カナマト・ボタシェフ
カナマト・フセーエヴィチ・ボタシェフ(ロシア語: Канамат Хусеевич Боташев、1959年5月20日 - 2022年5月22日)は、ロシアの軍人。現役時代の最終階級は少将[1]。 西部軍管区に属する第23326部隊の指揮官であり、ヴォロネジ近郊のバルチモール空軍基地の指揮官でもあった。 略歴旧ソ連カラチャイ・チェルケス自治州ニージュニヤ・チェベルダ出身[2]。1976年に高校を卒業後、1981年にエイスク高等軍事航空学校で操縦士免許を所得。2010年にロシア陸軍士官学校を卒業した[3]。 空軍に所属し、ザバイカル軍管区航空部門(2008 - 2010)、バルチモール空軍基地指揮官(2008 - 2012)を歴任した[3][4]。 除隊2012年12月29日、カレリア共和国ペトロザヴォーツク近郊のペトロザヴォーツク空港にて戦術飛行演習を敢行。事前に訓練や機体メンテナンスを行っていないにもかかわらず、Su-27戦闘機を操縦。さらに予定になかった曲技飛行をした所、バランスを失い墜落。ボタシェフは墜落前に脱出したものの、刑法第351条(飛行規則違反)に基づき、規則に違反して機体を損壊したとして刑事告訴を受け、500万ルーブルの罰金と4年間の保護観察を宣告された[5][6]。2013年に軍を除隊。その後はサンクトペテルブルクで士官候補生を教育する国営機関、DOSAAFの副責任者や、サンクトペテルブルク航空クラブ副会長などの職に就いていた。 戦死2022年ロシアのウクライナ侵攻の最中、2022年5月22日、ウクライナ東部ルハンスク州ポパスナ近郊で、ウクライナ空挺部隊員によるFIM-92 スティンガーでの攻撃でSu-25攻撃機が撃墜。ロシアメディアによって搭乗者がボタシェフであると確認された[1][7][8]。オブザーバーによると、ボタシェフはワグネル・グループの傭兵として参戦していたというが、どのような経緯で参加したかは不明である[9]。63歳没。 参考項目出典
|