株式会社コメ兵ホールディングス(英: Komehyo Holdings Co .,Ltd.)は、愛知県名古屋市中区大須三丁目25番31号に本社・本店を置く日本の持株会社。
日本最大級のリサイクルショップ(コメ兵、KOMEHYO)を運営する、KOMEHYOグループを子会社に置く。東京証券取引所スタンダード市場と名古屋証券取引所メイン市場に上場している。
概説
昔の屋号が米兵だったことが社名の由来[3]で、愛知県半田市にある米穀店「米兵」は本家筋に当たる[3]。米軍と関係があるかのように勘違いされる(表記をカタカナに改めた理由の一つとされる)ことがあるが、無関係である。
当初は愛知県内を中心に、中部地区で店舗を運営していた。1990年代後半以降は、関東・関西・中国・九州地区にも順次出店。日本国内でインバウンド消費の動きが高まった2010年代の中盤に業績を伸ばしたほか、2016年12月の時点で41店舗を運営していた。しかし、同年4 - 12月のインバウンド関連の売上高が前年同期比で4割減少したことなどを背景に、2017年1月から店舗網の再編に着手。中・小規模の不採算店の閉鎖を進めるかたわら、名古屋・東京・大阪の都市部に大・中規模の店舗を新たに出したうえで、商品や人員を新設の店舗に集約させる[4]。
アジア圏で海外出店にも乗り出している[5]
2020年10月1日付で営んでいたブランド・ファッション事業を(新)株式会社コメ兵[注 1]へ承継すると共に、株式会社コメ兵ホールディングスへ商号変更。これをもって、持株会社体制へ移行した[6]。
テレビCM
画面に「米兵」の文字を大きく表示して、男声で「いらんものは、コメヒョーへ売ろう!」とナレーションを入れただけの非常にシンプルな5秒CMで愛知県では高い知名度を得る。当初は一枚画だったがその後CGになった。
1980年代末から、CMの構成を徐々に変更。まず「いらんものは」と「コメヒョー…」との間に女声で「ぜ〜んぶ」と入るようになった。次いで、15秒間の、童謡『グッドバイ』冒頭と同じリズム・微妙に異なるメロディで同じ歌詞を歌うCMが登場した(グッド売買という意味。当時店舗はグッド売ショップというキャッチフレーズであった)。この時点ではまだ「コメヒョーへ売ろう!」という文句は健在だった。
1990年代頃は清水アキラ、秋野暢子、樹木希林、ニューロティカなどのタレントやロックバンドを起用したCMが作られ、話題となった。
その後「米(粒)」と「ヒョウ」を基にしたアニメキャラクターで広告を展開していたが、2010年8月より堤幸彦監督による新CMで「いらんモノはコメ兵へ売ろう!」のキャッチコピーが復活した。名古屋・東京・大阪でバージョン違いのCMが計3パターン作られ堤本人も出演している[7]。
沿革
KOMEHYOグループ店舗
- 名古屋・中部地区
- 名古屋本店(名古屋市中区大須)
- 本館 - 2012年10月19日にリニューアル
- きもの館
- カメラ・楽器館
- Yen=g(エングラム)
- 名駅店(名古屋市中村区、2017年5月27日開店)
- 名駅サンロード店(名古屋市中村区、2013年7月25日開店、名古屋地下街サンロード内)
- 栄セントラルパーク店(名古屋市中区錦、2015年4月29日開店、セントラルパーク地下街内)
- 豊田店(愛知県豊田市、トヨタ生協メグリア本店2階)
- USED MARKET 守山四軒家店(名古屋市守山区白山)
- USED MARKET 稲沢店(愛知県稲沢市)
- USED MARKET 長野店(長野県長野市、2012年8月4日開店、MEGAドン・キホーテ長野店2階)
- 関東地区
- 新宿店(東京都新宿区、B1階~8階のフロア構成で買取センターはB1階)
- 新宿店 ANNEX(東京都新宿区、2017年5月19日開店、らんざんビルB1階~4階)
- 銀座店(東京都中央区、2011年1月22日開店、有楽町店からの移転、みゆきビル1階~4階、買取センターは4階)
- 青山店(東京都港区、2011年10月29日開店、南青山橋本ビル1階、買取センターも1階)
- 自由が丘店(東京都目黒区、2015年11月27日開店、芳紫苑御園ビル1階)
- 町田店(東京都町田市、2013年8月2日開店)
- 買取センター新宿南口(東京都新宿区、2016年5月28日開店、森本ビル1階・2階)
- 買取センター渋谷(東京都渋谷区、ANNEX・渋谷三善第3ビル1階・2階・7階)
- 買取センター池袋西口(東京都豊島区、2015年7月17日開店)
- 買取センター有楽町(東京都千代田区、東京交通会館2階)
- 買取センター吉祥寺(東京都武蔵野市、ルルビル2階)
- 買取センター立川北口(東京都立川市、2015年9月18日開店)
- 大宮東口店(さいたま市大宮区、2012年7月20日開店、ライズBLD.1階、買取センターも1階)
- 柏東口店(千葉県柏市、2013年7月25日開店、柏駅前第一ビル2階・3階)
- 買取センター横浜西口(神奈川県横浜市西区、コウノビル1階・2階)
- 関西地区
- 中国地区
- 九州地区
- 閉店店舗
- 道玄坂店(東京都渋谷区、2007年6月12日閉店、買取センターのみの店舗)
- 有楽町店(東京都千代田区、2011年1月16日閉店、有楽町インフォス1階、買取センターも1階)
- 名古屋店アメカジ館(名古屋店本館リニューアルに伴い本館5階に移転)
- 買取センター原宿(東京都渋谷区、2016年5月15日開店、ハナエビル1階)
- USED MARKET 大須店(名古屋市中区、2017年1月22日閉店、See-Stepビル1階)
- 買取センター大須(名古屋店本館に統合)
- なんばウォーク店(大阪市中央区、2017年1月31日開店、なんばウォーク2番街北通り)
- 神戸元町店(神戸市中央区、2017年1月31日開店・2代目店舗、フミヤ元町ビル1階・3階)
- 渋谷公園通り店(渋谷区、2014年5月31日開店、アトラス渋谷公園通り1階・2階、かつては1階に買取センターを設けていた、2016年10月1日からレディースアイテム専門店へ転換したが、2017年3月31日に閉店)
- キャナルシティ博多店(福岡市博多区、2015年10月1日開店、キャナルシティ博多サウスビル2階、2017年5月28日閉店)
LINK SMILE
LINK SMILE(リンクスマイル)は、衣料品を中心に扱う郊外型のリユースショップ。
閉店店舗
urca jewel
urca jewel(ウルカジュエル)は、宝石を中心に扱うリユースショップ。
フリマアプリ
「KANTE(カンテ)」は、2017年11月7日にリリースされたフリマアプリ[12]。
ブランド品専門でコメ兵の鑑定士による真贋判定サービスが付帯する[12]。また、買い手がつかなかった商品に関してはコメ兵の買取サービスを利用することで売り切ることができる[12]。
関連会社
- ブランド・ファッション事業
- 株式会社コメ兵
- 株式会社KOMEHYOオークション
- KOMEHYO HONG KONG LIMITED(香港)
- 株式会社イヴコーポレーション
- 株式会社シエルマン
- 株式会社K-ブランドオフ
- 株式会社RECLO
- BRAND OFF LIMITED(香港)
- 名流國際名品股分有限公司(台湾)
- 株式会社セルビー
- 株式会社アールケイエンタープライズ
- 北京華夏高名薈商貿有限公司(中国) - 解散及び精算
- タイヤ・ホイール事業
- 株式会社クラフト
- 株式会社オートパーツ ジャパン
- 株式会社フォーバイフォーエンジニアリングサービス
- その他
脚注
注釈
- ^ 株式会社コメ兵分割準備会社より社名変更
- ^ 2019年10月に設立された事業承継の為の準備会社
- ^ KOMEHYO HONG KONG LIMITEDとSaha Pathana Inter-Holding Public Company Limitedとの合併会社
出典
関連項目
外部リンク