メルセデスAMG・SLメルセデスAMG SL(Mercedes-AMG SL R232)は、ドイツの自動車メーカーメルセデス・ベンツ・グループが、メルセデスAMGブランドで展開している高級スポーツカーである。 概要
2021年10月28日、初披露された。 当代より、メルセデス・ベンツブランドとは異なり、サブブランドであるメルセデスAMGブランドから販売されることになった[1]。6代目までのクーペカブリオレ (メタルトップ) に代わって、4代目以来のソフトトップが採用された[1]ほか、SLでは史上初となる4WDと四輪操舵が採用された。 エクステリアでは、現行メルセデスにおけるデザイン言語となった伝統のロングノーズ・ショートデッキスタイルを踏襲し、近年のAMGブランドの証であるパナメリカーナグリルが装着される。ソフトトップの採用により軽量化と低重心化が図られ、ハンドリング性能の向上に寄与している[2]。 アドヴィックスの新開発アルミ対向型6ポットキャリパが搭載されている[3]。メルセデスAMGがSL用に開発したロードスターアーキテクチャにより後席が設けられた。 2022年4月6日、SL 43を発表。量産車では世界初となる48V電気システムを電源とする電動ターボチャージャー「エレクトリック・エグゾーストガス・ターボチャージャー」を組みこんだ2.0L 直列4気筒エンジンM139型を搭載。駆動方式はFR。なお、4気筒エンジンを搭載したのは1954年から1963年に販売されていた190SL (R121)以来約60年ぶりである。 同年10月24日、日本導入が発表され、同日より発売。日本仕様では、発売当初前述したSL 43(Mercedes-AMG SL 43)のみの導入であった[4]。 2023年4月25日、日本仕様車に4.0L V型8気筒エンジンM177型を搭載した4WDモデルSL 63 4MATIC+を追加導入し発売。併せて、SL 43は自宅駐車場などのA地点と乗降場所などのB地点のルートを車両に記憶させることで車両が区間の移動や駐車(公共での駐車スペースなど公道での使用は不可)を行う「メモリーパーキングアシスト」が標準装備され、ボンネットエンブレムを新デザインに変更。有償オプションにヒマラヤグレーペイント21インチAMG10ツインスポークアルミホイールと内装色のクリスタルホワイト/ブラック(ナッパレザー)を追加する装備内容の一部変更も実施された[5]。 同年6月28日、特別仕様車SL 63 4MATIC+ Motorsport Collectors Edition(モータースポーツ コレクターズ エディション)が発表され、同日より日本での予約注文の受付が開始された。SL 63 4MATIC+をベースに、外観は車両先端から後輪前部までをハイテックシルバー、後輪部分以降をオブシディアンブラックをグラデーションにより組み合わせた専用ツートーンペイントとするとともに、車体後部にスターパターンのペイントワークも施された。併せて、AMGエアロダイナミックパッケージとAMGナイトパッケージが特別装備され、アルミホイールはマットブラックペイント21インチAMG10ツインスポークが採用され、PETRONASのリムフリンジも施され、ブレーキキャリパーをブラックとした。内装にはAMGパフォーマンスステアリングが特別装備された。世界で100台の限定販売で、このうち日本には17台が用意される。予約注文は同年7月12日までの受付となり、販売台数以上の申込があった場合には抽選となる[6]。
脚注
関連項目外部リンク
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