アマリ・クーパー
アマリ・クーパー(Amari Cooper 、1994年6月17日 - )は、アメリカ合衆国フロリダ州マイアミ出身のアメリカンフットボール選手である。ポジションはワイドレシーバー(WR)。NFLのAFC東地区に所属するバッファロー・ビルズに所属している。 経歴プロ入りまで高校3年次には、ケガでシーズンの大半を欠場したが、QBテディ・ブリッジウォーターのパスターゲットとして、16回のレシーブで175ヤードを獲得、4TDをあげた。4年次のシーズン前にアラバマ大学のサマーキャンプに参加し、ニック・セイバンからリクルーティングを受けた。この年33回のレシーブで722ヤードを獲得、6TDをあげた。オーランド・センティネルには、フロリダ州の高校生で4番目に優れた選手と評価された。高校生のオールスターゲームに招待された彼は、75ヤードのTDレシーブ及び93ヤードのパントリターンTDをあげた。高校ではアメリカンフットボールの他にバスケットボール及び陸上競技も行った。 アラバマ大学では1年次の2012年、先発9試合を含む全14試合に出場し、59回のレシーブで1000ヤード、11TDをあげた。11TDは、アル・ラリーが62年前に作った記録を破る大学記録であった。またレシーブ回数、レシーブ獲得ヤードはいずれもフリオ・ジョーンズが作ったアラバマ大学の新人記録を破った。ジョージア大学とのサウス・イースタン・カンファレンス選手権では、8回のレシーブで128ヤード、1TDをあげ、チームは32-28で勝利した。ノートルダム大学とのBCSナショナル・チャンピオンシップ・ゲームではチームトップの105ヤードを獲得、2TDをあげて、42-14の勝利に貢献した。この年フレッシュマンのオールアメリカンに選ばれた。 2年次の2013年、怪我のため2試合を欠場、7試合の先発を含む12試合に出場し、45回のレシーブで736ヤード、4TDをあげた。オーバーン大学とのアイアンボウルでは、6回のレシーブで178ヤードを獲得、A・J・マキャロンから受けた99ヤードのTDレシーブは大学記録となった。オクラホマ大学とのシュガーボウルでは9回のレシーブで121ヤードを獲得、チームは31-45で敗れた。 3年次の2014年には、テネシー大学戦で1試合での大学記録を更新する224ヤードを獲得した。その後、オーバーン大学戦でも224ヤードを獲得した。この年124回のレシーブで1727ヤードを獲得、16TDといずれも大学記録を更新した。124レシーブはカンファレンス記録でもあった。通算228レシーブ、3463ヤード、31TDはいずれも大学記録となった。ハイズマン賞のファイナリストになった彼は、マーカス・マリオタ、メルビン・ゴードンに次ぐ3位となり、カレッジの最優秀レシーバーに贈られるフレッド・ビレトニコフ賞を受賞、オールアメリカンに選ばれた。大学4年次でのプレーはせず、2015年のNFLドラフトにアーリーエントリーを行った。 カレッジフットボールで栄誉のある、ビレトニコフ賞を全会一致で受賞した。 プロ入り後2015年のNFLドラフトでは1巡全体4位でオークランド・レイダースから指名されて入団した。当初背番号19をつけたが、ジェームズ・ジョーンズが解雇された後、89番をつけるようになった。9月13日のシンシナティ・ベンガルズとの開幕戦で初出場、5回のレシーブで47ヤードを獲得した。第2週のボルチモア・レイブンズ戦で109ヤードを獲得、デレック・カーからの68ヤードのパスがプロ初のTDレシーブとなった。第3週のクリーブランド・ブラウンズ戦でレイダースの新人記録となる8回のレシーブで134ヤードを獲得、2005年のランディ・モス以来となる2試合連続で100ヤード以上を記録した。11月8日のピッツバーグ・スティーラーズ戦でティム・ブラウンが持っていたチームの新人記録である43レシーブを更新した。12月20日の試合でレイダースの新人として初めて1000ヤード以上のレシーブをあげた選手となった。レイダースで1000ヤード以上を獲得したレシーバーが出たのも2005年のランディ・モス以来であった。5試合での100ヤード以上獲得及び72回のレシーブはいずれもチームの新人記録となった。12月22日、チームメートのデレック・カー、ラタビアス・マレーとともにプロボウルの補欠となり、ブランドン・マーシャルの代役として出場した。 2016年、ニューオーリンズ・セインツとの開幕戦で6回のレシーブで137ヤードを獲得、35-34の勝利に貢献した。第5週のサンディエゴ・チャージャーズ戦では6回のレシーブで138ヤード、1TDをあげ、34-31の勝利に貢献した。第8週のタンパベイ・バッカニアーズ戦で自己ベストとなる12回のレシーブで173ヤード、1TDをあげ、30-24でのオーバータイムの末の勝利に貢献した。この年83回のレシーブで1153ヤード、5TDをあげ、2度目のプロボウルに選ばれた。またNFL Top 100 Players of 2017 の53位に選ばれた。 2017年、テネシー・タイタンズとの開幕戦で13回パスターゲットとなったが、5回のレシーブで62ヤード、1TDにとどまった。第2週の試合では33ヤード、その後3試合連続で10ヤード未満の獲得に終わった。第7週のカンザスシティ・チーフス戦で11回のレシーブで自己ベストの210ヤード、2TDをあげて、AFCの週間最優秀攻撃選手に選ばれた。レイダースの選手が200ヤード以上レシーブであげたのは、1965年以来であった。第16週のフィラデルフィア・イーグルス戦で63ヤードのTDレシーブを含む3回のレシーブで66ヤードを獲得した。最終週のロサンゼルス・チャージャーズ戦では87ヤードのTDレシーブを含む3回のレシーブで115ヤードを獲得した。シーズン終了後、シーズン途中に足首の怪我が原因で満足いくプレーができなかったことを明らかにした。この年48回のレシーブで680ヤード獲得に留まる一方で7TDをあげた。 2018年4月22日、レイダースは5年目のオプション契約を行使した。延長にもつれた第4週のクリーブランド・ブラウンズ戦では8回のレシーブで128ヤード、1TDをあげた。ロンドンで行われた第6週のシアトル・シーホークス戦で脳震盪を起こした。 10月22日、翌年のドラフト1巡指名権とのトレードでダラス・カウボーイズにトレードされた(レイダースは、2019年のドラフトで全体27位でジョナサン・エイブラムを指名した。)。11月5日のテネシー・タイタンズ戦ではチームトップの5回のレシーブをあげて58ヤードを獲得したがチームは敗れた。サンクスギビングデーに行われたワシントン・レッドスキンズ戦で8回のレシーブで180ヤードを獲得、90ヤードのTDを含む2TDをあげた。この週の活躍でNFCの週間最優秀攻撃選手に選ばれた。第14週のフィラデルフィア・イーグルス戦では10回のレシーブで自己ベストとなる217ヤード、3TDをあげ、この週も最優秀攻撃選手に選ばれた。 チームは10勝6敗でNFC東地区優勝を果たし、プレーオフに第4シードで進出した。シアトル・シーホークスとのワイルドカードプレーオフでは、7回のレシーブで106ヤードを獲得チームは勝利した。ロサンゼルス・ラムズとのディビジョナルプレーオフでは6回のレシーブで65ヤードを獲得、1TDをあげたがチームは敗れた。2019年1月21日、怪我をしたマイケル・トーマスに代わってプロボウルに選ばれた。この年レイダースとカウボーイズで合計15試合に出場、75回のレシーブで1005ヤードを獲得、7TDをあげた。 2019年、ニューヨーク・ジャイアンツとの開幕戦で6回のレシーブで106ヤード、1TDをあげた。2週間後のマイアミ・ドルフィンズ戦では、6回のレシーブで88ヤードを獲得、2TDをあげた。第5週のグリーンベイ・パッカーズ戦では11回のレシーブで自己ベストの226ヤードを獲得、1TDをあげたがチームは24-34で敗れた。第6週のニューヨーク・ジェッツ戦では太ももを負傷し、1回のレシーブで3ヤードを獲得したのみで退いた。翌週のフィラデルフィア・イーグルス戦で5回のレシーブで106ヤードを獲得した。バイウィークをはさんだニューヨーク・ジャイアンツ戦では4回のレシーブで80ヤード、第4Qに45ヤードのTDレシーブをあげて勝利に貢献した。第10週のミネソタ・バイキングス戦では11回のレシーブで147ヤード、1TDをあげた。第13週のシカゴ・ベアーズとのサーズデイナイトゲームでは、6回のレシーブで83ヤード、1TDをあげて、この年もレシーブ1000ヤードを達成した。この年全16試合で先発し、79回のレシーブで自己ベストの1189ヤード、8TDをあげた。 2022年3月12日、クリーブランド・ブラウンズが2022年のドラフト5巡目指名権の譲渡、6巡目の指名順との交換で獲得した[1]。 2024年10月15日、バッファロー・ビルズにトレードで移籍した[2]。サンフランシスコ・49ers戦でパスを受けた彼はジョシュ・アレンにラテラルパスを行い、アレンがタッチダウンをあげた[3]。これはジョシュ・アレンが投げたパスをジョシュ・アレンが受けた記録となる。 詳細情報年度別成績レギュラーシーズン
ポストシーズン
脚注
外部リンク
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