マイルス "テイルス" パウアー
マイルス "テイルス" パウアー(Miles "Tails" Prower)は、セガグループ(セガゲームス、セガ・インタラクティブ)のビデオゲーム『ソニックシリーズ』に登場する架空のキャラクター。初登場は、1992年11月21日に発売した『ソニックシリーズ』の第2作目にあたる『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』からで、スピンオフ作品である漫画やアニメーションにも登場している。キツネを擬人化したキャラクターで、正式な本名は「マイルス・パウアー」であるが、尻尾が2本あることから「テイルス」と通称される。本来は蔑称であったが主に本人の意識変化により誇りとして受け入れている。 プロフィール
人物ソニックと出会う以前は2本ある尻尾のことでイジメられていたが、ソニックと出逢い、彼に憧れ後ろを追うことで勇気と前向きな気持ちを持つようになる。ソニックは憧れの対象だが、心の中ではいつかソニックに頼られるような存在になりたいと願っている。 通称名の「テイルス」は尻尾の意の「tail」と複数形の「s」をくっつけたものであり、尻尾が2本あることに由来する。本名の「マイルス」は距離の単位マイルから取られており、スピードのソニック、距離のマイルスという対比から名付けられた[3]。フルネームのマイルス・パウアーは、miles per hour(時速~マイル)を由来とする[4]。 公式プロフィールにおいては多くの場合上記のように表記されており、性格的には常にポジティブで行動的なソニックと対照的な設定がなされている。当初は非常に気弱で内向的な性格付けがなされていたが、近年の作品においてはソニックも一目置く頼りがいのあるパートナーとして描かれており、『ソニックアドベンチャー』のテイルスのテーマソングである“Believe In Myself”においても、一方的な憧れから脱却しようとする意思がうかがえる。 『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』以降のシリーズにはほぼ全てに出演している人気キャラクターで、以降の作品では2Pキャラ、選択キャラとして操作できるものがほとんどであり、『テイルスのスカイパトロール』や『テイルスアドベンチャー』などテイルスを主人公にしたスピンオフ作品も多数存在している。容姿や声から女性に間違われることもあるが、設定上の性別は男性である。 『ソニック3&ナックルズ』では7つのスーパーエメラルドを全て集めるとスーパーテイルスに変身できる。変身している間は金色に輝くフリッキーが周囲を飛び周り、周辺の敵を倒してくれる。 特筆すべきは幼いながらもその天才的な技術力を持っている点であり、自身が発明したメカや乗り物で活躍することが多い。発明のみではなく操縦も得意で、作品ごとに登場するメカはほぼ全て彼が搭乗している。スピンオフ作品やアニメでも、その世界の乗り物や研究物に強い興味を引かれるシーンが多々あり、Dr.エッグマン同様に一種のメカをこよなく愛する性格が見られることから、発明を悪の目的に使うDr.エッグマンとは、同じくメカを扱うキャラクターとして対照的なイメージで描かれている存在といえる。そのため、メカで悪事を働く彼を同じメカニックとして許せないとする発言が多く、『ソニック ロストワールド』ではそれが顕著になり、お互い憎まれ口を叩き合い、「仲良くなるなんて絶対無理」と言っていたが、『マリオ&ソニック AT ソチオリンピック』のオールスターチャレンジロードを制覇するとエッグマンと手を取り、優勝の喜びを分ち合う一面を見せた。 一方で『ソニックワールドアドベンチャー』では、チップがエッグマンは人質にご飯を与えないような悪者だと思っていたことに対し「いくらエッグマンでもご飯ぐらいは食べさせてると思う」と教えたり、『ソニック カラーズ』でもエッグマンが今までのことを謝りたいということに半信半疑ながらも「いくらエッグマンでもそこまでバカじゃないよ」と、彼の志向をある程度は把握しているとされる場面がある。このためメタルソニックやエッグマンネガがエッグマンに成りすまして悪事を働いた際は、相手が偽物だとハッキリ疑うなど勘の鋭い面を見せている。 普段は内気な面を覗かせる一方、『ソニックライダーズ』でウェーブに自身のエクストリームギアのチューンを馬鹿にされて奮起したり、また『ソニック ロストワールド』ではソニックが自分よりもエッグマンの言っていることを信用していると思い込み語気を強めてソニックに迫り喧嘩になりかけたことがあるなどメカニックに関する知識のプライドは高く、そういった場面では強気な態度を見せることもある。 実写映画版初登場は『ソニック・ザ・ムービー』のポストクレジット。 『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』ではソニックの活躍を陰ながら観察していたが、ロボトニックがナックルズを連れ立って地球に襲来することを知り、自らソニックと接触するために地球へと降り立つ。ソニックとは初対面でテイルスが一方的に地球に押し掛ける形であったが、事情を知ったソニックとはすぐ親友同士となり、ソニックと共にマスターエメラルドを探す旅に出た。 その後ワカウスキー家の一員となり、『ソニック×シャドウ TOKYO MISSION』ではソニック一行のメカ担当として作中で活躍。 テイルスの扱うメカ
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』以降に登場するプレイヤー陣営のメカは、そのほとんどがテイルスが設計開発したものであり、多くの乗り物やメカが登場する。 乗り物としての特性とキャラクター的な魅力が相まってか、ソニックブランドの名を冠したレースゲームにおいては、プレイヤーの自機として登場することも多い。他の発明品としては、『ソニック&テイルス2』や『テイルスアドベンチャー』に登場した万能潜水艦シーテイル、『ソニックドリフトシリーズ』に登場した車や、『ソニックライダーズ』のソニック達のギア、はては探知機や翻訳機、基地そのものなど、アニメやスピンオフに登場した物を含めると膨大な数になる。飛行物が多い。 声優メガドライブ時代には声が無かったが、『ソニックアドベンチャー』以降のゲームから声の演出が始まった。当初は子役を起用していたが、『ソニックX』以降はゲームでも広橋涼で固定されている。 実写映画版においては原作キャラクターで唯一ゲーム・アニメと共通のオリジナルキャストが声を当てている(英語オリジナル版をコリーン、日本語吹き替えを広橋が担当)。 メイン
その他
変身・関連人物『ストーリーブックシリーズ』ではあくまで「良く似た人物」であり、本人ではない。
脚注
関連項目
外部リンク
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