ソニック3Dブラスト
『ソニック3Dブラスト』(ソニックスリーディーブラスト, SONIC 3D BLAST)は、セガ・エンタープライゼスが1996年11月7日に発売したメガドライブ用ソフトのアクションゲームである。 日本では未発売であった[1]が、1999年10月14日にセガサターン用ソフトにアレンジして移植された『ソニック3D フリッキーアイランド』として発売された[2]。さらにオリジナル版が2002年12月19日にニンテンドー ゲームキューブ用ソフトの『ソニック メガコレクション』に、2004年12月1日にPlayStation 2とXbox用ソフトの『ソニック メガコレクション プラス』にそれぞれ収録された。また2007年10月16日からWiiのバーチャルコンソールで(600ポイント)配信開始された[2]。 このほかにも、Steamへの移植版が日本語非対応ながらも2010年6月2日から配信されている[1]。 この項目では1999年10月14日発売されたセガサターン用ソフトの『ソニック3D フリッキーアイランド』についても合わせて解説する。 概要これまでのシリーズ作品が横スクロールアクションであったのに対して、本作はクォータービューの見下ろし視点の3Dアクションになっている。メガドライブの機能とソフトに搭載されている回転・拡大機能の限界を超えたオープニングムービーがあり、グラフィックも限界を超えたものになっている。 ゲームシステムは『フリッキー』をベースにしており、各ゾーンのアクトにいるロボットを破壊してフリッキーを5匹救出して、エリアのどこかにあるマンホールのようなリングへ運ぶとそのエリアは完了になり、これを繰り返してアクト内にいるフリッキーを全て救出するとアクトはクリアになる。各ゾーンのアクト3はドクター・エッグマンの対決になり、ドクター・エッグマンを倒すとそのゾーンはクリアになり、次のゾーンへ行くことができる。 これまでのソニックと同様にリングが無い状態でダメージを受けるとミスになるが、本作では落下や水中で息切れ、壁にはさまれることによってのミスはない。 フリッキーについてフリッキーを救出するとソニックの後ろから付いてくる。ダメージを受けると散らばるが、再び触れるとソニックの後ろからついてくる。バリアを装備するとフリッキーもバリアに包まれるため、バリア状態ではダメージを受けてもフリッキーは散らばらない。フリッキーが多くいると、スプリングジャンプでは通常届かなかったアイテムが、フリッキーに取ってもらえるようになる。なお、フリッキーの色は異なる動きがあり、全5色ある。 スペシャルステージ各アクトのどこかのエリア内にいるテイルスかナックルズにリングを50個以上渡すとスペシャルステージにワープする。リングは50個以上でなくても分けて渡すことが出来、渡した合計が50個以上になってもワープできる。ワープできるのは各アクトで各キャラクターにつき1回しかワープできず、ゾーン6以降ではスペシャルステージに行くことができない。 このステージは上から見下ろした強制縦スクロールで左右の移動とジャンプのみを操作して、トゲを回避しながらリングをひたすら集めていき、トゲに当たってしまうとリングが10個減ってしまう。各チェックポイントごとに50個・100個・150個の3つあり、各チェックポイントの規定のリングを集めなかったり、リングを持たずにトゲに当たったりすると即終了になる。最終チェックポイントで150個以上のリングを集めるとカオスエメラルドが取得できる。カオスエメラルドを取得するたびにスピードが速くなったりトゲが多くなり、難易度が難しくなっていく。これを7個取得した状態でクリアすると最終ゾーンへ行くことができる。すでにカオスエメラルドを取得している場合、スペシャルステージをクリアすると残機数が1機増える。 ステージ本作の舞台は「フリッキーアイランド」。ゾーン8を除いて各アクトは3つまで。全8ゾーン、全22ステージ。最後のアクトはドクター・エッグマンの対決になる。
アイテム
操作方法通常ステージジャンプとスピンダッシュのボタンはオプションで変更することが出来る。
スペシャルステージ
移植版
セガサターン版1999年10月14日に『ソニック 3Dフリッキーアイランド』(SONIC 3D FLICKIES' ISLAND)というタイトルでセガサターンで日本国内に発売し、セガが国内で発売した最後のセガサターンソフトである。内容はジェネシス版をベースにグラフィックやサウンドなどをアレンジされ、特にスペシャルステージは別物に変更されている。ステージやゲーム内容は基本的にスペシャルステージ以外はオリジナル版と同じになっている。 オリジナル版の変更点
スペシャルステージスペシャルステージの行き方はオリジナル版と同様だが、内容は異なってソニック2のスペシャルステージをベースにアレンジされて、グラフィックが3DCGでソニック2になかった仕掛けや演出が追加されている。3DCGは『ソニックジャム』や『ソニックR』をベースに採用されている。 このステージは各チェックポイントごとに規定のリングがあり、各チェックポイントの規定のリングを集めなくなると即終了になる。最終チェックポイントで規定のリングを集めるとカオスエメラルドが取得できる。カオスエメラルドを取得するたびにステージの難易度が難しくなっていく。これを7個取得した状態でクリアするとオリジナル版と同様、最終ゾーンへ行くことができる。すでにカオスエメラルドを取得している場合、スペシャルステージをクリアすると残機数が1機増える。 オリジナル版と違い、1つのアクトで取得できるカオスエメラルドが1個までになり、そのアクト中ですでにカオスエメラルドを取得した状態で、もう1つのスペシャルステージをクリアした場合は残機数が1機増えるのみである。そのため、オリジナル版よりもカオスエメラルドを取得できる機会が限られ、最終ゾーンへ行きづらくなって、難易度が上がっている。 移植版
SONIC X-treme(日本名:ソニック エクストリーム)海外のセガスタッフの開発で、セガサターン用の3Dソニックゲームとして制作が進んでいたソフト。当初はスーパー32X用ソフトとして開発が進んでいたが、スーパー32Xの売り上げが振るわなかったため、セガサターンへと移行された。 海外では雑誌に写真が掲載され、発売日も1996年のクリスマスと予定されていたが、開発中に何人かのスタッフがプロジェクトを離れて行くことで開発が苦しくなり、残ったスタッフの疲労のため、開発が休止状態になってしまった。この開発中止で空いた発売枠を埋めようと、急遽セガサターン版ソニック3Dが開発され、『ソニック エクストリーム』に代わって1996年11月に北米で発売されることになった。 海外のゲーム雑誌では7つのステージの画面写真と、メタルソニック、ファング、エッグマンといったボスキャラの存在を確認できる。この画面写真からこのゲームが魚眼レンズ状の3D画面(360度)であったことがわかっている。 『ソニック エクストリーム』のゲームエンジンは、後に発売された『ナイツ』に一部使用されたといわれる。なお魚眼レンズ状の3D画面を活用したソニックのゲーム作品は『ソニック ロストワールド』にて実現した。 脚注
外部リンク |
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