ジレット・スタジアム
ジレット・スタジアム(Gillette Stadium)は、アメリカ合衆国のマサチューセッツ州フォックスボロにあるスタジアム。NFLニューイングランド・ペイトリオッツとMLSニューイングランド・レボリューションのホームスタジアムである。2003年のFIFA女子ワールドカップでは、開催地の一つになった。 両チームのオーナーを務めるロバート・クラフトが所有、管理運営を行っている。 スタジアムの歴史1990年代に入り、ペイトリオッツの本拠地フォックスボロ・スタジアムが老朽化し、経済的にも収益の増加が望めない状況になった。そのためペイトリオッツは「NFL内で競争力を保つためには新スタジアムを建設し、その効果で増収を狙うべき」と判断した。1988年からフォックスボロ・スタジアムの所有者だったロバート・クラフトは、1994年にはペイトリオッツを買収。新スタジアム建設へ模索し始めた。 クラフトはボストン市やロードアイランド州の当局と交渉したが、いずれも決裂。次にコネチカット州と会談し、同州ハートフォードに新スタジアムを建設することで合意に達したが、NFL機構や他方から横槍が入ったため撤回せざるを得なくなった。 その後クラフトは、フォックスボロ・スタジアムに隣接した国道1号線(Route 1)沿いの土地に新スタジアムを建設することにした。1999年12月6日、フォックスボロ町は建設計画を承認。2000年3月24日、起工した。 2002年5月11日、ニューイングランド・レボリューションの試合で開場。9月5日にはローリング・ストーンズがフォーティ・リックス・ツアー・コンサートを開催した。4日後の9月9日、盛大なオープニング・セレモニーと共にペイトリオッツの新本拠地初試合が開催された(スティーラーズ戦)。 この地でペイトリオッツと戦うチームは、特に冬場の積雪や強風、フィールドの凍結に苦しめられることもあり、ペイトリオッツはジレット・スタジアムでの試合に滅法強い。2002年12月9日から2005年9月8日まで本拠地21連勝を達成するなど、レギュラーシーズン、プレイオフ合わせて30勝6敗(勝率.833)を記録している。 2016年1月1日にはNHLウィンター・クラシックが開催。カナディアンズが5-1でブルーインズを下した。 2026年開催の2026 FIFAワールドカップの会場として使用される予定である。 スタジアム名開場してからペイトリオッツ初試合が開催されるまでの間、当スタジアムの名称はCMGIフィールド(CMGI Field)だった。これはCMGIインベストメンツが15年1億2000万ドルでスタジアムの命名権を取得したため。しかしインターネット・バブル崩壊後はCMGIに代わりジレットが新たな命名権スポンサーとなり、スタジアム名が現在のものになった。ジレットがプロクター・アンド・ギャンブルに吸収されたあとも、「ジレット」がブランド名として残ったためスタジアム名も変わらなかった。 スタジアムの愛称“The Razor”は「剃刀」という意味で、これはジレットを代表する商品の一つが由来。 ギャラリー脚注
外部リンク
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