国鉄ホキ350形貨車
国鉄ホキ350形貨車(こくてつホキ350がたかしゃ)は、かつて日本国有鉄道(国鉄)に在籍した貨車(無蓋ホッパ車)である。 概要本形式は、未使用バラスト、使用済みバラスト輸送用 30 t 積の国鉄貨車である。営業用貨車の形式を称するが、実際は保線用途の事業用貨車である。 1957年(昭和32年)および1961年(昭和36年)に三菱重工業でホキ200形として2ロット7両(ホキ200 - ホキ206)が製作された。ホキ200形は、1963年(昭和38年)7月26日の称号規程変更によりホキ350形(ホキ350 - ホキ356)に改められ、全車改番された。 ホキ200形落成の4年前に、ホキ100形が製作された。ホキ100形は、複線用に特化した車両であったため、新たに単線用バラスト輸送車両としてホキ200形が開発された。 ホキ100形が、未使用バラストを輸送→散布(敷設)する往路のみの積載状態に対してホキ200形は、ヤ100形がかき出した使用済みバラストをふるい分けし、ふるいかすを積み込み、輸送して来た未使用バラストをヤ100形へ送りこむという往復とも積載状態での運用であった。ヤ100形とホキ200形の中継に、ヤ150形を使用し、ヤ50形(電源車)+ホキ200形(2 - 3両)+ヤ150形+ヤ100形という編成にてバラスト更新作業を行った。従来の人手に頼った保線作業の機械化という意味で、画期的な車両であった。 車体の上面、側面にバラスト移動用ベルトコンベアを持つ異様な外観であった。 車体塗色は黒で、1968年(昭和43年)10月1日ダイヤ改正では高速化不適格車とされて最高速度65km/hの指定車となり、識別のため記号に「ロ」が追加され「ロホキ」となり黄色(黄1号)の帯を巻いている。 全長は11,400 mm、全幅は2,736 mm、全高は3,527 mm、台車中心間距離は7,300 mm、実容積は18.0 m3、換算両数は積車5.5、空車2.4である。台車は、ベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1978年(昭和53年)度に形式消滅した。 参考文献
関連項目 |
Portal di Ensiklopedia Dunia