ヴェルザンディ

ヨハネス・ゲールツによって描かれた3人のノルンたち。(1889年)

ヴェルザンディVerðandi, Verthandi)は、北欧神話に登場する運命女神ノルンたち(ノルニル)の1人。英語ではヴェルダンディVerdandi)という。その名前は「生成する者」[1]、「現在」[2]を意味する。

概説

古エッダ』の『巫女の予言』によれば、三姉妹はユグドラシルの根元の海から現れたという。ヴェルザンディはウルズと共に、木片にルーン文字を刻み、運命を決定する[3]。一般的に現在を司る女神と解釈される。

古い時代の詩においてヴェルザンディが登場するのは『巫女の予言』だけである[4]

脚注

  1. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』19頁。
  2. ^ Orchard (1997:174).
  3. ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』11、19頁。
  4. ^ 『巫女の予言 エッダ詩校訂本』167頁。

参考文献

関連項目