オレクサンドル・ウシク YouTube チャンネル
活動期間
2018年11月4日 - ジャンル
格闘技 登録者数
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登録者100,000人
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オレクサンドル・ウシク (ウクライナ語 : Олекса́ндр Олекса́ндрович У́сик 、英語 : Oleksandr Usyk 、1987年 1月17日 - )は、ウクライナ のプロボクサー 。シンフェロポリ 出身。現WBA スーパー ・WBC ・WBO 世界ヘビー級 統一王者 。元WBA スーパー ・WBC ・IBF ・WBO 世界クルーザー級 統一王者 [ 注釈 1] 。元IBF 世界ヘビー級王者。WBSS クルーザー級優勝。世界2階級制覇王者 。ヘビー級史上初の4団体統一王者[ 2] 。史上3人目の2階級4団体統一王者。ロンドンオリンピック ヘビー級 金メダリスト 。
試合には出場していないがウクライナ・プレミアリーグ ・FCポリシア に所属している。オレクサンドル・ウシュクとも表記される[ 3] 。
来歴
アマチュア時代
2006年 、ヨーロッパ選手権 にミドル級(75kg)で出場し、2回戦でバドゥ・ジャック に勝利するも準決勝でマット・コロボフ に敗れ銅メダル を獲得した[ 4] 。
2008年、ヨーロッパ選手権にライトヘビー級(81kg)で出場し、金メダル を獲得した[ 5] 。
2008年 、中華人民共和国 の北京 で開催された北京オリンピック にヘビー級(91kg)で出場し、準々決勝で敗退した[ 6] 。
2009年 、ミラノ で行われた世界選手権 にヘビー級(91kg)で出場し、準決勝でエゴー・メコンチェフ に敗れ銅メダルを獲得した[ 7] 。
2011年、バクー で行われた世界選手権 に出場し、準々決勝でアルツール・ベテルビエフ を破り金メダルを獲得した[ 8] 。
ロンドンオリンピック ウクライナ代表時代(2012年)
2012年 、イギリス のロンドン で開催されたロンドンオリンピック にヘビー級(91kg)で出場。準々決勝でアルツール・ベテルビエフに勝利、準決勝でテルベル・プレフに勝利すると、決勝でクレメンテ・ルッソーを破り金メダルを獲得した[ 9] [ 10] 。
AIBA のワールド・シリーズ・オブ・ボクシング に参加後、プロに転向した。判明しているアマチュア戦績は93勝16敗[ 11] 。
プロ時代
クルーザー級
プロ転向発表後キエフ に移住し、ウラジミール・クリチコ とビタリ・クリチコ が率いるK2プロモーションズと契約を交わした。
2013年 11月9日、キエフのキエフ・スポーツ宮殿 でデビュー戦を行い、5回1分36秒TKO勝ちを収めデビュー戦を白星で飾った。
2014年 10月4日、アリーナ・リヴィウ でWBO インターコンチネンタルクルーザー級 暫定王座 決定戦でダニエル・ブリューワーと対戦し、7回2分55秒TKO勝ちを収め王座獲得に成功した。
その後正規王座 に認定され、2014年12月13日、ダニー・ベンターと対戦し、9回2分29秒TKO勝ちを収めWBOインターコンチネンタル王座の初防衛に成功した。
2015年 4月18日、アンドレイ・クンヤデフと対戦し、8回2分24秒TKO勝ちを収めWBOインターコンチネンタル王座の2度目の防衛に成功した。
2015年8月29日、スポーツ・パレスでジョニー・ムラーと対戦し、3回2分59秒TKO勝ちを収めWBOインターコンチネンタル王座の3度目の防衛に成功した。
2015年12月12日、ペドロ・ロドリゲスと対戦し、7回1分57秒TKO勝ちを収め4度目のWBOインターコンチネンタル王座防衛に成功した。
2016年9月16日、ポーランド ・グダニスク のエルゴ・アリーナ でWBO世界クルーザー級王者のクシシュトフ・グウォヴァツキ と対戦し、12回3-0 (117-111×2、119-109) の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[ 12] [ 13] 。
2016年12月17日、カリフォルニア州 イングルウッド のザ・フォーラム にてバーナード・ホプキンス 対ジョー・スミス・ジュニア の前座でWBO世界クルーザー級12位のサビソ・ムチュヌと対戦し、9回1分53秒KO勝ちを収め、初防衛に成功した[ 14] [ 15] 。この試合でウシクは7万5000ドル(約840万円)、ムチュヌは10万ドル(約1100万円)のファイトマネーを稼いだ[ 16] 。
2017年4月8日、メリーランド州 オクソンヒルのMGMナショナル・ハーバー (英語版 ) 内ザ・シアターにてワシル・ロマチェンコ 対ジェイソン・ソーサ の前座でWBO世界クルーザー級9位のマイケル・ハンター と対戦し、12回3-0(117-110×3)の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[ 17] [ 18] 。
WBSS出場
2017年9月9日、ドイツ ・ベルリン のマックス・シュメリング・ハレ で行われたWorld Boxing Super Series クルーザー級準々決勝で元WBO世界クルーザー級王者でWBO世界クルーザー級9位のマルコ・フック と対戦し、10回2分18秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功し準決勝に進出した[ 19] [ 20] 。
2018年 1月27日、ラトビア ・リガ のアリーナ・リガ で行われたWorld Boxing Super Seriesクルーザー級準決勝でWBC 世界クルーザー級王者のマイリス・ブリエディス と王座統一戦を行い、12回2-0 (115-113×2、114-114) の判定勝ちを収め4度目のWBO王座防衛、WBC王座獲得に成功し決勝に進出した[ 21] [ 22] 。
2018年4月17日、トレーニング中にウシクが左肘を負傷したため5月11日にサウジアラビア のジッダ で開催が決まっていたWorld Boxing Super Seriesクルーザー級決勝が延期されることが発表された[ 23] 。
4団体王座統一・WBSS優勝
2018年7月21日、ロシア ・モスクワ のオリンピック・スタジアム に2万4000人の観衆を動員して行われた、World Boxing Super Seriesクルーザー級決勝でWBA ・IBF 世界クルーザー級統一王者 のムラト・ガシエフ と4団体王座統一戦を行い、12回3-0(119-109×2、120-108)の判定勝ちを収め、WBC王座の初防衛と5度目のWBO王座防衛、WBA・IBF王座獲得に成功し男子ボクサーとしては4人目の4団体統一王者となった[ 24] 。リング上の表彰セレモニーでモハメド・アリ の未亡人ロニー・アリからWorld Boxing Super Seriesクルーザー優勝トロフィーのモハメド・アリ杯を贈呈され[ 25] 、WBCからはダイヤモンド王座 を授与された。
2018年8月1日、WBAはウシクを2018年7月度の月間MVPに選出した[ 26] 。またWBOはウシクをスーパー王座に認定した。
2018年9月7日、エディー・ハーン のマッチルーム・スポーツ と契約を結んだ[ 27] [ 28] 。
クルーザー級時代(2018年末)
2018年11月10日、マンチェスター のマンチェスター・アリーナ で元WBC世界クルーザー級王者のトニー・ベリュー と対戦し、8回2分TKO勝ちを収めWBA王座の初防衛、2度目のWBC王座防衛、IBF王座の初防衛、6度目のWBO王座防衛に成功した[ 29] 。
2019年 3月27日、WBA世界クルーザー級休養王者 デニス・レベデフ との間で行われるはずだった団体内王座統一戦の交渉が決裂し、WBA世界クルーザー級スーパー王座を返上した[ 30] 。
ヘビー級
2019年5月25日、メリーランド州 オクソンヒルのMGMナショナル・ハーバー内ザ・シアターにてカルロス・タカム とヘビー級 転級後の最初の試合を行う予定でいたが、ウシクが6日の練習中、右上腕の筋肉を傷めた為、試合が延期となった[ 31] 。
2019年6月4日、WBCはウシクを休養王者に降格した[ 32] 。
2019年6月23日、WBOは世界タイトルマッチ委員会でヘビー級に転向したウシクをヘビー級の指名挑戦者に選定した[ 33] 。
2019年10月12日、シカゴ のウィントラスト・アリーナでWBO世界ヘビー級6位のタイロン・スポーン とヘビー級転級後の最初の試合を行う予定であったが、VADA(ボランティア・アンチ・ドーピング協会)が実施した抜き打ち検査でスボーンから違反薬物が発見された為、対戦相手がチェズ・ウィザスプーンに変更された[ 34] 。試合は7回終了TKO勝ちを収めた[ 35] 。
2020年5月23日、デレック・チゾラと対戦が決まっていたが新型コロナウイルス 感染拡大の影響で試合延期になった[ 36] 。
2020年10月31日、ウェンブリー・アリーナ でWBOインターコンチネンタルヘビー級王者デレック・チゾラ と対戦し、12回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した。
vs ジョシュア 第1戦
2021年 9月25日、ロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアム に66,267人の観衆を動員して[ 37] 、WBAスーパー・IBF・WBO・IBO 世界ヘビー級王者のアンソニー・ジョシュア と対戦し、12回3-0(117-112、115-113、116-112)の判定勝ちを収め2階級制覇を達成した[ 38] 。
2021年10月10日、ジョシュアがウシク戦の再戦条項を行使した。
2022年3月3日、ロシアのウクライナ侵攻 に関してのインタビューで「いつリングに戻れるか本当にわからない。私にとって祖国と名誉はチャンピオンベルトよりも重要だ」と答え、4月頃に開催されるはずだったアンソニー・ジョシュアとの再戦を保留して、ウクライナ軍のキエフ領土防衛入隊した[ 39] 。
その後、2022年3月23日、ウクライナのスポーツ大臣の許可を得てポーランド に入り、アンソニー・ジョシュアとの再戦に向けたトレーニングキャンプを開始すると発表した[ 40] 。
vs ジョシュア 第2戦
2022年8月20日、サウジアラビア のキング・アブドゥッラー・スポーツシティ 敷地内にある1万人収容のキング・アブドゥッラー・スポーツシティ・アリーナで[ 41] 、アンソニー・ジョシュアとダイレクトリマッチで再戦し、12回3-0(115-113、116-112、113-115)の判定勝ちを収め、WBAスーパー・IBF・WBO・IBO王座の初防衛に成功し、リングマガジン世界ヘビー級王座も獲得した。試合直後にジョシュアはウシクの2本のベルトを両手に掲げるとそのままリング外に投げ捨てる暴挙に出て、さらに勝者のウシクを差し置いて先にマイクを握ると、自身の生い立ちから、ウシクの戦い方がヘビー級らしくないと言わんばかりの持論を展開するマイクパフォーマンスを開始した[ 42] 。このジョシュアの不遜で身勝手な行動は批判を浴び、ウシクも「幼い男の子のようだった。なんて愚か者なんだと思った」と語った[ 43] 。
WBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー との4団体王座統一戦が、フューリーが70%、ウシクが30%という、大きく偏った試合報酬の割合にウシクが合意し、2023年4月29日に行うことで内定したと報じられた。しかしその後、ウシクが再戦条項を盛り込むよう希望したが、フューリーはデオンテイ・ワイルダー との第3戦目の際に再戦条項で大きく揉めた経験があったことで再戦条項に否定的で、さらにウシクは自分が勝利した場合の再戦でウシクが70%、フューリーが30%という試合報酬の割合を要求したが、フューリーは50%までの割合しか認めなかったことで、再戦の条件でお互いの溝が埋まらず最終段階で交渉が決裂した[ 44] [ 45] [ 46] 。
2023年6月3日、サウジアラビアの新興ボクシングプロモーション会社スキル・チャレンジ・プロモーションズと契約したことを発表した[ 47] 。
2023年7月20日、ウクライナ・プレミアリーグ に来季から昇格するサッカーチームのFCポリシアと、2023-24シーズンの1年間プレーする契約を結んだ。ウシクはボクシング転向前の10代のころ、ウクライナの別のクラブでサッカーをしていた経験がある[ 48] [ 49] 。
2023年5月25日、スーパー王者オレクサンドル・ウシクとレギュラー王者ダニエル・デュボアのWBA世界ヘビー級団体内王座統一戦の興行権の入札が行われ、デュボアを擁するクィーンズ・ベリー・プロモーションズが5,620,050ドルで入札したのに対し、ウシクを擁するK2プロモーションズが8,057,000ドルで落札し、これによりウシクは落札額の75%にあたる6,042,750ドル(約8億9千万円)、デュボアは25%にあたる2,014,250ドル(約2億9千万円)のファイトマネーを受け取ることになった[ 50] 。
2023年8月26日、ポーランド のタルチェンスキ・アリーナでWBA世界ヘビー級レギュラー王者のダニエル・デュボア と団体内王座統一戦で対戦し、9回1分48秒KO勝ちを収め、WBAスーパー・IBF・WBO・IBO王座の2度目の防衛に成功した。しかし、5回にデュボアがウシクのトランクスのベルトラインに放ったローブローがボディブローだったとする声が挙がり[ 51] [ 52] 、試合後にデュボアのプロモーターであるフランク・ウォーレン がレフェリーの判断ミスでありローブローではなかったとして、WBAに対して試合結果をノーコンテストに変更し、即時の再戦を命じるよう提訴した[ 53] [ 54] 。
2023年10月12日、WBAはデュボア陣営の試合結果のノーコンテストへの変更及び即時の再戦を求めていた提訴を却下した[ 55] 。
vs フューリー 第1戦・ヘビー級4団体統一
2024年 5月18日、サウジアラビア ・リヤド のキングダム・アリーナ でWBC世界ヘビー級王者タイソン・フューリー と4団体王座統一戦を行い、12回2-1(115-112、113-114、114-113)の判定勝ちを収め、ヘビー級史上初となる主要4団体王座統一に成功するとともに、この試合のために特別に用意されたアンディスピューテッド王座も獲得し、テレンス・クロフォード と井上尚弥 に次いで史上3人目、女子を含めると史上5人目となる2階級での主要4団体王座統一に成功した[ 56] 。
2024年5月29日、フューリーとの試合契約には再戦条項が盛り込まれていたが、イベントの主催者であるサウジアラビア娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官がSNSでフューリーとの再戦が12月21日にサウジアラビアのリヤドで行われることを発表した。当初はサウジアラビアで毎年開催される一大エンターテイメントフィスティバルの「リヤド・シーズン」の開会式が行われる10月12日に開会式の一部として再戦を行う計画だったが、両者が試合で負ったダメージを回復するために12月21日に延期されることになった[ 57] [ 58] 。
2024年6月1日に行われたダニエル・デュボアvsフィリップ・フルゴビッチ を前に、ウシクはIBF世界ヘビー級王座の剥奪を回避するためにIBFに例外の申請を行った[ 59] 。
2024年6月25日、IBF世界ヘビー級王座を返上した。IBFはフューリー第1戦の試合前に試合の勝者が次の試合で指名挑戦者と対戦しなければ王座を剥奪すると指令していた[ 59] 。また、ウシクの王座返上に伴いIBFはIBF世界同級暫定王者でウシクに挑戦した経験を持つダニエル・デュボアを同日付で正規王者として認定した。
2024年12月21日、サウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナでタイソン・フューリーとダイレクトリマッチで再戦し、12回3-0(116-112×3)の判定勝ちを収め、4度目のWBAスーパー・WBO王座防衛、WBC王座の初防衛に成功した[ 60] 。
人物・エピソード
史上最高のボクサーとしてモハメド・アリ を挙げている[ 61] 。アリとウシクは誕生日(1月17日)、身長(191cm)、リーチ(198cm)が同じであり、ともにオリンピックの金メダリストでヘビー級統一王座を獲得したボクサーであることなど、両者には共通点が多い[ 62] [ 63] 。
2024年9月17日、ポーランド南部クラクフ の空港 で当局に拘束されたが、間もなく解放された。容疑は不明[ 64] 。
戦績
アマチュアボクシング:109戦 93勝 16敗
プロボクシング:23戦 23勝 (14KO) 無敗
獲得タイトル
ペイ・パー・ビュー売上げ
出演作品
映画
注釈
^ ウシク対ガシエフのタイトルマッチ名称から。(※『ボクシング・ビート』、株式会社フィットネススポーツ、2018年9月号、 67頁。“世界クルーザー級王座統一戦” )[ 1]
脚注
^ 『ボクシング・ビート 』、株式会社フィットネススポーツ、2018年9月号、67頁。「世界クルーザー級王座統一戦」
^ ウシクが史上初ヘビー級4団体統一王者に フューリーからダウン奪い2階級で4団体王座統一 dメニューニュース 2024年5月19日
^ “[https://boxingnews.jp/news/78604/ ウシクがヘビー級転向第2戦 チゾラに判定勝ち
3冠王者ジョシュアとの対戦は?]”. Boxing News(ボクシングニュース) (2020年11月1日). 2020年11月2日 閲覧。
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^ “37.European Championships - Liverpool, England - November 6-15 2008 ”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2018年6月30日 閲覧。
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^ “15.World Championships - Milan, Italy - September 1-12 2009 ”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2017年6月22日 閲覧。
^ “16.AIBA World Championships - Baku, Azerbaijan -September 26 - October 8 2011 ”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2017年6月22日 閲覧。
^ Day 15: Women’s basketball and volleyball, men’s soccer, track & field The Washington Post 2012年8月11日
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^ Usyk TKOs Mchunu in 9, retains WBO cruiserweight title Fightnews.com 2016年12月18日
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^ Usyk punishes and stops Huck in WBSS opener Fightnews.com 2017年9月9日
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関連項目
外部リンク