八幡平(はちまんたい)は、かつて東日本旅客鉄道とIGRいわて銀河鉄道が盛岡駅 - 大館駅間をいわて銀河鉄道線・花輪線経由で運行していた快速列車である。
概要
盛岡と秋田県各地を結んだ急行「よねしろ」を引き継いだ列車である。
徐々に運行本数が減少し、2015年3月のダイヤ改正をもって廃止となった。
運行概況
廃止時点では1往復の運行で、盛岡行きが昼間時、大館行きが夕刻に設定されていた。
停車駅
盛岡駅 - 青山駅 - 厨川駅 - 巣子駅 - 滝沢駅 - 渋民駅 - 好摩駅 -(東大更駅)- 大更駅 - 平館駅 -(北森駅)- 松尾八幡平駅 - 安比高原駅 - 荒屋新町駅 - 田山駅 - 湯瀬温泉駅 - 鹿角花輪駅 - 十和田南駅 -(末広駅)-(土深井駅)-(沢尻駅)-(十二所駅)- 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅
使用車両
花輪線優等列車沿革
- 1962年:盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線・奥羽本線経由で運行する準急列車「よねしろ」運行開始。
- 1963年:「よねしろ」を1往復増発し2往復となる。
- 1965年:「よねしろ」の1往復を仙台駅発着とする。
- 1966年:「よねしろ」が急行列車に昇格。また、仙台駅 - 秋田駅間を釜石線・山田線・花輪線経由の急行「さんりく」運行開始。
- 1967年:「よねしろ」の仙台駅発着の1往復を上野駅発着の急行「みちのく」として弘前駅まで乗り入れ。「よねしろ」は盛岡駅発着の1往復となる。
- 1968年:盛岡駅発着の「よねしろ」の名称を「はちまんたい」に変更。
- 1970年:上野駅発着の急行「みちのく」を系統分割し仙台駅発着とし、「よねしろ」として分離。
- 1972年:盛岡駅発着の「はちまんたい」と釜石線・山田線・花輪線経由の急行「さんりく」の宮古駅 - 秋田駅間を、宮古駅・盛岡駅 - 秋田駅間を花輪線経由で運行される急行列車「よねしろ」に統合。
- 1982年11月15日:「よねしろ」が盛岡駅 - 大館駅・弘前駅間に運転区間を変更。
停車駅
- 盛岡駅 - 好摩駅 - 大更駅 - 荒屋新町駅 - 湯瀬駅(現・湯瀬温泉駅) - 八幡平駅 - 陸中花輪駅(現・鹿角花輪駅) - 十和田南駅 - 大滝温泉駅 - 扇田駅 - 東大館駅 - 大館駅 - 碇ケ関駅 - 大鰐駅(現・大鰐温泉駅) - 弘前駅
- 1985年3月14日:「よねしろ」が快速列車「八幡平」に格下げ。2往復で運行される。
脚注
- ^ ただし、気動車を使用。
- ^ “上野-安比高原間 初の寝台急行登場 JR東日本スキー客用に設定”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1997年1月17日)
- ^ 外山勝彦「鉄道記録帳2002年11月」『RAIL FAN』第50巻第2号、鉄道友の会、2003年2月1日、20頁。
- ^ 2015年3月ダイヤ改正 (PDF) - JR東日本盛岡支社、2014年12月19日