ヤマハ・サリアンヤマハ・サリアン (Salient) は、ヤマハ発動機が販売していたスクータータイプの原動機付自転車である。1982年1月発売、現在は既に生産を終了している。 サリアンはSalient(英語・セイリアント)をフランス語風に読んだもの。顕著な、目立つ、跳躍する、という意味を持つ。スクーター競合時代のリーディングモデルとなることを願って命名された[1]。 概要CMキャラクターは宮崎美子。1981年2月に発売された「ベルーガ」に続くヤマハの本格スクーター第2弾、ベルーガより小型で、パッソーラの上という位置づけで、主に女性層をメインターゲットとして開発された。前後10インチサイズのタイヤを採用し、フロントサスペンションは乗り心地を重視してボトムリンク方式とした。車両重量は乾燥で55kg(デラックス)。また、セルスターターが全グレードに標準装備された。 搭載されるエンジンは、最高出力3.6psを発揮する空冷2サイクル単気筒。駆動方式はパッソル系のオイルバス式チェーンドライブではなくVベルトによるオートマチックを採用していた。 グレードは「デラックス(CA50E/14T)」と「スーパーデラックス(CA50ES/14U)」の2種類。当時のメーカー希望小売価格は、デラックスが129,800円、スーパーデラックスが138,000円であった。 1982年5月、スーパーデラックス(CA50ES/14U)をベースに木目調の外装パーツを装備した特別仕様車「サリアンスペシャル(CA50SP)」が登場。フロントキャリア、クロームメッキホイールを装備。メーカー希望小売価格は、145,000円。 1984年1月にはニューサリアン(CA50ED/49E、CA50EA/33R)が発売される。レッグシールドとフロントフェンダーが一体化され、ヘッドライトはハロゲンになり、全体がプロテクトモールにより保護された。エンジンは7ポートトルクインダクションエンジンに変更。最高出力 5.0PSになる。メーカー希望小売価格は、138,000円であった。 主要諸元 CA50ES(CA50E)
グッドデザイン賞受賞1982年度のグッドデザイン賞商品デザイン部門にてサリアン・スーパーデラックス(受賞対象名:原動機付自転車[CA50ES])が受賞されている。
脚注
関連項目外部リンク |
Portal di Ensiklopedia Dunia