的には別施設扱いになっており、当園からの出入りは出来ない。利用料は無料で、当園の入園料はかからない。 施設内には、駐車場(31台)、管理事務所(トイレ、有料シャワー室、更衣室、コインロッカー、AED、自動販売機)がある。 当初は当園の南園として整備する予定で計画されており、ここに子供向けの自然学習施設を整備する予定であった。すなわち、「こども動物自然公園」の「自然」とは、本来このエリアのことを指すはずであったが、県民の健康志向の高まりからどの年代でも楽しめる散策路・クロスカントリーコースとして整備された。クロスカントリーコースの設計にあたっては、元埼玉県庁職員のプロランナー川内優輝が監修した[10]。 なお、当園とは入口が別の場所にあり、道路距離で約3km離れている。そのため、こちらへ行く最寄りのバス路線は当園へ向かう路線とは異なる。
周辺脚注
関連項目外部リンク
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