ザ・スタンド (小説)『ザ・スタンド』(原題: The Stand)は、スティーヴン・キングが1978年に発表したダークファンタジー小説である。1990年には、初刊の際に削除された部分を追加した「完全版」が刊行された。邦訳は、この「完全版」による。 あらすじ
カリフォルニア州にある軍の細菌兵器研究所から、実験中のウイルスが流出する。パニックの中、ゲート封鎖の命令を無視して逃げ出した門番の男によって、ウイルスは外の世界に洩れ出してしまう。 事態を重く見た軍は、門番が最後にたどり着いた町に戒厳令を敷き、被害を食い止めようとする。しかし、感染率99%という驚異的な致死率のウイルスは、それをあざ笑うかの如く全米に蔓延していく。 一週間足らずでアメリカは死滅した。全米に散在する生存者は夢の中に出てきた黒人の老女マザー・アバゲイルの元を目指す。希望があると信じて。 マザー・アバゲイルの元に合流した生存者達はコロラド州ボールダーに共同体「フリーゾーン」を築き束の間の平和を享受する。 一方闇の男ランドル・フラッグは悪の勢力を率いてネバダ州ラスヴェガスに集結していた。彼らの勢力はやがて「フリーゾーン」の平和を脅かしていく。 やがて「フリーゾーン」は善として悪の勢力との最終決戦に臨む。 登場人物フリーゾーン(善)
ラスベガス(悪)
出版日本では、深町眞理子によって翻訳され、文藝春秋より出版されている。 単行本
文庫
映像化
1994年5月8日から5月12日まで(5月10日は休み)全4回に分けて、ABCテレビでミニシリーズとして放映された。日本では1996年5月10日から5月31日までNHK衛星第2テレビジョンで放映され、当時の日本語吹替音声がDVDに収録されている。 スティーヴン・キング自らが脚本・製作総指揮も務めている。日本でのテレビ放映およびソフトタイトルは『スティーヴン・キングのザ・スタンド』。 キャスト※括弧内は日本語吹替
リメイク2013年、劇場用映画としてのリメイクが計画されていた。監督には当初ベン・アフレックが候補に上がったが、『マン・オブ・スティール』の続編でのバットマン役が決まり、降板。次に『クレイジー・ハート』のスコット・クーパーに決まったが、彼も降板。ポール・グリーングラスが最有力候補になっていた[1]。 しかしその後、TVドラマとして作品内容に通じる新型コロナウイルス感染症の世界的流行 (2019年-)が問題になった2020年、CBS All Accessがリメイク版を製作した。主要キャストはジェームズ・マースデン(レッドマン)、アンバー・ハード(ナディーン)、ジョヴァン・アデポ(ラリー)、ウーピー・ゴールドバーグ(マザー・アビゲイル)、アレクサンダー・スカルスガルド(フラッグ)など。原作者のキング自身も1話脚色を手掛ける。全9話の予定で[2]、初回配信(=放送)は2020年12月17日。尚、結末は原作・1994年版いずれとも異なる。 脚注注釈出典
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