ウスティオ共和国ウスティオ共和国(ウスティオきょうわこく、英: Republic of Ustio)は、ナムコのPlayStation 2用フライトシューティングゲーム『ACE COMBAT ZERO THE BELKAN WAR』に登場する架空の国家。 概要ウスティオ共和国はエースコンバットシリーズのストレンジリアル世界に存在する国家のひとつである。『エースコンバット5』のブリーフィングマップ上で国と首都の名前が登場し、『エースコンバットZERO』では主人公のサイファーがウスティオ空軍の傭兵パイロットとして活躍する。 オーシア大陸の北東部に位置する。時代によって領土や国境線が変遷するものの、ベルカ戦争で結ばれた停戦条約をもって、西はオーシア連邦、北はベルカ公国、北東はレクタ、東はラティオ、南はサピン王国と接する形で確定し、それ以降から国境線の変動は見られない。いずれの時代においても海と面さない内陸国である。 歴史ベルカ連邦からの独立もとはベルカ連邦を構成する自治領だったが、財政難に荒れたベルカ政府が財政再建のため、1987年12月17日にベルカ連邦法を改正した。ベルカ政府は東部諸国の政治権限の多くを現地政府に移譲し、ベルカ駐留軍も本国へ帰還した。これに伴って連邦構成国の間で独立の機運が発生し、ゲベートの独立に続いてウスティオは1988年5月12日に独立した。1991年12月16日、オーシア大陸東部諸国の間で民族に基づいた国境線引き直しが実施された[1]。この国境線引き直しによりウスティオは東部領をラティオに割譲したほか、ゲベート南部がレクタとして独立したため、北のゲベートとの国境線はそのままレクタとの国境線になった[2]。 ベルカ戦争→詳細は「エースコンバット・ゼロ ザ・ベルカン・ウォー」および「ベルカ戦争」を参照
ベルカでは経済危機を解決するため、オーシアと共に五大湖資源開発公社を設立したが、公社の採算割れ隠蔽工作の発覚によってベルカ国民の間で反オーシア感情が一気に噴出し、東部諸国の独立に対しても疑問の声が上がった。こうしたベルカの国民感情を吸収する形で1992年2月24日に急進右派政党のベルカ民主自由党が政権を握り、「強いベルカ」を取り戻す動きを見せ始めた。 1995年、ウスティオ領内に大量の天然資源が眠っていることが発覚し、3月25日にベルカは周辺諸国に宣戦布告しベルカ戦争が勃発した。ウスティオはわずか一週間ほどで戦力と領土の大半を失った。国内に残る反攻拠点は山岳地にあり占領が困難な位置にあったヴァレー空軍基地しか残されておらず、そこでウスティオ空軍は損耗した第6航空師団を傭兵パイロットを雇用して再編成した。ベルカから攻撃を受けた諸国と共に戦略的軍事機構として「連合軍」を結成し、オーシアやサピンなどの協力を得て国土回復に成功した。停戦条約の発効により北部のベルカとの国境線は開戦前の状態で確定し、ベルカ領の南ベルカがオーシア領になったことで西はオーシアと接するようになった。 その後の情勢2020年6月30日にオーシアが主催するベルカ戦争終結25周年記念式典に参加した。GAZE誌2020年7月10日号の表紙を飾ったレッドミル空軍基地でのエレファントウォークの写真では、ベルカ戦争で活躍したガルム隊カラーの機体が他国のエース機と並び、2機のF-15と1機のF-16が行進している。また、写真の右側にはウスティオの国籍マークが施された5機のミラージュ2000が並んでいる。[3][4] 地理都市
地域
→詳細は「ベルカ公国」を参照
基地
軍事ウスティオの軍事力を語るゲーム中の描写や関連資料は少なく、詳細は不明瞭である。 陸軍の存在に関しては明言されていないものの、少なくとも戦車部隊を擁している[8]。 ウスティオ空軍ウスティオ空軍(Ustio Air Force)には第4航空師団と第6航空師団の存在が確認できる。 第4航空師団の詳細は不明である。第4航空師団所属の2個戦闘飛行隊がベルカ戦争開戦直後のモンテローザ上空戦でベルカ空軍と交戦し、エリッヒ・ヒレンベランドによって6機撃墜されたとされる。[9] 第6航空師団はベルカ戦争開戦直後に正規パイロットの90%を損耗したため、傭兵パイロットを雇用して戦力が補填された[10]。その中でも特に第66飛行隊「ガルム隊」は驚異的な戦果を上げ、連合軍の進撃を支えた。またウスティオ空軍は早期警戒管制システムの重要性を認識しており、潤沢な資金を活用して第6航空師団に空中管制機としてE-767を導入していた[11]。 刊行物エアーウスティオ(Air Ustio)という雑誌が出版されている。ベルカ戦争中にも毎月3日に出版されており、1995年3月号から同年10月号までの存在が確認できる。ウスティオ空軍に焦点を当てた雑誌で、いくつもの航空機の写真が掲載されている。[12] 脚注注釈
出典
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