ハーバーライト号![]() 西日本ジェイアールバス 三菱ふそう・エアロキング 2007年撮影 ハーバーライト号(ハーバーライトごう)は、神奈川県横浜市、厚木市及び東京都町田市と、京都府京都市及び大阪府大阪市を結ぶ夜行高速バスのかつての路線愛称である。 本項では、ハーバーライト号の後継路線であるグランドリーム横浜号および昼行便の横浜グラン昼特急大阪号(旧・横浜昼特急大阪号)、廉価版の青春ドリーム横浜号(旧・青春ハーバーライト号)についても記述する。 概要湘南神奈交バス時代の車両(か701号車) 三菱ふそう・エアロキング 2008年撮影 ![]() 横浜神奈交バス時代の車両(YK702号車) 三菱ふそう・エアロキング 2008年撮影 →「神奈川中央交通 § 夜行高速バス」、および「西日本ジェイアールバス § 関東方面」も参照
1989年(平成元年)、西日本JRバスと神奈川中央交通の共同運行路線として開業。西日本JRバスとしては、初めて目的地側の事業者にJRバスが入らない路線となった。また、神奈川中央交通の夜行高速バスとしては、奈良線に続く2番目(大阪線)・3番目(京都線)の路線となった。 なお、神奈川中央交通では高速バス路線に路線愛称を用いていなかったため、単に「大阪線」「京都線」あるいは「横浜・町田 - 大阪線」「横浜・町田 - 京都線」などと呼称しており、旅客向け案内でも「ハーバーライト号」の路線愛称は使用していなかった[1][2]。 運行開始当初より、町田バスセンター(町田駅)での乗降客が多かった[3]。しかし神奈川中央交通では、高速車の更新費用や運転手の2人乗務体制などに由来するコスト増から、夜行高速路線の維持が困難となった[4]。地域の生活路線である一般路線バスを重視する立場からも、採算性の低い夜行高速バスからの撤退を進め、1990年代末までに広島線と和歌山線を廃止した[4]。運行継続した夜行高速路線ではコストダウンを図るため、分離子会社の神奈交バスへ運行委託することとし[4]、2000年11月15日に湘南神奈交バスへ夜行高速バスを移管した。 一方、西日本JRバスは昼特急の路線開設ブームに乗る形で、2004年から昼行便「横浜昼特急大阪号」の運行を開始した[5]。昼特急は西日本JRバスの単独運行で、夜行車両の間合い運行によりダブルデッカーを使用する形態は、東京発着の昼特急と同様である。 神奈川中央交通は、2008年(平成20年)6月16日に夜行高速バスを湘南神奈交バスから横浜神奈交バスへ再移管したものの、翌2009年5月31日の運行をもって大阪線・京都線から撤退した。翌6月1日から西日本JRバスの単独運行となり、「ハーバーライト大阪号」と「ハーバーライト京都号」を統合して「ハーバーライト号」とした。 2016年12月22日からは、廉価版の「青春ハーバーライト号」が毎日運行、通常版の「ハーバーライト号」が繁忙日運行となり、併せて高速バスネット限定の割引料金「ハマの得割」が設定された[6]。 2017年3月31日より「ハーバーライト号」「横浜昼特急大阪号」に使用する車両を「グランドリーム号」などで使用される平屋3列クレイドルシート車両に変更し、それぞれ愛称名を「グランドリーム横浜号」「横浜グラン昼特急大阪号」に改称。また同様に「青春ハーバーライト号」の愛称名を「青春ドリーム横浜号」に改称した[7]。同年9月には、廃止された2階建て車両による「ハーバーライト号」が、グランドリーム横浜号の続行便[注釈 1]として、運行日限定[注釈 2]で復活運行した[8]。 西日本JRバスでは、かつては便名コードを設定しており、「ハーバーライト号」は760xx(閑散日は770xx)、「横浜昼特急大阪号」は100xxであった。 歴史
運行事業者
過去の運行事業者運行系統・経路青春ドリーム横浜号
過去に運行していた路線
車両![]() 西日本ジェイアールバス 三菱ふそう・エアロクィーンM 1994年撮影 「グランドリーム横浜号」「横浜グラン昼特急大阪号」では、2017年3月31日から2022年の運行休止まで、平屋3列クレイドルシート車両「グランドリーム号」を使用していた。 廉価版の「青春ドリーム横浜号」では、4列シート車を使用する。 貸切バス事業者の受託便は、ヤサカ観光バスがトイレ付4列シート、帝産観光バスが同社の通常仕様の4列シート貸切車を使用。両社ともに車体に行先と西日本ジェイアールバスからの受託運行である旨を表示する。 過去の車両開業当初のハーバーライト号は、西日本ジェイアールバス、神奈川中央交通ともに、独立3列シート29人乗りの三菱ふそう・エアロクィーンMを使用していた。 その後、夜行高速バスのコスト増大に伴い、1台運行では供給不足だが2台運行にすると採算割れになる状況から、1999年の車両更新時に乗車定員の多いダブルデッカーに変更し、独立3列シート39人乗りの三菱ふそう・エアロキングが導入された。 なお、横浜神奈交バスが所有していたエアロキングは、後に大阪府のオオキタを経てジャムジャムエクスプレスに移籍し、同社の高速路線バス「ジャムジャムライナー」で使用されていた。 脚注注釈
出典
参考文献
関連項目外部リンク
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