ラン・ランナウェイ

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「ラン・ランナウェイ」
スレイドシングル
初出アルバム『神風シンドローム英語版
B面
  • イギリスの旗 ツー・トラック・ステレオ、ワン・トラック・マインド
  • アメリカ合衆国の旗カナダの旗 ドント・テイム・ア・ハリケーン
リリース
規格
ジャンル ヘヴィメタル[1]
時間
レーベル
作詞・作曲
プロデュース ジョン・パンター英語版
チャート最高順位
後述を参照
スレイド シングル 年表
  • ラン・ランナウェイ
  • (1984年)
神風シンドローム英語版 収録曲
イン・ザ・ドッグハウス
(A-2)
ラン・ランナウェイ
(A-3)
ハイ・アンド・ドライ
(A-4)
音源
「Run Runaway」 - YouTube
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ラン・ランナウェイ[注釈 1]」(Run Runaway[注釈 2])は、スレイドの楽曲である。1983年に発売されたオリジナル・アルバム『神風シンドローム英語版』に収録され、翌年に同作のリパッケージ盤『Keep Your Hands Off My Power Supply』からの先行シングルとしてリカットされた。イギリスなどで発売されたシングル盤のB面には「ツー・トラック・ステレオ、ワン・トラック・マインド」、アメリカやカナダで発売されたシングル盤のB面には「ドント・テイム・ア・ハリケーン」が収録された。シングル盤は全英シングルチャートで最高位7位を獲得した。Billboard Hot 100では最高位20位を獲得し、スレイドにとってアメリカで最も売れたシングルとなった。

背景

1982年、スレイドはアルバム『神風シンドローム英語版』のためにレコーディングを行なっていたが、RCAレコードはアルバムがチャートインする可能性が薄いと判断し、ジョン・パンター英語版をプロデューサーとして迎えることを提案[3]ノディ・ホルダージム・リー英語版は、「ラン・ランナウェイ」と「マイ・オー・マイ」の2曲を書き、デモ音源を制作した。いずれもレーベルに受け入れられ、パンターはこの2曲のプロデュースを手がけることとなった[4]。レコーディングはRAKスタジオで行われ、同じセッションで「マイ・オー・マイ」のレコーディングも行われた[5]

1983年に全英シングルチャートクワイエット・ライオットによる「カモン!!」のカバー・バージョンが第1位を獲得し、同年にスレイドは初めてアメリカのレコード会社(CBSアソシエイテッド)との契約を締結した。レーベルは『神風シンドローム』のリパッケージ盤『Keep Your Hands Off My Power Supply』の発売を決め、1984年3月に同リパッケージ盤からの先行シングルとして「ラン・ランナウェイ」が発売された[4]。本作のミュージック・ビデオMTVで複数回オンエアされ、Billboard Hot 100でアメリカにおけるバンドの最高位となる20位を獲得した[5][6]

ホルダーは本作について「ロックなスコットランドのジグ」と表現している[1]

リリース

シングル盤『ラン・ランナウェイ』は、7インチシングルと12インチシングルの2形態が存在しており、イギリス、アイルランド、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、日本などの国ではRCAレコードから、アメリカとカナダはCBSから発売された。RCAレコードから発売されたシングル盤とCBSから発売されたシングル盤とで、B面に収録された楽曲が異なっており、前者には「ツー・トラック・ステレオ、ワン・トラック・マインド」、後者には「ドント・テイム・ア・ハリケーン」が収録された。

イギリスとドイツで発売された12インチシングルのA面には、「ラン・ランナウェイ」の拡張バージョンが収録された。

評価

レコード・ミラー英語版』誌のロビン・スミスは、『神風シンドローム』のレビューで本作をアルバムからのお気に入りのトラックとして挙げ、「威厳のあるパルス」「ビッグ・カントリーのようにも聴こえる」と評し[7]、『サウンズ英語版』誌のジェリー・ハリスは「1984年のビッグ・カントリーの雰囲気を生意気に意気揚々と示している」と評している[8]。『オールミュージック』のデイヴ・トンプソンは「騒々しい詠唱、渦巻くギター、荒々しいヴァイオリン、そしてヘヴィメタルなバグパイプのテイストさえも、純然たる1980年代初頭のドラムサウンドによって支えられた」と評している[1]

シングル収録曲

全曲 作詞・作曲 : ノディ・ホルダージム・リー英語版

7インチシングル(RCA)
#タイトル作詞作曲・編曲プロデューサー時間
1.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター英語版
2.「ツー・トラック・ステレオ、ワン・トラック・マインド」(Two Track Stereo, One Track Mind)  ジム・リー
合計時間:
7インチシングル(CBS)
#タイトル作詞作曲・編曲プロデューサー時間
1.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター
2.「ドント・テイム・ア・ハリケーン」(Don't Tame a Hurricane)  ジム・リー
合計時間:
7インチシングル(CBSプロモーション盤)
#タイトル作詞作曲・編曲プロデューサー時間
1.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター
2.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター
合計時間:
12インチシングル(イギリス盤・ドイツ盤)
#タイトル作詞作曲・編曲プロデューサー時間
1.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター
2.「ツー・トラック・ステレオ、ワン・トラック・マインド」(Two Track Stereo, One Track Mind)  ジム・リー
合計時間:
12インチシングル(CBSプロモーション盤)
#タイトル作詞作曲・編曲プロデューサー時間
1.「ラン・ランナウェイ」(Run Runaway)  ジョン・パンター
2.マイ・オー・マイ(My Oh My)  ジョン・パンター
合計時間:

チャート成績

週間チャート

チャート (1984年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[9] 17
ベルギー (Ultratop 50 Flanders)[10] 33
Canada Top Singles (RPM)[11] 13
ドイツ (GfK Entertainment charts)[12] 19
アイスランド (RÚV)[13] 1
アイルランド (IRMA)[14]
8
ニュージーランド (Recorded Music NZ)[15] 21
ノルウェー (VG-lista)[16] 7
スウェーデン (Sverigetopplistan)[17] 4
UK シングルス (OCC)[18] 7
US Billboard Hot 100[6] 20
US Album Rock Tracks[19] 1

年間チャート

チャート (1984年) 最高位
オーストラリア (Kent Music Report)[9] 69
Canada Top Singles (RPM)[20] 84

カバー・バージョン

脚注

注釈

  1. ^ 「ラン・ラウェイ」という表記も見られる[2]
  2. ^ 「Run Run Away」という表記も見られる。

出典

  1. ^ a b c Thompson, Dave. Run Runaway - Slade | Song Info - オールミュージック. 2021年4月25日閲覧。
  2. ^ 神風シンドローム | スレイド”. ORICON NEWS. オリコン. 2021年4月22日閲覧。
  3. ^ Don's 1983 Diary - Don Powell Official Website”. Donpowellofficial.com. 2021年4月24日閲覧。
  4. ^ a b The Amazing Kamikaze Syndrome (Salvo remaster) (booklet). Slade. Salvo. 2007.
  5. ^ a b Charlesworth 1997.
  6. ^ a b The Hot 100 Chart”. Billboard (1984年6月16日). 2021年4月22日閲覧。
  7. ^ Smith, Robin (17 December 1983). “Suspendered Animation”. Record Mirror (UBM plc). 
  8. ^ Harris, Jerry (17 December 1983). “Plane sailing - Slade 'The Amazing Kamikaze Syndrome' (RCA PL70116)”. Sounds (United Newspapers). 
  9. ^ a b Kent, David (1993). Australian Chart Book 1970–1992 (illustrated ed.). St Ives, N.S.W.: Australian Chart Book. p. 277. ISBN 0-646-11917-6 
  10. ^ "Ultratop.be – Slade – Run Runaway" (in Dutch). Ultratop 50. 2021年4月22日閲覧。
  11. ^ Top RPM Singles: Issue 3966”. RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月13日閲覧。
  12. ^ "Musicline.de – Slade Single-Chartverfolgung" (in German). Media Control Charts. PhonoNet GmbH. 2021年4月22日閲覧。
  13. ^ Slade | Rц V”. Ruv.is. 2021年4月22日閲覧。
  14. ^ The Irish Charts - Search Results - Slade”. Irish Singles Chart. 2022年3月27日閲覧。
  15. ^ charts.nz - Slade - Run Runaway”. Top 40 Singles. 2021年4月22日閲覧。
  16. ^ "Norwegiancharts.com – Slade – Run Runaway". VG-lista. 2021年4月22日閲覧。
  17. ^ "Swedishcharts.com – Slade – Run Runaway". Singles Top 100. 2021年4月22日閲覧。
  18. ^ "Official Singles Chart Top 100". UK Singles Chart. 2021年4月22日閲覧。
  19. ^ Whitburn, Joel (2008). Joel Whitburn Presents Rock Tracks 1981-2008. Hal Leonard Pub Co. ISBN 978-0-89820-174-1 
  20. ^ Top RPM Singles: Issue 5257”. RPM. Library and Archives Canada. 2022年1月13日閲覧。
  21. ^ Coventry & Westham - Dusty Cowshit | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年4月26日閲覧。
  22. ^ Carruthers, Sean. Up - Great Big Sea | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年4月26日閲覧。
  23. ^ Loud Pipes (Save Lives) - Prydein | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年4月26日閲覧。

参考文献

外部リンク