TWIN21
TWIN21(ツインにじゅういち)は、大阪府大阪市中央区の大阪ビジネスパーク(OBP)における中核施設で、松下グループの松下興産が開発した。 概要松下グループが総力を結集して建設した[1]、西日本一の超高層インテリジェントビル(竣工時)を擁した複合施設で、OBP内において先陣を切ってオープンした[1]。 建物は5つの棟からなり、2つのタワーは全く同じタワーである。一方を「ナショナルタワー(現・JYOタワー)」と称し、もう一つは「MIDタワー」と名付けられた[1]。7階から37階が貸事務室で最上階はレストランと展望台、1階から4階にはショールーム、金融機関等のサービス業務テナント階、5、6階には大型コンピュータも設置可能なように設計された[1]。「ギャラリー(アトリウム)」は2つのタワーの低層階で囲まれた部分に位置し、4層の吹き抜けをもったゆとりある空間で、内部には店舗が入った[1]。「MIDシアター(のちの大阪ビジネスパーク円形ホール)」は、全体を地下に埋め込んだ円形の小ホール。ファッションショー、会議場、レセプションと多用途の利用が可能だった[1]。「地下駐車場」の上部はプラザとして開放され、その空地には緑地をつくり、大小5万本の樹木が植えられた[1]。 アトリウムでは、読売テレビが1988年(昭和63年)にOBP内に本社を構えてから、『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』のメイン募金会場として利用し、各種イベントなども頻繁に催された。また大阪ビジネスパーク円形ホールも各種セミナー等で利用されていた。しかし、両施設とも2021年(令和3年)3月末をもって閉館している。 建物の運営・管理(プロパティマネジメント)は、関電不動産開発の子会社である関電プロパティーズが担い、3階の連絡通路で直結する松下IMPビルとは、一体的な運営・管理が行われている。 ビル固有の郵便番号は、MIDタワーが540-61xx、OBPパナソニックタワーが540-62xx(xxは階層。地下もしくは階層不明の場合は90)。 所有者物件の所有権は不動産信託受益化されており(信託受託者は三井住友信託銀行)、信託受益権が2006年(平成18年)8月にMID都市開発(底地の一部は松下電器産業)から、MIDリート投資法人(現・MCUBS MidCity投資法人)に譲渡されている[3]。 テナント企業だけでなく、外国の外交機関であるオーストラリア総領事館やフィリピン総領事館も入居している[4][5]。 OBPパナソニックタワー(現・JYOタワー)では、パナソニックの情報システムや営業部門の従業員約4000人が働いていたが、2022年(令和4年)9月、経営効率化を理由にオフィスを集約する方針が明らかとなり、従業員は段階的に本社地区(大阪府門真市)などに移った[6]。また1・2階には、パナソニックスクエア(2000年2月29日閉鎖)とパナソニックセンター大阪(パナソニック製品のショールーム、2012年12月25日閉鎖)があった[6]。 エピソード
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脚注外部リンク |
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