新千歳空港国際アニメーション映画祭

新千歳空港
国際アニメーション映画祭
メイン会場となるソラシネマちとせ
(北海道千歳市)
受賞対象アニメーション映画
会場新千歳空港ターミナルビル
日本の旗 日本
司会新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会
初回2014年10月31日 - 11月3日
最新回2021年11月5日 - 19日
最新受賞者ニキータ・ディアクル「Backflip」(短編グランプリ)
公式サイトhttp://airport-anifes.jp/

新千歳空港国際アニメーション映画祭(しんちとせくうこうこくさいアニメーションえいがさい、: New Chitose Airport International Animation Festival)は、毎年11月ごろに北海道千歳市新千歳空港で開催されるアニメーション作品を専門に扱う国際映画祭。

概要

新千歳空港ターミナルビル内のシアター、オープンスペース「センタープラザ」などのさまざまな施設・機能を最大限に活用して「空港全体で発信する、空港だからできる映画祭」を目指した、世界初の空港内映画祭として2014年に開始。主に国内線ターミナル内にて展開し、映画館「ソラシネマちとせ」(2015年開催までは「じゃがポックルシアター」)や会議室で作品上映を行い、センタープラザでステージイベントや展示を実施。

組織

過去

開催履歴

開催年 開催日 グランプリ受賞作
(2018年以降は短編グランプリ)
受賞作 監督 制作国
1 2014年 10月31日 - 11月3日 Ziegenort トマーシュ・ポパクル ポーランドの旗ポーランド
2 2015年 10月31日 - 11月3日 Teeth トム・ブラウン
ダニエル・グレイ
ハンガリーの旗ハンガリー
アメリカ合衆国の旗アメリカ
イギリスの旗イギリス
3 2016年 11月3日 - 6日 Among the Black Waves アンナ・ブダノヴァ ロシアの旗ロシア
4 2017年 11月2日 - 5日 Dolls Don't Cry フレデリック・トレンブレイ カナダの旗カナダ
5 2018年 11月2日 - 5日 Solar Walk レカ・ブシ ハンガリーの旗ハンガリー
6 2019年 11月1日 - 4日 Acid Rain トマーシュ・ポパクル ポーランドの旗ポーランド
7 2020年 11月20日 - 23日[1] Wood Child & Hidden Forest Mother スティーブン・アーウィン イギリスの旗イギリス
8 2021年 11月5日 - 8日[2] Easter Eggs ニコラス・ケッペンス ベルギーの旗ベルギー
9 2022年 11月3日 - 6日 Backflip ニキータ・ディアクル ドイツの旗ドイツ
フランスの旗フランス
10 2023年 11月2日 - 6日 In Dreams ジョシュ・シャフナー アメリカ合衆国の旗アメリカ

  • グランプリ→短編グランプリ(2018年-)
  • 日本グランプリ
  • 新人賞
  • 審査員特別賞(各審査員が授与)
  • ベストミュージックアニメーション
  • 観客賞
  • キッズ賞
  • 新千歳空港賞
  • 観光庁長官賞
  • 北海道知事
  • 長編グランプリ(2018年-)
  • 学生グランプリ(2018年-)
  • NEW CHITOSE AIRPORT Social Media Animation Award(2023年- 2022年のみNEW CHITOSE AIRPORT GIF AWARD)
スポンサー賞
  • ISHIYA賞
  • サッポロビール賞
  • 北洋銀行賞
  • 北海道銀行賞
  • 北海道コカ・コーラ賞
  • ロイズ賞
  • よつ葉乳業賞(2014-17年)

各年詳細

2014年

コンペティションでは世界40カ国715作品の応募から45作品を上映、特別上映では「AKIRA」爆音上映やTVアニメ「七つの大罪」「天体のメソッド」「テラフォーマーズ」のトークショー等、アニメ制作ワークショップなどを実施、また同時開催としてセンタープラザ「新千歳空港ポップカルチャーフェア2014」がセンタープラザにて展開された。オープニング映像はきのしたがくが担当。

2015年

コンペティションでは59カ国1,103作品の応募から51作品を上映、特別上映では「イエローサブマリン」「イノセンス」「スチームボーイ」「ロジャーラビット」爆音上映や「劇場版進撃の巨人」「劇場版弱虫ペダル」「花とアリス殺人事件」トークショー付き上映、戦前制作の「くもとちゅうりっぷ」「桃太郎 海の神兵」解説付き上映、日本アニメ(ーター)見本市傑作選解説付き上映、国際審査員によるトークイベント「マスタープログラム」、センタープラザでの進撃の巨人や弱虫ペダルなどの展示やイベントホールでのアニメ制作ワークショップ「KOMA KOMAパーク」などを展開。メインビジュアルは若井麻奈美が担当。

2016年

コンペティションでは66カ国・地域1,232作品の応募から45作品を上映、特別上映では「この世界の片隅に」をオープニング作品に据え、「KING OF PRISM by PrettyRhythm」応援上映、「劇場版TIGER & BUNNY -The Rising-」爆音・応援上映、「パプリカ」「アリス」爆音上映、北海道テレビ「水曜どうでしょう」ディレクターとWIT STUDIOスタッフによるトークショー「水曜どうがSHOWリターンズ」、AC部+group_inouによるミュージックアニメーションライブ、国際審査員トークイベント「マスタープログラム」、センタープラザでのONE PIECEや水曜どうでしょうなどの展示やイベントホールでのアニメ制作ワークショップなどを展開。メインビジュアルは宇木敦哉が担当。

2017年

コンペティションでは85カ国・地域2037作品から44本をインターナショナルコンペティション部門・13本を日本コンペティション部門で上映。招待作品ではTVアニメ「Bang Dream!」「ユーリ!!!on ICE」「宝石の国」トークショー付き上映、「銀河英雄伝説 わが征くは星の大海」「マインド・ゲーム」「ユーリ!!!on ICE」爆音上映、湯浅政明・サイエンスSARUイベント等、センタープラザでワークショップ・インディゲーム展示・アフレコ体験などを展開。メインビジュアルはワビサビ、オープニング映像はシシヤマザキが担当。

2018年

従来の「短編コンペティション」に加え30分以上の作品を対象にした「長編コンペティション」と短編コンペティションの新規カテゴリとして「学生コンペティション」を追加。世界86ヵ国・地域2034作品の応募から76作品を上映、招待作品では「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」「リズと青い鳥」「ゴールデンカムイ」トークショー付き上映、「秒速5センチメートル」爆音上映やHomecomingsライブと「犬ヶ島」爆音上映を組み合わせた「New Neighbors vol.5」、福原伸治・須藤孝太郎「TVと実験」特集上映トークショー、「SNOW MIKU LIVE 2018」応援上映などを実施。センタープラザではアフレコ体験、GIFMAGAZINEのアニメーションGIF画像制作体験、インディゲーム展示などを実施。メインビジュアルは久野遥子、トレーラー映像は橋本麦が担当。

2019年

コンペティションでは短編部門で世界84ヵ国・地域2191作品、長編部門で30ヵ国・地域50作品から86作品を上映、招待作品では「プロメア」「銀河鉄道の夜」「AKIRA」爆音上映、辻川幸一郎トークイベントとCorneliusミュージックビデオ爆音上映などを実施。センタープラザではアフレコ体験、eスポーツ体験会、NHK発達障害キャンペーン展などを展開。国際線ターミナルビルの多目的ホール施設「新千歳ポルトムホール」のこけら落とし行事としても開催され[3]、TVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」「はてな☆イリュージョン」「波よ聞いてくれ」「ゴールデンカムイ」のイベントが開催された。メインビジュアルは宇木敦哉、トレーラー映像は冠木佐和子が担当。

2020年

短編・長編コンペティションでは世界91ヵ国・地域2223作品から選ばれた計105作品の上映に加えて特別上映も行われた。空港の会場に加えオンラインも交えて開催し、空港シアターでは特別上映プログラムが限定公開され、オンラインでは有料オンデマンド配信と無料ストリーミング配信が行われた。ストリーミングはDOMMUNEから4日間配信され、トークではメインビジュアル担当の大童澄瞳が出演したほか、北海道出身である今敏の特集番組、公式トレーラーを担当したAC部の特集企画などを展開した[4][5]


脚注

  1. ^ 空港でのイベントの他、オンライン開催を11月30日まで実施。
  2. ^ オンライン開催を11月19日まで実施。
  3. ^ 新千歳空港に「ポルトムホール」開業 こけら落としにアニメ映画祭 - 北海道新聞2019年11月2日
  4. ^ “「第7回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」2020年11月20日スタート!”. Kyodo News PR Wire. (2020年11月6日). https://kyodonewsprwire.jp/release/202011026531 2020年8月8日閲覧。 
  5. ^ “2020/11/20 FRI - 2020/11/23 MON”. DOMMUNE. (2020年11月20日). https://www.dommune.com/streamings/2020/1120-1123/ 2021年5月21日閲覧。 

関連項目

外部リンク