オパールカップは岩手県競馬組合が盛岡競馬場で施行する地方競馬の重賞(M2)競走(平地競走)である。競走名のオパールは10月の誕生石。正式名称は「ホテルメトロポリタン盛岡杯 オパールカップ」。
概要
芝コースを有する盛岡競馬場で行われる3歳馬による重賞競走。2000年に創設され、第1回は2頭の同着優勝で幕を開いた。距離は当初は芝1600mで、翌2001年に芝1700mに延長されて現在に至る。なお、2020年と2024年は、走路状況悪化のためダート1600mでの施行となった。
施行時期は創設当初は10月だったが、2001年と2002年は11月に施行され、2003年に8月に移行、2005年からは7月に行われている。
2007年のみ、盛岡さんさ踊り30周年記念杯の副称が付いて施行された。2008年に岩手朝日テレビから優勝杯の提供を受け、「IAT杯 オパールカップ」に名称変更された。レース名称は2016年から2019年まで「つぼ八杯 オパールカップ」、2020年は「オパールカップ」、2021年は「東北フローズン杯 オパールカップ」、2022年は「蹄声会会長杯 オパールカップ」、2023年は「天真堂杯 オパールカップ」であった。
出走条件は当初は東北地区交流、2002年は東日本と九州地区交流、2003年から地方競馬全国交流となっている。
2003年から中央競馬の菊花賞のステップ競走へのブロック代表馬選定競走としても施行されており、1着馬はセントライト記念と神戸新聞杯に出走可能となる。
2008年からスタリオンシリーズ競走に指定されている。
2023年までは岩手県知事杯OROカップのトライアルであったが、2024年はともに5回盛岡開催での施行となりトライアルではなくなっている。
条件・賞金等(2024年)
- 出走条件
- サラブレッド系3歳、地方全国交流。
- 負担重量
- 定量、56kg、牝馬2kg減。
- 賞金等
- 1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着65万円、5着35万円、着外手当2万5000円[1]。
- 副賞
- ホテルメトロポリタン盛岡賞、JBC協会賞、開催執務委員長賞。
- HITスタリオンシリーズに指定されており、エポカドーロの配合権利が優勝馬馬主への副賞となっている。
歴史
- 2000年
- 盛岡競馬場の芝1600mのサラブレッド系4歳(現3歳)の東北地区(岩手・上山・新潟所属馬)交流の重賞競走「オパールカップ」として創設。
- 岩手のマイダイナマイトとメイセイオペレッタが同着優勝。
- 2001年
- 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「サラブレッド系4歳の岩手・上山・新潟所属馬」から「サラブレッド系3歳の岩手・上山・新潟所属馬」に変更。
- 施行時期を10月から11月に変更。
- 施行距離を現在の芝1700mに変更。
- 2002年 - この年のみ、東日本・九州地区交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳の北海道・岩手・上山・北関東・南関東・九州所属馬」に変更。
- 2003年
- この年から地方競馬全国交流競走として施行、出走条件を「サラブレッド系3歳の地方所属馬」に変更。
- 施行時期を11月から8月に変更。
- 1着馬に菊花賞トライアルの出走権が付与される様になる。
- 2005年 - 施行時期を8月から7月に変更。
- 2007年
- 2008年
- 岩手朝日テレビから優勝杯の提供を受け、名称を「IAT杯 オパールカップ」に変更。
- スタリオンシリーズ競走に指定。
- 大井のカクテルラウンジが他地区の地方所属馬として史上初の優勝。
- 2013年 - 岩手の山本政聡が騎手として2人目の連覇。
- 2016年
- 名称を「つぼ八杯 オパールカップ」に変更。
- 岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M2に格付けされる。
- 2020年
- 名称を「オパールカップ」に変更。
- 芝コースの走路状況悪化によりダート1600mに変更して施行[2]。
- 2021年 - 名称を「東北フローズン杯 オパールカップ」に変更。
- 2022年 - 名称を「蹄声会会長杯 オパールカップ」に変更。
- 2023年 - 名称を「天真堂杯 オパールカップ」に変更。
- 2024年
- 名称を「ホテルメトロポリタン盛岡杯 オパールカップ」に変更。
- 芝コースの走路状況悪化によりダート1600mに変更して施行[3]。
歴代優勝馬
- 2000年以前の優勝馬の馬齢も現表記を用いる。
- Rはコースレコードを示す。
脚注・出典
注釈
- ^ 2020年は盛岡芝コースの走路状況悪化によりダートコースに変更した上で施行距離も短縮して実施[2]。
出典
各回競走結果の出典