レンジャー・スアレス
レンジャー・ホセ・スアレス(Ranger José Suárez, 1995年8月26日 - )は、ベネズエラのララ州カロラ出身のプロ野球選手(投手)。左投左打。MLBのフィラデルフィア・フィリーズ所属。 経歴プロ入りとフィリーズ時代2012年にインターナショナル・フリーエージェントとしてフィラデルフィア・フィリーズと契約してプロ入り。契約後、傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・フィリーズでプロデビュー。3試合に登板して1セーブ、防御率0.00、4奪三振を記録した。しかし、スアレスと同僚のダニエル・コルデロはアナボリックステロイドのスタノゾロールの検査で陽性反応を示し、2人とも50試合の出場停止処分を受けた。それでも翌2013年に復帰すると、8試合(先発1試合)に登板して2セーブ、防御率3.18、13奪三振を記録した。 2014年はルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・フィリーズでプレーした後、2015年は米国内のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・フィリーズ、2016年はA-級ウィリアムズポート・クロスカッターズ、2017年はA級レイクウッド・ブルークロウズとA+級クリアウォーター・スレッシャーズでプレーした。2017年オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[2]。 2018年は開幕をAA級レディング・ファイティン・フィルズで迎えた。AAA級リーハイバレー・アイアンピッグスを経て7月26日にメジャー初昇格を果たすと[3]、同日のシンシナティ・レッズ戦で先発登板してメジャーデビュー[4]。この年メジャーでは4試合(先発3試合)に登板して1勝1敗、防御率5.40、11奪三振を記録した。 2019年はマイナースタートだったが、6月に昇格すると左のリリーフとしてメジャーに定着し、37試合に登板して6勝1敗、防御率3.14、42奪三振を記録した。 2020年は新型コロナウイルス感染症の流行により60試合の短縮シーズンに。スアレス自身も開幕直前に感染して4週間隔離されたため、出場はわずか3試合に留まった[5]。 2021年は5月からメジャーで登板。7月にはクローザーを任されたが、トレードでイアン・ケネディが加入すると、8月から先発に配置転換された。9月25日のピッツバーグ・パイレーツ戦では97球での完封勝利を挙げ、いわゆるマダックスを達成した。最終的に39試合の登板(先発12試合)で、8勝5敗、防御率1.36、107奪三振を記録した。対左打者の被打率.109はMLB最少だった。 2022年は先発ローテーションに定着し、29試合の先発登板で10勝7敗、防御率3.65だった。 2023年は、22試合の先発登板で4勝6敗、防御率4.18だった。 2024年は開幕から15試合を防御率1.75に抑えるなどの活躍から自身初のオールスターにも選出された[6]が、出場は辞退し、7月末から故障者リストに入った。シーズンを通しては27試合の先発登板で12勝8敗、防御率3.46だった。 選手としての特徴最速は2021年に計測した96.1mph(約154.7km/h)で球威はそれほどないが、チェンジアップとカーブを上手く使う[7]。守備では、2023年にリーグ最多補殺(31)を記録しフィールディング・バイブル・アワードを受賞している。 詳細情報年度別投手成績
年度別守備成績
表彰
背番号
脚注
関連項目外部リンク
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