アヤムゴレン
アヤムゴレン(Ayam goreng)は、インドネシア料理及びマレーシア料理において、ヤシ油で揚げた鶏肉を指す一般的な料理名である。インドネシア語及びマレー語で、文字通り「揚げた鶏肉」という意味である。アメリカ合衆国南部のフライドチキンと比べて、バターや小麦粉は用いず、スパイスはより多く用いる。 マリネとスパイススパイスの配合は地域により変わるが、エシャロット、ニンニク、テージパッタ、ターメリック、レモングラス、タマリンド果汁、ククイ、ガランガル、食塩、コショウは常に加えられる。鶏肉は揚げる前にしばらくの間、スパイスに漬け込まれ、その後たっぷりの熱いヤシ油で揚げられる。飯やサンバルトラシ、キュウリやトマトの薄切りを添えて提供される。副菜として揚げたテンペや豆腐が添えられることもある。 変種生地や小麦粉をつけるのではなく、さまざまなスパイスをたっぷり使って味付けするものもある[1]。 Ayam goreng lengkuasはガランガルを使ったものである[2]。スンダ風のHayam goreng Bandungとも呼ばれる[3]。 パダン料理風のものとしては、サンバルを添えることも多いAyam popや[4]、スパイシーなバラドを用いたAyam goreng baladoがある[5]。 ジャワ島のものとしては、ジャカルタ風のAyam goreng Jakarta[6]、ジョグジャカルタ風のAyam goreng kalasan[7]、ジョグジャカルタ風でクリスピーな生地を使用し、辛いサンバルと混ぜるAyam geprek[8]、ココナッツを使うAyam goreng serundeng[9]、揚げた鶏肉を土器製の乳鉢に入れ、サンバルと混ぜ合わせたAyam goreng penyetなどがある[10]。 インドネシアやマレーシアでは、外国のフライドチキンのこともしばしばayam gorengと呼ぶが、アメリカ合衆国南部のものはayam goreng tepungと呼ばれることもある。マクドナルドのフライドチキンはマレーシアではアヤムゴレンMcDとして売られている[11]。 脚注
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