ひまわり賞(ひまわりしょう)は、岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走(M1)である。正式名称は「日刊スポーツ杯 ひまわり賞」、日刊スポーツ新聞社が優勝杯を提供している。副称はオークス[1]。
概要
岩手競馬によるオークス(サラブレッド系3歳牝馬限定)相当の競走である。以前は8月を中心に施行されていたが、2007年と2008年は5月に行われ、2009年からは施行時期を7月に、施行場を盛岡競馬場のダート2000mにそれぞれ変更された。
トライアル競走として「あやめ賞」(3歳牝馬オープン特別競走)が、更に2006年までは「ひなげし賞」(3歳牝馬オープン特別競走)が行われ、2006年までは両競走とも優勝馬に、2007年から2008年までは上位2頭に本競走への優先出走権が与えられたが、現在は本競走へのトライアル競走は無い。
本競走では2008年から2012年までスタリオンシリーズ競走に指定されていた。2019年からはHITスタリオンシリーズに指定されている。
2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M1に格付けされた。
2020年より留守杯日高賞、OROオータムティアラとともに岩手3歳牝馬三冠競走が確立されることになり、本競走は第2戦目に当たる。同時に施行距離も盛岡競馬場のダート1800mに変更された。
条件・賞金等(2024年)
- 条件
- サラブレッド系3歳牝馬、岩手所属。
- 負担重量
- 定量。54kg[1]。
- 賞金等
- 賞金は1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着65万円、5着35万円、着外手当2万5000円[1]。
- 副賞
- 日刊スポーツ社賞、JBC協会賞、盛岡市長賞、開催執務委員長賞
- HITスタリオンシリーズに指定されており、フォーウィールドライブの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。
- 優先出走権付与
- 本競走の優勝馬には、ビューチフルドリーマーカップの優先出走権が、上位3着までに入った馬にはオータムティアラの優先出走権が付与される[1]。
歴史
- 1987年 - 旧・盛岡競馬場「黄金競馬場」のダート1800mのサラブレッド系4歳(現3歳)牝馬の岩手所属馬限定の重賞競走「ひまわり賞」として創設。
- 1990年 - 施行場を水沢競馬場のダート1800mに変更。
- 1992年 - 施行場を旧・盛岡競馬場「黄金競馬場」のダート1800mに変更。
- 1993年 - 施行場を水沢競馬場のダート1800mに変更。
- 1994年 - 岩手の菅原勲が騎手として史上初の3連覇。
- 1997年
- 施行場を現・盛岡競馬場のダート1800mに変更。
- 岩手の関本浩司が騎手として史上2人目の3連覇。
- 岩手の伊藤和が調教師として史上初の3連覇。
- 2000年
- 施行場を水沢競馬場のダート1900mに変更。
- この年から東日本地区交流競走として施行され、「サラブレッド系4歳(現3歳)牝馬の北海道・岩手・上山・新潟・北関東・南関東所属馬」に変更。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳牝馬の北海道・岩手・上山・新潟・北関東・南関東所属馬」から「サラブレッド系3歳牝馬の北海道・岩手・上山・新潟・北関東・南関東所属馬」に変更。
- 日刊スポーツ新聞社から優勝杯の提供を受け、名称を現在の「日刊スポーツ杯 ひまわり賞」に変更。
- 2002年
- 当年のみ、東日本・九州地区交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳牝馬の北海道・岩手・上山・北関東・南関東・九州所属馬」に変更。
- 船橋のラヴァリーフリッグが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
- 2003年 - この年から地方競馬全国交流競走として施行され、出走条件を「サラブレッド系3歳牝馬の地方所属馬」に変更。
- 2007年 - 施行時期を5月に変更。
- 2008年 - スタリオンシリーズ競走に指定。
- 2009年
- 施行時期を7月に変更。
- 施行場を現・盛岡競馬場のダート2000mに変更。
- 2010年
- この年から地方全国交流から岩手所属限定に戻る。
- 岩手の村上昌幸が調教師として史上3人目の連覇。
- 2013年 - スタリオンシリーズ競走から外れる。
- 2016年 - 岩手競馬の重賞格付け制度が始まりM1に格付けされる。
- 2019年 - HITスタリオンシリーズに指定。
- 2020年 - 施行場を現・盛岡競馬場のダート1800mに変更。
歴代優勝馬
回数 |
施行日 |
競馬場 |
距離 |
優勝馬 |
性齢 |
所属 |
タイム |
優勝騎手 |
管理調教師 |
馬主
|
第1回 |
1987年8月24日 |
盛岡 |
ダ1800m |
サンセイビユーテイ |
牝4 |
盛岡 |
1:57.5 |
千田知幸 |
櫻田浩三 |
高橋清彦
|
第2回 |
1988年8月22日 |
盛岡 |
ダ1800m |
ホウニンメゴヒメ |
牝4 |
盛岡 |
2:00.2 |
小竹清一 |
城地藤男 |
報忍興業(株)
|
第3回 |
1989年8月7日 |
盛岡 |
ダ1800m |
アンダースワロー |
牝4 |
水沢 |
1:57.7 |
千田知幸 |
村上初男 |
日山政藏
|
第4回 |
1990年9月1日 |
水沢 |
ダ1800m |
モリユウジヨイナー |
牝4 |
水沢 |
2:01.6 |
菊地光幸 |
千葉四美 |
森山孝一
|
第5回 |
1991年8月26日 |
水沢 |
ダ1800m |
キタカミカツヒメ |
牝4 |
水沢 |
2:00.4 |
小林俊彦 |
小林長治 |
加藤秋實
|
第6回 |
1992年8月24日 |
盛岡 |
ダ1800m |
アンダージェント |
牝4 |
水沢 |
1:58.4 |
菅原勲 |
村上実 |
伊藤昭次
|
第7回 |
1993年8月23日 |
水沢 |
ダ1800m |
トコハル |
牝4 |
水沢 |
1:57.3 |
菅原勲 |
小林義明 |
小池恒三
|
第8回 |
1994年8月21日 |
水沢 |
ダ1800m |
ナカトップカシマ |
牝4 |
水沢 |
1:58.9 |
菅原勲 |
阿部時男 |
中西いく夫
|
第9回 |
1995年8月20日 |
水沢 |
ダ1800m |
マルコゴールド |
牝4 |
水沢 |
2:01.2 |
関本浩司 |
伊藤和 |
小久保正
|
第10回 |
1996年8月25日 |
水沢 |
ダ1800m |
エムティエムディ |
牝4 |
水沢 |
2:00.2 |
関本浩司 |
伊藤和 |
辰本全敏
|
第11回 |
1997年8月24日 |
盛岡 |
ダ1800m |
サカモトサクラ |
牝4 |
水沢 |
1:56.4 |
関本浩司 |
伊藤和 |
高橋正
|
第12回 |
1998年8月23日 |
盛岡 |
ダ1800m |
キャニオンビューチ |
牝4 |
盛岡 |
1:58.6 |
畠山信一 |
大和静治 |
谷川弘一郎
|
第13回 |
1999年8月22日 |
盛岡 |
ダ1800m |
ラフレシアダンサー |
牝4 |
水沢 |
1:58.0 |
菅原雅文 |
佐々木恒 |
吉田石治
|
第14回 |
2000年9月3日 |
水沢 |
ダ1900m |
ピスカリアンジュ |
牝4 |
盛岡 |
2:08.3 |
菅原勲 |
葛西勝幸 |
松田敏
|
第15回 |
2001年8月26日 |
水沢 |
ダ1900m |
セイントリーフ |
牝3 |
水沢 |
2:05.0 |
阿部英俊 |
鈴木七郎 |
内海正章
|
第16回 |
2002年8月25日 |
水沢 |
ダ1900m |
ラヴァリーフリッグ |
牝3 |
船橋 |
2:03.4 |
石崎隆之 |
出川克己 |
村中徳広
|
第17回 |
2003年8月24日 |
水沢 |
ダ1900m |
ミハタバルゴウ |
牝3 |
高崎 |
2:03.2 |
木村芳晃 |
法理勝弘 |
畑清介
|
第18回 |
2004年8月22日 |
水沢 |
ダ1900m |
グローリサンディ |
牝3 |
北海道 |
2:05.7 |
菅原勲 |
恵多谷豊 |
藤村榮子
|
第19回 |
2005年8月21日 |
水沢 |
ダ1900m |
ドリームチャッター |
牝3 |
北海道 |
2:03.4 |
岩橋勇二 |
成田春男 |
平田一雄
|
第20回 |
2006年8月20日 |
水沢 |
ダ1900m |
サイレントエクセル |
牝3 |
水沢 |
2:02.7 |
板垣吉則 |
千葉博 |
道地房男
|
第21回 |
2007年5月27日 |
水沢 |
ダ1900m |
マツリダワルツ |
牝3 |
盛岡 |
2:04.3 |
南郷家全 |
城地藤男 |
高橋文枝
|
第22回 |
2008年5月25日 |
水沢 |
ダ1900m |
カネショウプルート |
牝3 |
水沢 |
2:03.2 |
村上忍 |
村上実 |
上村清志
|
第23回 |
2009年7月26日 |
盛岡 |
ダ2000m |
アンダーゴールド |
牝3 |
水沢 |
2:09.7 |
阿部英俊 |
村上昌幸 |
日山政藏
|
第24回 |
2010年7月25日 |
盛岡 |
ダ2000m |
コンゴウプリンセス |
牝3 |
水沢 |
2:08.1 |
坂口裕一 |
村上昌幸 |
福島幸子
|
第25回 |
2011年7月24日 |
盛岡 |
ダ2000m |
アンダースポット |
牝3 |
盛岡 |
2:11.1 |
南郷家全 |
城地俊光 |
大黒富美子
|
第26回 |
2012年7月29日 |
盛岡 |
ダ2000m |
ミキノウインク |
牝3 |
水沢 |
2:09.2 |
村上忍 |
関本浩司 |
中谷泰人
|
第27回 |
2013年7月28日 |
盛岡 |
ダ2000m |
コウギョウデジタル |
牝3 |
水沢 |
2:06.0 |
阿部英俊 |
菅原右吉 |
菊地捷士
|
第28回 |
2014年7月27日 |
盛岡 |
ダ2000m |
フラッシュモブ |
牝3 |
水沢 |
2:09.7 |
山本政聡 |
関本浩司 |
(有)ホースケア
|
第29回 |
2015年8月9日 |
盛岡 |
ダ2000m |
ラブディーバ |
牝3 |
水沢 |
2:13.7 |
村上忍 |
菅原勲 |
内山一郎
|
第30回 |
2016年8月7日 |
盛岡 |
ダ2000m |
サプライズハッピー |
牝3 |
盛岡 |
2:09.1 |
山本聡哉 |
櫻田康二 |
西村專次
|
第31回 |
2017年8月6日 |
盛岡 |
ダ2000m |
ビービースペース |
牝3 |
盛岡 |
2:08.9 |
瀧川寿希也 |
城地俊光 |
廣瀬由一
|
第32回 |
2018年8月5日 |
盛岡 |
ダ2000m |
サンタガール |
牝3 |
盛岡 |
2:07.4 |
山本政聡 |
城地俊光 |
吉田朋之
|
第33回 |
2019年8月4日 |
盛岡 |
ダ2000m |
エムワンピーコ |
牝3 |
盛岡 |
2:08.4 |
関本淳 |
晴山厚司 |
(株)マネジメント・ワン
|
第34回 |
2020年8月9日 |
盛岡 |
ダ1800m |
マルケイマーヴェル |
牝3 |
水沢 |
1:52.8 |
岩本怜 |
石川栄 |
熊谷清則
|
第35回 |
2021年8月8日 |
盛岡 |
ダ1800m |
ゴールデンヒーラー |
牝3 |
水沢 |
1:55.7 |
山本聡哉 |
佐藤祐司 |
平賀敏男
|
第36回 |
2022年8月7日 |
盛岡 |
ダ1800m |
トーセンキャロル |
牝3 |
水沢 |
1:55.3 |
山本聡哉 |
佐藤浩一 |
島川隆哉
|
第37回 |
2023年7月11日 |
盛岡 |
ダ1800m |
ミニアチュール |
牝3 |
水沢 |
1:53.3 |
山本聡哉 |
佐藤祐司 |
平賀敏男
|
第38回 |
2024年8月11日 |
盛岡 |
ダ1800m |
コモリリーガル |
牝3 |
水沢 |
1:54.9 |
村上忍 |
瀬戸幸一 |
子守貴久
|
※2000年以前の優勝馬の馬齢は旧表記を用いる。
脚注・出典
注釈
出典
各回競走結果の出典
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発行本社 | |
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出版事業 | |
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編集・広告・印刷事業 | |
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主な発行物 | |
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関連新聞社 | |
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関連人物 | |
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関連項目 | |
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12019年10月1日、日刊スポーツ印刷社と日刊編集センターが経営統合し社名を変更。 2親会社。 3かつての北海道本社の親会社。 4大阪版の前身「オールスポーツ」の発行元。 5沖縄県向けの日刊スポーツを受託印刷・発行。 6広島県・山口県東部向けの日刊スポーツを受託印刷。 7山口県西部・福岡県東部向けの日刊スポーツを受託印刷。 8四国向けの日刊スポーツを受託印刷。 |