アッカ・ネットワークス
株式会社アッカ・ネットワークス (ACCA Networks) はかつて存在した日本の電気通信事業者。最末期はイー・アクセスの子会社であった。 ADSLなどのデジタル加入者線や光ファイバー回線などの提供をおもな業務とした。ADSLモデムからバックボーンまで扱うフルATM (Asynchronous Transfer Mode) ネットワークで、法人向けの高額な専用線の代替となるセキュリティ、回線品質、QoSを実現した。 略史創業東京都や政令指定都市周辺地区を対象に、特定のインターネット・サービス・プロバイダと提携し、ADSLまたはUCOM光ファイバー回線とプロバイダ契約を一括提供した。 2000年11月に、モニターを募集してADSLサービスの無料提供を開始した。下り最大通信速度は2001年に8Mbps、2002年に12Mbps、2004年に50Mbpsと高速化した。2005年にJASDAQへ上場した[2]。 2001年末から2002年初頭に、回線環境が良好でない場合や特定モデム使用の場合に通信不調[3]が発生した。2004年に顧客の個人情報が流出した[2]。 WiMAX事業構想2006年にWiMAX規格の通信技術を用いる無線通信を実験するなど、固定回線通信から無線通信へ事業展開を模索した。2007年10月11日にNTTドコモと設立した合弁会社アッカ・ワイヤレスは、下り最大40Mbps上り最大5Mbpsの通信速度を予定するモバイルWiMAXサービスを2009年3月サービス開始を目指し、2.5GHz帯免許申請したが落選した。 イー・アクセスが株式取得2008年1月15日にイー・アクセスが提出した株券など大量保有報告書により、イー・アクセスが発行済み株式の12.69%を取得し、NTTコミュニケーションズを抜いて筆頭株主となったことが発表される。1月16日にイー・アクセスは経営の抜本的改革のため、3月28日株主総会の議案としてアッカ現経営陣の退任とイー・アクセスから取締役の選任を提案する。 2月21日に、木村正治社長が健康を理由に3月28日株主総会で任期満了を持って辞任することが発表された。3月17日に木村社長が急遽一身上の都合を理由に退任した。イー・アクセスは経営陣退任提案を取り下げたが、引き続き筆頭株主として経営を見守る方針を表明した。 イー・アクセスと提携、合併7月31日にイー・アクセスと資本・業務提携を締結する。イー・アクセスはアッカの第三者割当増資を引き受けて株式45.1%を取得し、子会社とする。10月29日にイー・アクセスは、アッカの賛同を受けて10月30日から11月28日に友好的株式公開買い付けすると発表する。 2009年6月25日にイー・アクセスはアッカを吸収合併し、合併後アッカのサービスサポートは継続する。 のちにイー・アクセスはソフトバンクモバイルに吸収合併され、2016年度に旧アッカ・ネットワークスのDSLサービスおよび法人光アクセスサービスを終了した[4][5]。 沿革
回線提供先サービスプロバイダー個人向けISP
法人向け
出資者
脚注
関連項目外部リンク
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