北嶺中学校・高等学校
北嶺中学校・高等学校(ほくれいちゅうがっこう・こうとうがっこう、英: Hokurei Junior-Senior High School)は、北海道札幌市清田区真栄に所在する、併設型の私立中学校・高等学校。略称は北嶺中高、通称は北嶺。 概要1986年(昭和61年)4月、学校法人希望学園により創立された。校舎は札幌第一高等学校のグラウンドであった土地に建てられた。 1学年130人前後の少人数教育を行う併設型の中高一貫教育校で、高等学校においては生徒募集を実施しない[3]完全中高一貫校。男子校である。文武両道を教育の主体として、全人教育を目標としている。 建学の精神知・情・意・体の調和を備えた人を育てたい理想を建学の精神に謳う。
教育方針教育目標教育の根幹は、文武両道で心豊かな人間を形成するところに置かれる。“全人教育”を掲げ、知(知識)・情(感情)・意(意志)・体(身体)すべてのバランスがとれた青年を育て、かれらの将来に役立つことを目標とする[4]。
理念
校訓
沿革年表
基礎データ所在地
通学区域
アクセス
スクールバス
自転車通学
象徴校名
校章
校歌
エンブレム制服
冬服
夏服
学年、学期、休業日等学年学年は4月1日に始まり、翌年3月31日に終わり、また、学年制を採用している。中等教育学校と同様に、高等学校1年生を「4年生」、2年生を「5年生」、3年生を「6年生」と呼ぶ[9]。 学期学年を1学期(4月1日〜7月中旬)と2学期(8月下旬〜7月中旬)、3学期(1月中旬〜3月31日)に分ける、3学期制を採用している。 休業日休業日は基本的に次の通りである。
教育課程中学校主要教科の学習内容全てを中学校第2学年までに、高等学校主要教科の学習内容全てを高等学校第2学年までに消化する進度となっている。 授業時数週6日間、毎日6時間授業(月曜日は7時間、土曜日は4時間)[10]。 校技柔道及びラグビーフットボールを校技として、体育の授業を実施する[11]。 生徒募集「めざすなら高い嶺」をキャッチフレーズに優秀な生徒の獲得を目指している。道外からの入学者も多く、寮生活を送っている[9]。 学校行事全校登山毎年6月下旬、学年を追うごとにレベルアップした山に挑戦する[12]。 Hokurei New Education「探求型特別プロジェクト」と称する8つのテーマに沿った特別活動が用意されている[13]。 グローバル(G)プロジェクト2015年度より、グローバルリーター養成を目指した特別活動を実施。 ハーバード大学・MIT特別研修(海外修学旅行)毎年3月、高校1年生全員を対象に、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学にて研修を行い、大学教授・大学院生による特別講義を受講する他、学生や大学院生とワークショップを行う。ニューヨークでは、国際連合本部を訪問し、国際平和や国際協力について理解を深め、メトロポリタン美術館やアメリカ自然史博物館等の学術的施設では、個人が設定したテーマに沿った研修を実施する[14]。 ハーバードキャンプ in HOKUREI毎年9月中旬、中学3年生と高校1年生を対象に、ハーバード大学の学生による英語での授業を受講。ディスカッションやグループワークを重視したワークショップ形式の授業を実施する[14]。 京都・奈良研修旅行毎年4月末からの5月休みの期間、中学3年生全員を対象に、京都・奈良を 訪問し、日本の歴史や文化についての理解を深める。神社・仏閣での研修や、「能」についての講義も受講し、鑑賞する。また、京都大学在籍の留学生と供に京都市内を巡る国際交流も実施[14]。 ニュージーランド語学研修・ホームステイ毎年夏休みの期間、中学2年生から高校1年生の希望者を対象に、ニュージーランドの兄弟校等で語学研修を実施。ホームステイも同時に行い、また、現地学校で実際の授業に参加し、生徒との交流を図ることで、語学力や国際理解力、英語でのコミュニケーション能力を向上させる[14]。 サイエンス(S)プロジェクト2016年度より、航空宇宙・自然科学分野に特化した特別活動を実施している。 JAXA・KEK研修(サイエンスプロジェクト in JAPAN)毎年4月末からの5月休みの期間、中学2年生全員を対象に、宇宙航空研究開発機構(JAXA)や高エネルギー加速器研究機構(KEK)を訪問し、現在の日本の宇宙開発技術や宇宙の成り立ちを学習。また、国立科学博物館や日本科学未来館では自然科学について、ANAの機体整備工場では航空に関する知識を学ぶ[15]。 モデルロケット製作・打ち上げ研修毎年9月、中学3年生全員を対象に、モデルロケットを製作し 、打ち上げ体験を行うことにより宇宙工学への関心を深める。ロケットに関する基礎知識セミナーの受講や、CAMUI型ロケットエンジン噴射の様子を見学する[15]。 三笠ジオパーク実習・三笠市立博物館研修毎年9月または10月、中学1年生全員を対象に、北海道の大地の歴史・動植物・歴史や文化について学習し、石炭・化石・産業遺産についても学ぶ。フィールドワークを通じて、地層の堆積・侵食・運搬、地層の形成、化石についての理解も深め[15]。 NASAケネディ宇宙センター・スミソニアン博物館研修(サイエンスプロジェクト in U.S.A.)毎年10月末からの秋休みの期間、中学3年生から高校2年生の希望者を対象に、NASAケネディ宇宙センターにて、各自関心のあるテーマに沿った主体的な学習を行う。また、「スミソニアン博物館」を訪問し、自然科学に関する知識を深める[15]。 メディカルスクール2018年度より、医療への関心・医学部進学に特化した特別活動を実施している。 離島医療研修(Dr.コトーキャンプ)毎年夏休みの期間、高校2年生を対象に、医師不足の現状について理解するため、礼文島にて離島医療研修を実施。医療現場や現状を知ることで、医療への理解を深める[16]。 ハーバードメディカルスクール訪問毎年3月、高校1年生全員を対象に実施するハーバード大学特別研修にて、ハーバードメディカルスクールを訪問。スクール内施設を案内してもらう他、特別医療セミナーを受講する[16]。 HOKKAIDOプロジェクト2021年度より、洞察力・創造力・開拓精神を育成する特別活動を実施している。 世界自然遺産「知床探訪」毎年8月下旬、中学1年生全員を対象に、自然に触れ合うことで、自然環境の大切さや生命の尊さ、生態系の多様性の重要さを学ぶ[17]。 ウポポイ[民族共生象徴空間]研修毎年10月中旬、中学2年生全員を対象に、先住民族アイヌの歴史・文化を知り、人々が互いに尊重し共生する社会の大切さを理解する。また、先住民族の尊厳を尊重し、差別の無い多様で豊かな文化の必要性を学ぶ[17]。 富良野・美瑛研修毎年7月の海の日に、中学3年生全員を対象として、北海道らしい景色の素晴らしさを実感し、北海道の自然環境の大切さや雄大さを改めて知る[17]。 北海道庁・北海道議会研修毎年10月、中学3年生全員を対象に、北海道議会を訪問し、実際に議会傍聴席に座り、政治や選挙に関する話を聞き、議会の役割はどのようなものかを知る[17]。 他にも以下の4つのプログラムとして実施される[18]。
北嶺祭学校祭は「北嶺祭」と題して生徒会長が北嶺祭実行委員長となり、毎年7月の夏休み前に開催されている。生徒会執行部を中心に、全校生徒から成る北嶺祭実行委員会が存在し、開催に向けて準備を進める。 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2020年はオンライン開催、2021年は寮生を中心とする有志の学生の主導で対面開催を実現し、外部の人の来校を原則禁止とした上で実施された。 クラブ活動クラブ活動と呼ばれる、生徒の自主的,自発的な参加により行われる部活動[19]については、スポーツ庁及び文化庁の部活動の在り方に関する総合的なガイドライン[20][21]に準拠して、週当たり2日以上(平日は1日以上、土曜日及び日曜日は1日以上)の休養日を設けているが、ガイドラインを遵守せずに活動日を週6日に設定する部活動がある[22][23][24]。 スポーツ系クラブ文化系クラブ・外局公認団体関係者と組織関係者組織著名関係者1期生2期生4期生5期生7期生
8期生
11期生
14期生歴代校長高等学校長
施設
対外関係姉妹校・兄弟校海外兄弟校
脚注注釈
出典
参考文献
関連項目外部リンク
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