アンドリュー・ヒーニー

アンドリュー・ヒーニー
Andrew Heaney
テキサス・レンジャーズ #44
ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイム時代
(2015年7月7日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オクラホマ州オクラホマシティ
生年月日 (1991-06-05) 1991年6月5日(33歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 投手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目
初出場 2014年6月19日
年俸 $12,000,000(2023年)
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

アンドリュー・マーク・ヒーニーAndrew Mark Heaney, 1991年6月5日 - )は、アメリカ合衆国オクラホマ州オクラホマシティ出身のプロ野球選手投手)。左投左打。MLBテキサス・レンジャーズ所属。愛称はヒーンドッグ[1]

経歴

プロ入り前

2009年MLBドラフト24巡目(全体739位)でタンパベイ・レイズから指名されたが、オクラホマ州立大学へ進学した。

プロ入りとマーリンズ時代

マイアミ・マーリンズ時代
(2012年8月7日)

2012年MLBドラフト1巡目(全体9位)でマイアミ・マーリンズから指名され[2]7月13日に契約[3]。この年は傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・マーリンズで2試合に登板後、A級グリーンズボロ・グラスホッパーズへ昇格。A級グリーンズボロでは4試合に先発登板して1勝2敗、防御率4.95、21奪三振を記録した。

2013年はまずA+級ジュピター・ハンマーヘッズでプレーし、13試合に先発登板して5勝2敗、防御率0.88と好投した。8月にAA級ジャクソンビル・サンズへ昇格し、6試合に先発登板して4勝1敗、防御率2.94、23奪三振を記録した。

2014年はAA級ジャクソンビルで開幕を迎え、5月にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ昇格した。6月16日にマーリンズとメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[4]、6月19日のニューヨーク・メッツ戦で先発起用されメジャーデビュー。6回を投げ、4安打1失点と好投したが、マーリンズ打線がザック・ウィーラーに完封され、メジャー初黒星を喫した[5]。4試合に登板したが、0勝3敗、防御率6.53と結果を残せず、7月6日にAAA級ニューオーリンズへ降格した[6]。登録枠が拡大された9月2日に再昇格した。昇格後はリリーフとして2試合に登板し、4.2回を無失点に抑え、シーズン最終登板となった9月26日のワシントン・ナショナルズ戦では先発に復帰したが、4回を投げ1本塁打を含む6安打、4失点と結果を残せないままシーズンを終えた。この年メジャーでは7試合(先発5試合)に登板して0勝3敗、防御率5.83、20奪三振を記録した。

エンゼルス時代

2014年12月10日にディー・ゴードンダン・ハレンミゲル・ロハスとのトレードで、エンリケ・ヘルナンデスクリス・ハッチャーオースティン・バーンズと共にロサンゼルス・ドジャースへ移籍した[7]が、その数時間後にハウィー・ケンドリックとのトレードでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍した[8]

2015年9月10日、MLB選手としては史上初となる、自身の価値を株式市場にて売買する事が発表された[9]。野球の方では、シーズン後半に先発ローテーションに定着し、18試合に先発登板して6勝4敗、防御率3.49、74奪三振を記録した。

2016年は1試合に先発登板し、6.0回を7安打、4失点という投球内容で敗戦投手になった。その後、肘の負傷が判明してトミー・ジョン手術を受ける羽目になり[10]、そのままシーズン終了となった。

2018年6月5日、自身の27歳の誕生日カンザスシティ・ロイヤルズ戦で自身初完投・初完封を達成、スコアは1-0で、1安打、1四球、4奪三振、116球という内容だった [11]。この年は自身初めて規定投球回に到達し、9勝10敗、防御率4.15、180奪三振などを記録した。

2020年1月10日に1年430万ドルで再契約に合意した[12]。同年は自身初めて開幕投手を務め、オークランド・アスレチックスとの開幕戦で、4.2回を投げ、6奪三振で1失点を記録し勝ち負けつかずチームは3-7で敗北した。

ヤンキース時代

2021年7月30日にジャンソン・ジャンクエルビス・ペゲーロとのトレードで、ニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[13]。ヤンキースでは先発投手とリリーフの両方経験したが、移籍後の防御率が7.32に落ち込むなど成績が振るわず、9月29日にマイナー契約となった。その後、10月5日にDFAとなり、8日にFAとなった[14][15]

ドジャース時代

2021年11月10日にロサンゼルス・ドジャースと850万ドルの1年契約を結んだ[16]

2022年オフの11月6日にFAとなった[17]

レンジャーズ時代

2022年12月6日にテキサス・レンジャーズと2年総額2500万ドルの契約を結んだ[18]

2023年4月10日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦にて、アメリカンリーグ記録に並ぶ9者連続奪三振を記録した[19]

選手としての特徴

投球データ(2022年レギュラーシーズン)
球種 割合 平均球速 最高球速
% mph km/h mph km/h
フォーシーム 62.5 92 148.1 95.4 153.5
スイーパー 32.4 79.4 127.8 82.4 132.6
チェンジアップ 5.1 83.8 134.9 87 140

平均92mph(約148.1km/h)のフォーシームが投球の約6割を占め、残りの4割はスイーパーチェンジアップフォーシームの最速は、2017年に計測した96.2mph(約154.8km/h)。

詳細情報

年度別投手成績





















































W
H
I
P
2014 MIA 7 5 0 0 0 0 3 0 0 .000 126 29.1 32 6 7 0 3 20 2 0 19 19 5.83 1.33
2015 LAA 18 18 0 0 0 6 4 0 0 .600 438 105.2 99 9 28 1 6 78 4 0 41 41 3.49 1.20
2016 1 1 0 0 0 0 1 0 0 .000 25 6.0 7 2 0 0 0 7 0 0 4 4 6.00 1.17
2017 5 5 0 0 0 1 2 0 0 .333 101 21.2 27 12 9 0 0 27 2 0 17 17 7.06 1.66
2018 30 30 1 1 0 9 10 0 0 .474 749 180.0 171 27 45 0 8 180 9 0 91 83 4.15 1.20
2019 18 18 0 0 0 4 6 0 0 .400 409 95.1 93 20 30 1 7 118 4 0 53 52 4.91 1.29
2020 12 12 0 0 0 4 3 0 0 .571 279 66.2 63 9 19 1 2 70 2 0 35 33 4.46 1.23
2021 18 18 0 0 0 6 7 0 0 .462 401 94.0 92 16 31 0 3 113 3 0 56 55 5.27 1.31
NYY 12 5 0 0 0 2 2 0 0 .500 157 35.2 38 13 10 0 3 37 1 0 29 29 7.32 1.35
'21計 30 23 0 0 0 8 9 0 0 .471 .558 129.2 130 29 41 0 6 150 4 0 85 84 5.83 1.32
2022 LAD 16 14 0 0 0 4 4 0 0 .500 310 72.2 60 14 19 0 9 110 0 0 34 25 3.10 1.09
2023 TEX 34 28 0 0 0 10 6 0 2 .625 641 147.1 143 23 60 0 10 151 3 0 74 68 4.15 1.38
2024 32 31 0 0 0 5 14 0 0 .263 693 160.0 159 23 41 1 12 159 2 0 84 76 4.28 1.25
MLB:11年 203 185 1 1 0 51 62 0 2 .451 4329 1014.1 984 174 299 4 63 1070 32 0 537 502 4.45 1.26
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別守備成績



投手(P)












2014 MIA 7 7 3 0 0 1.000
2015 LAA 18 3 8 0 1 1.000
2016 1 0 0 0 0 ----
2017 5 3 5 0 0 1.000
2018 30 8 22 1 3 .968
2019 18 4 6 0 1 1.000
2020 12 3 6 0 1 1.000
2021 18 4 2 0 0 1.000
NYY 12 4 3 0 0 1.000
'21計 30 8 5 0 0 1.000
2022 LAD 16 2 2 1 0 .800
2023 TEX 34 3 11 1 2 .933
2024 32 4 8 0 0 1.000
MLB 203 45 76 3 8 .976
  • 2024年度シーズン終了時

表彰

背番号

  • 25(2014年、2022年 - )
  • 28(2015年 - 2021年途中)
  • 38(2021年途中 - 同年終了)
  • 44(2023年 - )

脚注

  1. ^ Explaining Angels Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月24日) 2017年8月27日閲覧
  2. ^ Marlins select LHP Andrew Heaney in first round of 2012 Draft”. MLB.com Marlins Press Release (June 4, 2012). July 28, 2014閲覧。
  3. ^ Marlins sign first-round Draft pick Andrew Heaney, announce four other signings”. MLB.com Marlins Press Release (July 13, 2012). July 28, 2014閲覧。
  4. ^ Joe Frisaro (June 16, 2014). “In flurry of moves, Marlins recall phenom Heaney”. MLB.com. July 28, 2014閲覧。
  5. ^ Scores for Jun 19, 2014”. ESPN MLB (June 19, 2014). July 28, 2014閲覧。
  6. ^ Joe Frisaro (July 5, 2014). “Marlins top prospect Heaney sent back to Triple-A”. MLB.com. July 28, 2014閲覧。
  7. ^ Dodgers acquire Howie Kendrick from Angels and three prospects from Marlins”. MLB.com Dodgers Press Release (December 11, 2014). December 12, 2014閲覧。
  8. ^ Angels acquire LHP Andrew Heaney from Dodgers”. MLB.com Angels Press Release (December 11, 2014). December 12, 2014閲覧。
  9. ^ 一株いかが?エンゼルス左腕、ヒーニーが球界初の株式銘柄に”. スポニチ Sponichi Annex (2015年9月11日). 2015年10月22日閲覧。
  10. ^ Associated Press (2016年7月1日). “Angels LHP Andrew Heaney to have Tommy John surgery, out until 2018” (英語). ESPN. 2016年11月16日閲覧。
  11. ^ 大谷同僚ヒーニー、1安打完封に「信じられない」 手荒い祝福でびしょ濡れ”. スポーツニッポン (2018年6月6日). 2019年9月13日閲覧。
  12. ^ エンゼルスがラステラ、ロブレスら6選手と調停回避”. nikkansports.com (2020年1月13日). 2020年1月13日閲覧。
  13. ^ Yankees Acquire Andrew Heaney” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年7月30日閲覧。
  14. ^ Yankees DFA Andrew Heaney, Brody Koerner” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年10月9日閲覧。
  15. ^ Andrew Heaney Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年10月9日閲覧。
  16. ^ Dodgers Sign Andrew Heaney” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年11月11日閲覧。
  17. ^ 131 Players Become XX(B) Free Agents” (英語). mlbplayers.com (November 6, 2022). November 14, 2022閲覧。
  18. ^ “ドジャースFAのヒーニーがレンジャーズ入り 2年総額35億円、出来高含め最大51・8億円”. 日刊スポーツ. (2022年12月7日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202212070000171.html 2023年4月11日閲覧。 
  19. ^ “レンジャーズ左腕ヒーニーがア・リーグタイ記録の9者連続奪三振 21年までエンゼルス所属”. 日刊スポーツ. (2023年4月11日). https://www.nikkansports.com/m/baseball/mlb/news/amp/202304110000638.html 2033年4月11日閲覧。 

関連項目

外部リンク