ミハイル・アリョーシン

ミハイル・アリョーシン
ミハイル・アリョーシン
	アリョーシン（2017年）
国籍	ロシア
生誕	1987年5月22日（38歳）; ソビエト連邦・モスクワ
インディカー・シリーズでの経歴
	4年の間38レース出場
チーム	No.7 (シュミット・ピーターソン・モータースポーツ)
2017年の順位	19位
最高位	15位 (2016)
初戦	2014年のファイアストン・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグ (セントピーターズバーグ)

ミハイル・ペトロヴィッチ・アリョーシン（ロシア語: Михаи́л Петро́вич Алёшин、1987年 5月22日 - ）は、ロシアのレーシングドライバーであり、2010年のフォーミュラ・ルノー3.5チャンピオンである。

日本のメディアやテレビ中継では英語表記に従い、「ミカエル・アレシン」や「ミハエル・アレシン」などと表記されることも多い。

経歴

1996年から2000年までカート。 2001年以来、彼はさまざまな国際的なフォーミュラカーシリーズに参加。 2007年4月14日、モンツァでのフォーミュラ・ルノー3.5シリーズシーズンのオープニングラウンドで優勝したとき、彼は主要な国際シングルシーターレースで優勝した最初のロシア人ドライバーとなった ^[1]。2007年のGP2シリーズの第2ラウンドで、 ARTグランプリのミハエル・アメルミューラーの代役を務め、ヴィタリー・ペトロフに次ぐ2人目のロシア人となった。彼は2008年もFR3.5に留まり、レースに勝てなかったにもかかわらず、これまでのところチャンピオンシップで最高のフィニッシュを果たした。

2009年に再開されたFIA フォーミュラ2選手権に参加し、15号車を運転^[2]。彼はシリーズランキング3位に入り、オッシャースレーベンで1勝を挙げた。

アリョーシンは、カーリンでジェイク・ローゼンツァイグと組んで、2010年シーズンにフォーミュラ・ルノー3.5に戻った^[3]。彼は3回の勝利を収め、シリーズのチャンピオンになった。彼はアブダビでのヤングドライバーズテストでルノーF12011年F1ドライブには自信があると述べたが、機会は取得できなかった^[4]。

アリョーシンはカーリンと共に2011年のGP2シリーズとGP2アジアシリーズでドライブを続けた。これはチームのカテゴリーでの最初のシーズンであり、 2007年以来シリーズでのアリョーシンの最初の試みである。彼は、以前にカーリンの軽フォーミュラで雇用されていたマックス・チルトンと提携していた^[5]。彼は、メインシリーズに出場する予算がないことを発表する前に、技術的な問題に悩まされながらも耐え、今後はATSフォーミュラ3カップに戻る予定であった。しかし、彼はその後、カーリンとの土壇場での一時的なGP2契約を獲得したが、トルコでのシーズン第1ラウンドの予選でクラッシュし、両手の中手骨を負傷してレースを欠場し^[6]カタロニアでオリバー・ターベイに交代した ^[7]。8レースの後、彼はハンガロリンクでカーリンに戻った^[8]。モンツァでの最終戦では再びアルヴァロ・パレンテに交代し、32位で総合順位で最後に終わった^[9]。

2014年、アリョーシンはシュミット・ピーターソン・モータースポーツと共にインディカー・シリーズでレースを始めた^[10]。

フォンタナのクラッシュ

2014年のインディカーシーズンの最終レースのフォンタナで、アリョーシンはレース前にプラクティス走行をしていた。アリョーシンは2マイルのフォンタナトラックのターン4にいた。事故が発生した時、マシンは200マイル以上で走行していた^[11] ^[12]。

アリョーシンの7号車は、下部のエプロンをクリップする前にトラックを低く走行していた。これにより、車は不安定になり、その後スピン。チャーリー・キンボールは、目の前で滑ったアリョーシンの車に反応する時間がなく、スピードの落ちないままアリョーシンに激突した。衝撃は両方の車を外側の擁壁に送り込み、そこでアリョーシンの制御不能な車がキンボールの上に跳ね上げ、ノーズがキャッチフェンシングを突き抜けてフェンスの外に飛び越えた。その後、アリョーシンの車は、車の破片がヤードに散らばり、キャッチフェンシングの大部分が引き裂かれたため、トラックに戻った。キンボールは自分で車から降りることができたが、アリョーシンは危機的な状態で病院に運ばれた^[11] ^[12]。

「7台の車が下から回転し、私は本当に行くところがなかった」と、キンボールは証言した。一方、アリョーシンは脳震盪、肋骨骨折、右鎖骨の骨折、胸部の怪我と診断された^[11] ^[12]。

レース戦績

フォーミュラ

フォーミュラ・ルノー3.5シリーズ

年	チーム	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	順位	ポイント
2006年	カーリン・モータースポーツ	ZOL 1 13	ZOL 2 Ret	MON 1 15	IST 1 23	IST 2 2	MIS 1 7	MIS 2 16	SPA 1 Ret	SPA 2 6	NÜR 1 3	NÜR 2 21	DON 1 7	DON 2 9	LMS 1 19	LMS 2 Ret	CAT 1 8	CAT 2 13	12位	41
2007年		MNZ 1 1	MNZ 2 19	NÜR 1 Ret	NÜR 2 15	MON 1 7	HUN 1 9	HUN 2 20	SPA 1 Ret	SPA 2 7	DON 1 9	DON 2 Ret	MAG 1 Ret	MAG 2 10	EST 1 Ret	EST 2 14	CAT 1 5	CAT 2 13	12位	44
2008年		MNZ 1 5	MNZ 2 5	SPA 1 5	SPA 2 3	MON 1 6	SIL 1 Ret	SIL 2 18	HUN 1 9	HUN 2 15	NÜR 1 3	NÜR 2 DNS	BUG 1 6	BUG 2 4	EST 1 9	EST 2 23	CAT 1 2	CAT 2 14	5位	73
2010年		ALC 1 1	ALC 2 11	SPA 1 1	SPA 2 4	MON 1 2	BRN 1 Ret	BRN 2 9	MAG 1 1	MAG 2 4	HUN 1 2	HUN 2 3	HOC 1 5	HOC 2 4	SIL 1 6	SIL 2 11	CAT 1 2	CAT 2 3	1位	138
2011年	KMPレーシング	ALC 1	ALC 2	SPA 1	SPA 2	MNZ 1	MNZ 2	MON 1	NÜR 1	NÜR 2	HUN 1 11	HUN 2 8	SIL 1	SIL 2	LEC 1	LEC 2	CAT 1	CAT 2	28位	4
2012年	チーム・RFR	ALC 1 Ret	ALC 2 11	MON 1 8	SPA 1 4	SPA 2 Ret	NÜR 1 13	NÜR 2 6	MSC 1 14	MSC 2 9	SIL 1 11^†	SIL 2 17^†	HUN 1 Ret	HUN 2 19	LEC 1 12	LEC 2 17	CAT 1 9	CAT 2 2	13位	46
2013年	テック1・レーシング	MNZ 1 15	MNZ 2 14	ALC 1 10	ALC 2 11	MON 1 8	SPA 1 14	SPA 2 Ret	MSC 1 16	MSC 2 5	RBR 1 Ret	RBR 2 18	HUN 1 5	HUN 2 13	LEC 1 17^†	LEC 2 6	CAT 1 Ret	CAT 2 14	12位	33

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)
^† : リタイアだが、90%以上の距離を走行したため規定により完走扱い。

GP2シリーズ

年	チーム	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	19	20	21	順位	ポイント
2007年	ARTグランプリ	BHR FEA	BHR SPR	CAT FEA 6	CAT SPR Ret	MON FEA	MAG FEA	MAG SPR	SIL FEA	SIL SPR	NÜR FEA	NÜR SPR	HUN FEA	HUN SPR	IST FEA	IST SPR	MNZ FEA	MNZ SPR	SPA FEA	SPA SPR	VAL FEA 9	VAL SPR 20	25位	3
2011年	カーリン	IST FEA DNS	IST SPR DNS	CAT FEA 16	CAT SPR 18	MON FEA	MON SPR	VAL FEA	VAL SPR	SIL FEA	SIL SPR	NÜR FEA	NÜR SPR	HUN FEA 15	HUN SPR 15	SPA FEA Ret	SPA SPR Ret	MNZ FEA	MNZ SPR				32位	0

(key)

GP2アジアシリーズ

年	チーム	1	2	3	4	順位	ポイント
2011年	カーリン	YMC FEA Ret	YMC SPR 24	IMO FEA 20	IMO SPR 20	27位	0

(key)

FIA フォーミュラ2選手権

年	ナンバー	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	順位	ポイント
2009年	15	VAL 1 4	VAL 2 6	BRN 1 2	BRN 2 Ret	SPA 1 18	SPA 2 8	BRH 1 10	BRH 2 3	DON 1 2	DON 2 7	OSC 1 5	OSC 2 1	IMO 1 7	IMO 2 Ret	CAT 1 2	CAT 2 7	3位	59

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

アメリカン・オープンホイール

インディカー・シリーズ

年	チーム	エンジン	シャーシ	1	2	3	4	5	6	7	8	9	10	11	12	13	14	15	16	17	18	順位	ポイント
2014年	シュミット・ピーターソン・モータースポーツ	ダラーラ・DW12	ホンダ	STP 12	LBH 6	ALA 22	IMS 25	INDY 21	DET 17	DET 7	TXS 7	HOU 23	HOU 2	POC 7	IOW 21	TOR 11	TOR 23	MDO 14	MIL 8	SNM 7	FON DNS	16位	372
2015年				STP	NLA	LBH	ALA	IMS	INDY	DET	DET	TXS	TOR	FON	MIL	IOW	MDO	POC	SNM 10			33位	40
2016年				STP 5	PHX 17	LBH 16	ALA 17	IMS 13	INDY 27	DET 15	DET 17	RDA 16	IOW 5	TOR 6	MDO 17	POC 2	TXS 16	WGL 22	SNM 11			15位	347
2017年				STP 14	LBH 12	ALA 10	PHX 17	IMS 18	INDY 13	DET 6	DET 16	TXS 15	RDA 10	IOW 21	TOR	MDO 14	POC	GTW	WGL	SNM		19位	237

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

インディアナポリス500

年	シャシー	エンジン	スタート	フィニッシュ	チーム
2014年	ダラーラ・DW12	ホンダ	15	21	シュミット・ピーターソン・モータースポーツ
2016年			7	27
2017年			13	13

スポーツカー

ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ

年	チーム	クラス	シャシー	エンジン	1	2	3	4	5	順位	ポイント
2015年	AFコルセ	LMP2	オレカ・03	日産・VK45DE 4.5L V8	SIL 8					5位	56
	SMPレーシング		BRエンジニアリング・BR01			IMO 8	RBR 3
	AFレーシング		BRエンジニアリング・BR01					LEC 2	EST 3

(key)

FIA 世界耐久選手権

年	チーム	クラス	シャシー	エンジン	1	2	3	4	5	6	7	8	9	順位	ポイント
2016年	SMPレーシング	LMP2	BRエンジニアリング・BR01	日産・VK45DE 4.5L V8	SIL	SPA	LMS 5	NÜR	MEX	COA	FUJ 8	SHA 6	BHR 9	16位	34
2018–19年	SMPレーシング	LMP1	BRエンジニアリング・BR1	AER P60B 2.4L Turbo V6	SPA 5	LMS Ret	SIL Ret	FUJ 4	SHA 3	SEB 3	SPA 3	LMS 3		4位	94

(key)

ブランパンGTシリーズ・耐久カップ

年	チーム	車両	クラス	1	2	3	4	5	順位	ポイント
2018年	SMPレーシング	フェラーリ・488 GT3	Pro	MNZ 44	SIL 7	LEC 33	SPA 10	CAT 3	20位	23
2019年	SMPレーシング	フェラーリ・488 GT3	Pro	MNZ 23	SIL 1	LEC 2	SPA 51	CAT 13	2位	73

太字はポールポジション、斜字はファステストラップ。(key)

ル・マン24時間レース

ル・マン24時間レース結果
年	チーム	コ・ドライバー	使用車両	クラス	周回	順位	クラス順位
2015年	SMPレーシング	キリル・ラディギンアントン・ラディギン	BRエンジニアリング・BR01-日産	LMP2	322	33位	13位
2016年		マウリツィオ・メディアーニニコラ・ミナシアン	BRエンジニアリング・BR01-日産	LMP2	347	11位	7位
2017年		セルゲイ・シロトキンヴィークトル・シャイタル	ダラーラ・P217-ギブソン	LMP2	330	33位	16位
2018年		ヴィタリー・ペトロフジェンソン・バトン	BRエンジニアリング・BR1-AER	LMP1	315	DNF	DNF
2019年		ヴィタリー・ペトロフストフェル・バンドーン	BRエンジニアリング・BR1-AER	LMP1	379	3位	3位

スパ・フランコルシャン24時間レース

スパ24時間レース結果
年	チーム	コ・ドライバー	使用車両	クラス	周回	順位	クラス順位
2018年	SMPレーシング	ダビデ・リゴンミゲル・モリーナ	フェラーリ・488 GT3	Pro	508	10位	10位
2019年	SMPレーシング	ダビデ・リゴンミゲル・モリーナ	フェラーリ・488 GT3	Pro	294	DNF	DNF