京都国際学生映画祭
京都国際学生映画祭は、1997年に開催されて以来、毎年2月に京都府で開かれている日本最大規模の学生映画祭のひとつである。2023年度で26回目の開催となる。 過去の出身者には、『舟を編む』で日本アカデミー賞の最優秀作品賞を含む六冠の受賞を果たした石井裕也監督や、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(マーベル・シネマティック・ユニバース)で知られるデスティン・ダニエル・クレットン監督、『ありふれた教室』で第96回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートされたイルケル・チャタク監督、第79回ヴェネツィア国際映画祭でクィア獅子賞を受賞したアレックス・シャード監督、第70回カンヌ国際映画祭で短編パルム・ドールを受賞したチウ・ヤン監督など、国内外で高い評価を得ている監督たちがいる。 国際学生映画祭としては日本最大規模を誇り、学生映画祭としては東京学生映画祭に並ぶ規模を、関西圏においては関西学生映画祭以上の規模を持つ。 概要日本国内に留まらず、全世界の学生から映像作品を募集し、実行委員が募集作品の中から上映作品を選定。その後、著名な映画監督らで構成された最終審査員による選考を経て、最高賞である「グランプリ」など他各賞を決定する。 「コンペティション」をメインプログラムとし、その他様々な企画とともに毎年秋に1週間に渡って開催。 また、他の映画祭との連携・招待作品上映、プロの映画監督の学生時代作品の上映、関西の学生監督作品特集、審査員作品上映なども行っている。 賞構成
主な出身監督日本国内
海外受賞と候補作一覧第1回(1997年) - 第10回(2007年)目次[注 1] : 第1回(1997年) - 第2回(1999年) - 第3回(2000年) - 第4回(2001年) - 第5回(2002年) - 第6回(2003年) - 第7回(2004年) - 第8回(2005年) - 第9回(2006年) - 第10回(2007年)
第11回(2008年) - 第20回(2017年)目次[注 1] : 第11回(2008年) - 第12回(2009年) - 第13回(2010年) - 第14回(2011年) - 第15回(2012年) - 第16回(2013年) - 第17回(2014年) - 第18回(2015年) - 第19回(2016年) - 第20回(2017年)
第21回(2018年) - 第26回(2023年)目次[注 1] : 第21回(2018年) - 第22回(2019年) - 第23回(2020年) - 第24回(2021年) - 第25回(2022年) - 第26回(2023年)
歴史・沿革第1回(1997年) 「京都映画祭」の一部門として映画サークルに所属する学生スタッフにより学生映画を特集する上映会が行われる。ゲストに北野武を迎え、シンポジウム「北野武監督、学生と語る」を行った。 第2回(1999年) 京都映画祭の一部門として事務局も同映画祭に設置され開催される。ゲストに是枝裕和を迎え、シンポジウム「是枝裕和監督、学生と語る」を行った。 第3回(2000年) 「大学コンソーシアム京都」設立イベントの一環「京都学生映画祭」として、1999年の同スタッフが独自の単年企画として開催する。ゲストに黒沢清、蓮實重彦を迎え、特別シンポジウム「自主制作映画の可能性」を行った。 第4回(2001年) 海外の学生作品の募集を始める。名称が「京都国際学生映画祭」となる。デジタル編集講座、佐藤真特別講座 他 第5回(2002年) 大学コンソーシアム京都の主催事業となる。シネマカフェ「アンデパンダン」、トークセッション 他 第6回(2003年) 文化庁の支援を受ける。新京極映画祭、京都学生祭典との連携スタート。特別講義〜映画と音楽との関係性〜、ワークショップ〜映画はどこで物語を発見するのか〜、ワールドプログラム 他 第7回(2004年) 海外からの応募が200本を超える。アニメーション特集、『蒼ざめたる馬』上映、京都シネック特集 他 第8回(2005年) コンペティション部門作品総応募数が400本を超える。 2004年度入選監督特集、新京極映画祭連携企画、京都学生祭典連携企画 他 第9回(2006年) Milan Balog(前年度グランプリ作品監督)のスロバキア作品上映、『天使の卵』上映、高林陽一初期作品特集 他 第10回(2007年) 会場はART COMPLEX1928、京都シネマ。特別招待作品、特別連携企画 他 第11回(2008年) 会場は京都シネマ、同志社大学寒梅館ハーディーホール。観客賞設置開始。山村浩二と山下敦弘を迎えたトークショー、著名映画監督の学生時代作品上映 他 第12回(2009年) 東京学生映画祭との連携開始。加藤久仁生トークショー「"つみきのいえ"に至るまで」、加藤久仁生×津堅信之トークショー、『落第はしたけれど』活弁映画上映、科学・芸術映画特集 他 第13回(2010年) 小林達夫監督(2007年度グランプリ作品監督)×渡辺あや脚本の『カントリーガール』オープニング上映、オーバーハウゼン国際短編映画祭特集、関西学生監督作品特集、高校生作品特集 他 組織学生(大学生・大学院生・専門学校生、高校生不可)で構成された実行委員会が中心となって企画運営を行っている。 実行委員会は京都大学・同志社大学・立命館大学・京都市立芸術大学・京都工芸繊維大学・京都外国語大学・佛教大学・大阪大学・大阪芸術大学などの関西圏の様々な大学からの有志により構成されている。 連携企画京都国際学生映画祭は多くの連携企画を行っている。 同じく大学コンソーシアム京都主催の京都学生祭典では、京都会館にて新作映画の上映を行っている。 2008年、『ブタがいた教室』上映、映画監督の前田哲来場(10月12日)。 また、新京極映画祭とも連携している。 2008年、実験映画特集(11月8、9日)。牧野貴、伊藤高志、作品上映後にトークショー。会場は三条通のle club jazz。 関連項目注釈外部リンク |
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