DIGADIGA(ディーガ)とは、パナソニックが発売しているVHSレコーダー・DVDレコーダー・BDレコーダーのブランドで同社の登録商標(日本第3218180号の2)である。 概要「DIGA」は「DVD」のD、「GIGA」(ギガ)のIGAを組み合わせた造語である。なお、「ディーガ」の商標は三菱電機もかつて自社ブランドの携帯電話に使用しており、パナソニックはDVDレコーダーのブランド名に採用するにあたって、2003年に三菱電機から商標権を譲受している。 かつてはDVD-RAMの録画・再生のみに対応していたが、2005年春発売モデル以降DVD-RWの録画(DVDビデオ方式のみ)/再生、+R、+RWの再生にも対応するようになった。さらに、2006年秋モデル以降はDVD-RWのVRモード録画にも対応した。松下がDVD-RWの全面開放に向かった背景には「御三家」のひとつで-RW陣営の筆頭格だったパイオニアが不採算のため自社での開発中止に追い込まれ、松下との提携を模索していたことがあげられる(シャープとの資本提携で同社からOEM供給を受けることになり、結局破談に終わった)。なおCPRM対応DVD-Rは2005年夏モデルから、DVD-R DLは同年秋モデルからの対応である。 また、2006年発売のDMR-BW200や2007年以降発売のi.LINK(TS)端子搭載モデルでは2008年から発売が開始されたHDD搭載ビエラと接続しダビング/ムーブすることが可能。 インターフェイスやリモコンはVHSを踏襲している。本体が持つボタン数は他社と比べ少なく、リモコンも「ボタンすっきりかんたんくるくるリモコン」と称している通りボタン数が少ない。また2006年モデルまではHDD容量が当時の最高級機種DMR-XW50/BW200でも500GBと他社の製品に比べて控えめだったが、2007年に1TB(1000GB)のモデル(DMR-XW51/BW900)も発売された。 待機電力が高くなるが、電源を入れてから1秒で録画などを開始できる設定にすることも可能である。これは、当時世界最速の起動時間だった。さらに2005年春モデルでは4.7GBディスクに4時間録画可能な「LPモード」の画質を大幅に向上させた(この録画機能を松下はカタログなどで「高解像度LPモード(フルD1)」と称している)。 MID(マニュファクチャーID)[1]が登録されていない光ディスクでも書き込み時に「最適ライトストラテジ」を自動生成する機能を搭載している[2]。 近年では「DIMORA(ディモーラ)」と称した、インターネット上からの予約録画などを行える機能を装備している(ブロードバンド環境必須。要会員登録。)。2008年3月31日まで一部サービスが有料だったが、リニューアルにより4月1日にすべてのサービスが無料になった。しかし2011年7月から自動録画予約の結果表示やHDDの残量通知及び予約重複通知など、PCや携帯へのメール通知サービスが有料になった。尚、新しいDIGAのBZTシリーズ(及びBWT500、BRT300)以降のDIGAでは、有料のMEMORA(ミモーラ)サービスを通し、PCや携帯、スマホ及び iPad から 録画済みシーンの再生操作を行うことも可能になった。 2011年以降モデルはシングルチューナーモデル(BRT/BRシリーズ)の一部を除きUSB-HDD接続と「BDXL(100GBブルーレイディスク)録再」に対応[3]。本体HDD容量がいっぱいになっても繋いだ外付USB-HDDへの録画と(USB-HDDから)BD/DVDへのダビングが出来、加えて従来型ブルーレイディスクから大容量の100GBブルーレイディスクへもダビング出来るよう「BDからHDDへの書き戻し(ムーブバック)」機能も追加されている[4][5][6]。また2011年以降モデルは別売りのかんたんリモコン「DY-RM10」にも対応しており(付属モデルもあり)、このリモコンを用いれば(付属リモコン使用時とは異なる画面表示となるため)再生時に自分専用の録画番組のみを表示出来、他人が録画した番組の誤消去を防げるようになっている[7]。 さらにビエラ各機器の付属リモコン及び(パナソニック以外の他社製機器も操作可能な)汎用リモコン「RP-RM202」でもディーガを操作可能(但し基本操作のみで予約などの特殊操作には非対応。またRP-RM202でディーガを操作する場合は予め操作機器を「DVD」に切り替えておく必要がある)[8]。 地デジチューナーのみ搭載のディーガはDMR-BR30を最後に2011年限りで生産終了となり、現行モデルは全機種「デジタル3波チューナーと4Kチューナーを搭載」している。 アナログAV入出力端子は2012年春モデルより全機種S端子とD端子を全廃しコンポジット映像端子のみ搭載。HDMI搭載テレビにする必要は無いがシングルチューナー普及モデル「BRTシリーズ」はコンポジットアナログAV端子が出力のみとなり、ビデオデッキなど外部アナログAV機器からのダビングは不可となった。そのため必要な場合は注意が必要である(4Kチューナー内蔵機種はチャンネル録画・トリプルチューナー搭載上位モデルも含めアナログAV入力端子を全廃)。 2013年以降モデルはアナログAV出力端子を全廃し、TV受像機とはHDMIケーブルでしか繋げなくなった[9]。このためビエラ2005年以前モデル(PX50・LX50・LD60シリーズ以前、及びブラウン管D65シリーズ以前のビエラリンク=HDMI端子非搭載機種)との組み合わせ不可(従来型アナログTV受像機における外付デジタルチューナーとしての使用も不可)。さらに(登場当初はほぼ全機種に搭載されていた)光デジタル出力端子は現在トリプルチューナーの「BZT」シリーズと(トリプルチューナーに加え)チャンネル録画機能搭載の「BXT」シリーズのみへの搭載となり、Wチューナーの「BWT」シリーズとシングルチューナーの「BRT/BR」シリーズは光デジタル出力端子を廃止した(2011年発売の「DMR-BWT510」と「DMR-BRT300」がWチューナー及びシングルチューナーディーガの光デジタル出力端子搭載最終モデル)[10]。4Kチューナー内蔵モデルは(最上位機種「DMR-ZR1」以外)上位機も含め光デジタル出力端子を全廃し、ホームシアターとはHDMIケーブルでしかつなげなくなっている(デジタルコードレスサラウンドヘッドホンとの組み合わせ不可。アナログヘッドホン端子も全機種非搭載のため、ヘッドホンはTV受像機やアンプなどを経由してつなぐ)。 なおパナソニックではディーガ専用レンズクリーナー「RP-CL720A」を発売。他のBD/DVD用レンズクリーナーを使うとディーガが認識せずエラー表示が出る可能性があるので、ディーガのレンズクリーニングにはパナソニック純正「RP-CL720A」の使用が推奨されている[11]。 また日立製作所のBD/DVDレコーダー自社生産撤退に伴い、(日立の子会社)日立リビングサプライへディーガのOEM品がしばらく(日立系列店「日立チェーンストール」限定モデルとして)供給されていたが、2012年モデル「DVL-BRT12(DMR-BWT520のOEM)」を最後に(日立リビングサプライへの)ディーガOEM品供給は終了。2013年以降は(日立のHDMI連動機能「Woooリンク」がビエラリンクと同一規格である事から)本家である「ディーガ」が日立チェーンストールへも供給されている[12]。 全機種「同軸アンテナ線」が1本付属されているが径が細いため、取説では「付属アンテナ線は地デジ専用としてディーガ・ビエラ相互間の地デジアンテナ入出力端子をつなぐためだけに用い、ディーガとビエラ相互間をつなぐBS・110度CSアンテナ線と・壁面アンテナコンセントと本機をつなぐアンテナ線およびBS/地デジ分波器については、4K/8K対応の市販品を別途用意する」よう指示されている(アンテナ線接続器具は「外れにくく外来ノイズや振動にも強い金属製のF型接栓またはプラグ」を推奨。アナログ時代の樹脂製アンテナプラグは外来ノイズや振動に弱く外れやすいため、画面や音声が途切れる場合あり)。なおプライベートビエラに同軸アンテナ線は付属されていない。またかつて自社生産していたパナソニックブランドのアンテナ線・アンテナプラグ・分波器・ブースター類とDXアンテナOEMの地デジアンテナ「TA-DUF01K/200/14DU7/20DU7(2005年発売)」は2015年限りで、DXアンテナOEMの衛星アンテナ「TA-BCS45U1/UK1(2017年発売)」は2023年限りで生産および販売を終了したため、パナソニックショップではマスプロ電工・日本アンテナ・DXアンテナ・マックステルなどの他社製品を仕入れている。 4Kチューナー内蔵機種は従来型着脱式B-CASカードに代わり「ACASチップ」を本体に内蔵しており、デジタル放送視聴時に必須となる「B-CASまたはmini B-CASカード」を紛失・損傷する心配が解消。加えて「4Kチューナー内蔵全自動ディーガ(チャンネル録画搭載モデル)」では、視聴用とチャンネル録画用とでB-CASカードを複数枚用意・契約する手間も解消されている(4Kチューナー非搭載モデルに付属のB-CASカードはフルサイズカード)。 2023年以降モデルのディーガデザインはシャープ「アクオスブルーレイ」2024年以降モデルにも採用され、取説内容もディーガと共通化されている(ただしリモコンはアクオス独自デザイン)。 シングルチューナー機種は2017年発売「DMR-BRS530」を最後に生産終了となり、現行モデルは全て2系統以上のチューナーを搭載。また500GB容量HDD搭載機種は2021年発売「DMR-2W51」を最後に生産終了となり、2022年以降発売機種は下位モデルでも1TB容量のHDDを搭載している。加えて現行モデルは全機種HDMIケーブル別売りとなっており、「4Kハイスピード対応のパナソニック純正品を別途購入する」よう指示されている。 4Kチューナー非搭載機種の現行モデルは、2024年発売の全自動ディーガ「DMR-2X603/303/203」と・2023年発売のおうちクラウドディーガ「DMR-2W202/102」のみとなっており、4Kチューナー非搭載モデルはDMR-2X603/303/203を最後に2024年限りで生産終了。2025年以降モデルは4Kチューナー搭載機種へ一本化される予定。4Kチューナー非搭載のレギュラー(おうちクラウド)ディーガのうち・トリプルチューナーモデルは2020年発売「DMR-2T101」を最後に生産終了となり、レギュラーディーガ現行モデルは上位機種でもWチューナーを搭載。3系統以上のチューナーを搭載した4K非搭載ディーガ現行モデルは「全自動ディーガ2Xシリーズ」のみとなっている。 再生専用機についても、1995年に1号機「DVD-A300/A100」が発売された従来型「DVDプレーヤー」はラインナップが年々縮小されてBDプレーヤーへの移行が進み、DVDプレーヤー現行モデルは「DVD-S500」のみとなった(2017年4月発売。HDMI出力端子は非搭載でアナログAV出力1系統のみ。アナログAV入力端子のないプライベートビエラ・レイアウトフリービエラ・ウォールフィットビエラ・2024年以降製造ビエラへは接続不可)。BDプレーヤーのアナログAV出力端子は全廃されたため、HDMI端子非搭載テレビとの組み合わせ不可。発売当初搭載されていたヘッドホン端子も廃止され、ヘッドホンはTV受像機やアンプなどを経由してつなぐ。また再生時に速度微調整が可能な「ジョグシャトル」も廃止され、スロー・コマ送りなどの再生速度微調整は全機種リモコンボタンでしかできなくなっている。ポータブルBD/DVDプレーヤーは、DMP-BV300を最後に2011年限りで販売終了。DVD-S500は2025年3月までに生産終了となり、今後は再生専用機についてもBDプレーヤーへ一本化される予定。 沿革
CMCMには2003年から2005年まではボブ・サップと妻夫木聡が出演した。2006年は同社の薄型テレビ(VIERA)同様に小雪が採用される。2007年11月発売の最新モデルでは、「ブルーレイDIGA」は引き続き2010年7月までは小雪を起用した。さらに「ハイビジョンDIGA」には綾瀬はるかを新たに起用した。2010年8月からは、VIERA同様滝川クリステルが起用された。 2015年5月から放映されている「全自動ディーガ」のTVCMでは、綾瀬に加え、既にパナソニック製白物家電(冷蔵庫・洗濯機・ルームエアコンなど)やメンズシェーバー「ラムダッシュ」にも起用されている西島秀俊が新たに起用されている。 品番
品番法則
DIGA以前の機種
かんたんDIGA2003年春モデル
2003年秋追加モデル
2004年春モデル
2004年秋モデル
2005年春モデル
2005年秋モデル
2006年春モデル
ハイビジョンDIGA共通の特徴としてHDD(2007年秋モデル以降はDVD-R/-RAMにも)にハイビジョン録画が可能、3波(地上・BS・110度CS)デジタルハイビジョンチューナー搭載、操作手順を音声で案内、HDMI出力端子を装備していることが挙げられる。 なお、XWシリーズでは以下のことも可能である。
2005年秋モデル
2006年春モデル
2006年秋モデル
2007年春モデル
2007年秋モデル
2008年春モデル
2009年春モデル
2009年秋モデル
地デジ専用DIGA
2009年夏モデル
2009年秋モデル
初代ブルーレイDIGA(2004年)
ブルーレイDIGA
なお、BZTシリーズ、BWTシリーズ、BWシリーズ、およびBRT300では以下のことも可能である。
音楽CDを手軽にHDDへ録音したり、SDカードで取り込んだ画像をHDDやBD-REなどへ記録できる機能も搭載。 2006年モデル
2007年モデル
2008年春モデル
2008年秋モデル
2009年春モデル
2009年秋モデル
2010年春モデル
DMR-BW/BRシリーズ
DMR-BWTシリーズ
2010年秋モデル
2011年春モデル
2011年秋モデル
2012年春モデル
2012年秋モデル
2013年春モデル
2013年秋モデル
2014年春モデル
2014年秋モデル
2015年春モデル
2015年秋モデル
2016年春モデル
2016年秋モデル
2017年春モデル
2017年秋モデル
2018年春モデル
2018年秋モデル
2019年春モデル
2020年春モデル
2020年秋モデル
2021年春モデル2021年6月発売。「おうちクラウドディーガ」のダブルチューナーモデル2Wシリーズと「全自動ディーガ」の2Xがモデルチェンジされた。
2021年秋冬モデル2021年10月発売。4Kチューナー内蔵モデル「おうちクラウド4Kディーガ」及び「4Kディーガ」がモデルチェンジされた。
2022年1月には、最上位となるプレミアムモデルZR1を発売。本機種では「PREMIUM 4K DIGA」の愛称が付く。
2022年春モデル2022年5月発売。「全自動ディーガ」がハイビジョンモデル(2X)・4Kチューナー内蔵モデル(4X)共にモデルチェンジされた。
2022年冬モデル2022年12月発売。「4Kディーガ」の普及機種をモデルチェンジ。主要機能は4S102に準じるが、筐体デザインが2021年秋モデルの4W・4Tと同じデザインに変更された。
2023年春モデル2Wシリーズは2023年3月、4Tシリーズは同年5月に順次発売。ハイビジョン・ダブルチューナーモデル2Wシリーズが約1年9か月ぶりにモデルチェンジされ、2017年春モデル以来となる「ディーガ」を名乗るようになった。なお、2Wシリーズは500GBが廃止となり、1TBと2TBの2種類の容量に集約された。4Tシリーズは2TB・3TB・4TBに加えて、4W102の後継となる1TBが追加された。
2023年冬モデル2023年12月に数量限定モデルとして4TS203を追加発売。年間消費電力量が低減される(24.6kWh/年 → 23.6kWh/年)以外は4T203に準じる。
2024年秋冬モデル2024年10月発売。「全自動ディーガ」がハイビジョンモデル(2X)・4Kチューナー内蔵モデル(4X)共に約2年半ぶりにモデルチェンジされた。
2024年秋冬追加モデル
DIGA+(ディーガプラス)世界初となるワイヤレスモニター付HDDレコーダー。AC電源内蔵のHDDレコーダーとしては世界最小・最薄のコンパクト設計で320GBの内蔵HDDと無線LANを搭載したHDDレコーダーとバッテリーを内蔵したタッチパネル式のワイヤレスモニターが1セットとなっている。 HDDレコーダーにはシンプルWi-Fi機能も搭載しており、無線ブロードバンドルーター不要で手軽に「お部屋ジャンプリンク」を楽しむことができる。さらに、無線LANによる通信が安定しない場合には自動的にオリジナル映像からの画質低下を最小限に抑えた映像データに圧縮する転送レート自動変換機能を搭載し、電波状況が悪い場合でもカクツキやブロックノイズを最小限に抑えることができる。HDMIケーブルを利用してテレビと接続することも可能で、HZモードを使用すれば最大約15倍の長時間録画に対応。また、録画中や録画した番組を視聴している場合でもワイヤレスモニターで別のテレビ番組を視聴することができる。外付けUSBハードディスクによる増設にも対応している。 タッチパネル式のワイヤレスモニターはシンプルな操作画面を直感的に操作が可能で、画面を払うようにフリック操作することでチャンネル切換ができる。 2013年モデル(同年6月15日発売)はレコーダーとモニターの無線通信に必要なアンテナをレコーダー側・モニター側共に2本ずつ搭載したことでアンテナ感度を高めたほか、別売りの無線LAN中継機(DE-WE10-W)を設置することでこれまで受信しづらかった場所にも快適に閲覧できるようになった。また、WEBブラウザ機能が追加され、レコーダーをインターネットに接続することでモニターからインターネットの閲覧ができるようになった。ACアダプターはマグネットタッチ式になり利便性を高めた。 なお、2014年モデルは愛称を「プライベートビエラ」に変更した。 2012年モデル
2013年モデル
ワイヤレスディーガモニター
系列店のみで販売される機種2010年9月中旬よりディーガにも(SPS認定の)系列店限定モデルが初登場、「ブルーレイディーガDMR-BW695(2010年秋モデル)」がその第一号となった(ただしディーガ公式サイト及び取説項には非掲載で、SPS認定系列店用カタログ・チラシ類にのみ掲載[23]。なおビエラではTH-50/42PX77Sを皮切りに2007年度よりSPS認定パナソニックショップ限定機種を販売開始)。 2011年春モデルでは3DディーガにもSPS店限定モデルが登場、その第一号は「DMR-BZT701」である(のちに3DビエラにもSPS店限定モデルが登場し、その第一号は「TH-P50/P46/P42VT33」)。同年秋モデルでは700シリーズより1ランク上の「800シリーズ」に初めてSPS店限定モデルが登場(DMR-BZT815)。 2012年春モデルは前作とは異なり800番台シリーズに系列店限定モデルが設定されず、その代わりそれより1段階下位の700番台シリーズに系列店限定モデルが「DMR-BZT725」として設定されている(但しHDD容量は量販店兼用モデルBZT720より多い1TB)。 DMR-BW695・BZT701・BZT815・BZT725は量販店兼用モデルのBW690・BZT700・BZT810・BZT720にパナソニック純正HDMIケーブルが付属品として追加され、初心者でも簡単にビエラ等と接続出来る工夫がなされている(ビエラリンクVer.5搭載、その他仕様はBW690・BZT700・BZT810・BZT720と共通)。またBZ815/725以外の機種は簡単リモコンも付属品として追加されている。 なおビエラ2011年春以降モデルはIrシステム・モニター出力・S2/S1映像入出力・側面ビデオ入力3の各端子が全廃された(従来型ビデオ入力端子数は上位モデルは後面2系統=うちビデオ2音声端子はアナログ音声出力にも切替可、普及モデルと24v型以下の小型モデルはD端子を含む後面1系統のみに各々大幅削減)。この為アナログチューナーのみ搭載の従来型録画機は再生専用となってデジタル放送の録画が出来なくなり、今後のTV番組録画はデジタルチューナー内蔵録画機と組み合わせた場合のみ可能となる[24]。この為、SPS向けのディーガパンフレット2011年春号には「デジタル放送の録画が出来ないパナソニック製従来型アナログ録画機の機種一例」が掲載されており、ディーガへの買い換えを促す内容となっている。 その他
番組表ディーガ全機種には録画予約が簡単に出来る「番組表(Gガイド)」機能を搭載(VHS一体型モデルは地上アナログ放送予約時にのみ機能する「Gコード」も併載)。W 番組表の左端に広告が入る。 SDカードスロットディーガはSDカードスロットを標準装備(登場当初〜2006年モデルは最大2GBの「SD」のみ対応。2007年〜2009年モデルは最大32GBの「SDHC」まで対応。2010年以降モデルは最大64GBの「SDXC」までフル対応)。SDメモリーカードに記録されたデジカメ写真やハイビジョンムービーを閲覧したり、D-dockなどのSDコンポで録音した音楽を聴く事が可能(2014年生産分の機種まで。内蔵HDD経由でDVD-RAMへもダビング可。HDD・CDからSDへの録音も可。但しCDレコーダー機能は非搭載のためSD/HDDからCD-R/CD-RWへの録音は不可)。「動くアルバムメーカー」搭載モデルはSDカードの音楽も個人として楽しむ場合に限り作品BGMに使用可)。 ディーガで録画した番組はSDカードにダビングしてビエラワンセグなどで視聴出来る「番組持ち出し」機能が2009年以降製造のディーガ全機種に搭載されている(BRシリーズを除く。初期モデルは地デジのみだったが、現行モデルは全てのデジタル放送番組をSDカードにダビング可。上位モデルはワンセグ画質に加えフルセグ画質でもダビング可能。但しフルセグ画質でダビングした番組はワンセグ画質のみ対応の機種では視聴不可)。この「番組持ち出し」機能を用いる場合は録画時に「持ち出し番組作成」項を有効にしておく必要がある。またSDカードにダビングした録画番組はBD/DVDへダビングした場合同様にダビング可能回数が(ダビングした数だけ)減少する(ダビング可能回数残り1回となった番組は「ムーブ」として最終ダビング後にHDDから消去され「お部屋ジャンプリンク」による視聴が出来なくなる)。 かつてのディーガは「SDオーディオ録再」機能を搭載し、音楽CDの楽曲を最大4万曲まで12倍速でディーガHDDに取り込め、さらに(HDDから)SDカードへのダビングも可能だった[25](音楽CD再生時は有線或いは無線LAN経由でネットへ繋げば「Gracenote」より曲のタイトル情報取得可。「動くアルバムメーカー」機能搭載機種は個人として楽しむ場合に限り、HDD及びSDに取り込んだ音楽CDの曲も撮影ビデオ&デジカメ写真BGMとして使用可。但し撮影したビデオ映像&デジカメ写真をディーガの「動くアルバムメーカー」機能を用いて編集し第三者へ配付する場合、市販音楽CD・BD/DVDソフト・放送・「YouTube」などからHDD及びSDに取り込んだ楽曲をBGMとして無断使用する行為は著作権法違反で罰せられるので、必ずディーガ内蔵サンプルBGMを用いなければならない=著作権法に基づく楽曲使用許諾にはJASRAC・各アーティスト所属事務所・楽曲発売元への各種手続きと所定の著作権料支払いを要する)。 発売当初はディーガ全機種がSDオーディオ録再機能を搭載していたが、パナソニックがSDコンポ「D-dock」とSDオーディオ再生機能を搭載したビエラワンセグ生産を(コンパクトステレオシステム「SC-HC40」とビエラワンセグ「SV-ME970」を最後に)2011年限りで終えたこと。さらに「音楽CDからHDD及びSDにダビングされた楽曲が海賊版として出回り著作権侵害事案が増えるのでは」という懸念がレコード会社側より出た旨を受け、ディーガはSDオーディオ録再機能の廃止を徐々に進め(2009年〜2012年モデルはシングルチューナー機種「BRT/BRシリーズ」が、2013年モデルは加えてWチューナー機種「BWT/BWシリーズ」がそれぞれSDオーディオ録再機能廃止[26])、2014年秋冬以降モデルからは(これまでSDオーディオ録再&「Gracenote」アクセス機能搭載モデルだった)トリプルチューナー&チャンネル録画機能搭載上位機種(BRZ/BRXシリーズ)もSDオーディオ録再&ネット経由による音楽CDタイトル情報取得機能を廃止したため、SDオーディオ録再&「Gracenote」アクセス機能搭載ディーガは事実上の終焉を迎えた形となる(2013年下半期〜翌2014年上半期までに製造されたトリプルチューナー搭載の上位機種「BXT970/870/BZT9600」がSDオーディオ録再&「Gracenote」アクセス対応ディーガ最終モデル)。 現行モデル(BRZ/BRW/BRS/BRX/SWシリーズ以降)は(「Gracenote」経由による)音楽CDタイトル情報取得機能とその楽曲をHDD・SDへ取り込む機能が廃止され、「音楽CDは再生専用」となった(「動くアルバムメーカー」機能使用時のみ撮影ビデオ&デジカメ写真BGM用として音楽CD1枚分の曲を最大99曲までディーガHDDの「アルバムメーカー」フォルダへ録音・保存が可能だが、この時は以前に保存した曲データが上書き消去される)。またポータブルビエラ現行モデル「プライベートビエラ」もSDオーディオ再生機能は全廃されている。 端子群初期のディーガは「コンポジット端子」・「S端子」・「D端子」・「光デジタル出力端子」・「HDMI端子」を搭載した機種が一般的だったが、年式が進むにつれ従来型アナログ端子数は減少。現行モデルは「HDMI出力」・「光デジタル出力」・「コンポジット入出力」・「USB」の各端子を1系統ずつ搭載するのが一般的となった(上位モデルはUSB端子を前後面合わせて最大3系統搭載し、さらにi-LINK端子も搭載。2011年以降モデルはUSB-HDD増設対応。なおS端子とD端子は2011年上位モデルを最後に全廃)。さらに(新AACS規定により2014年以降モデルはHD画質・SD画質を問わずアナログ出力が全面禁止となった事から)「BXT3000」を皮切りに(従来型アナログ出力端子を全廃し)TVとはHDMIケーブルでしか繋げない(従来型アナログTV受像機における外付デジタルチューナーとしては使えない)機種への置き換えを進め、2012年モデルを以てパナソニック製「ディーガ」はアナログAV出力端子廃止を完了。翌2013年以降モデルより「TVへの出力はHDMI端子のみ」に統一されている。アナログAV入力端子も2018年以降は上位機種を中心に廃止が進み、4Kチューナー内蔵モデルは全機種アナログAV入力端子を廃止した。 大半のディーガはビデオデッキなど従来型アナログ再生機器からのダビング用としてコンポジットAV入力端子を1系統搭載しているが、シングルチューナーの普及モデル(BRT/BR/BRSシリーズ)はコンポジットAV入力端子非搭載のため、従来型アナログ再生機器からのダビングは不可(シングルチューナー機の外部AV入力端子搭載は2010年モデル「BRT300」が最後)。2018年発売「DMR-BRG2050/BRT2060/BRT1060」を最後にアナログAV入力端子は全機種廃止され・従来型アナログ再生機器からのダビングができなくなったため、従来型アナログビデオカセットに録画された内容を(テープや機械が劣化し再生不能となる前にBD/DVDへダビングし)デジタル化する場合は注意が必要。 光デジタル出力端子は当初ディーガ全機種に搭載されていたが、現在はトリプルチューナー&チャンネル録画機能を搭載した上位モデル「BZT/BXT/BRZ/BRXシリーズ」のみの搭載となり(「BZT9300」などの最上位モデルは同軸デジタル出力も併載)、Wチューナー・シングルチューナーの普及モデル(BWT/BRT/BR/SWシリーズ以降)は光デジタル出力端子を廃止した(Wチューナー及びシングルチューナーモデルの光デジタル出力端子搭載は2010年モデル「BRT300」と2011年モデル「BWT510」が最後)。 発売当初は電話回線端子が標準装備されていたが、電話回線を利用した双方向番組があまり普及しなかった事から2009年モデルを最後に電話回線端子は廃止され、現行モデルはLAN端子のみの搭載となっている(上位モデルは無線LANも内蔵、2011年以降モデルは「スカパー!プレミアム」用チューナーとLAN接続すれば本体チューナーと合わせ複数番組の同時録画可=トリプルチューナーモデルは最大4番組、Wチューナーモデルは最大3番組、シングルチューナーモデルは最大2番組同時録画。普及モデルでも専用アダプター「DY-WL10」をUSB端子に繋げば無線LAN利用可。但し2011年モデルBRT210は無線LAN・お部屋ジャンプリンク・USB-HDD接続非対応)。 ヘッドホン端子は全機種非搭載のため、ヘッドホンはTV受像機やアンプなどを経由して繋ぐ形となる。 アンテナ入出力端子は発売当初は地上波端子をデジタル・アナログ別々にしていたが、2008年以降モデルは地上波アンテナ端子をデジタル・アナログ混合型に変更しBS・110度CS端子と合わせて(従来の3系統から)2系統に集約(これにより地上波アンテナ線の接続端子を間違えて地デジが映らなくなるトラブルを防止)。2011年以降モデルは地上アナログチューナー非搭載となっている。 ホームシアターシステム(AVアンプ・ラックシアター・シアターバー・シアターボードなど)と組み合わせて「ビエラリンク」を用いる場合、シアターは必ずディーガ・ビエラ双方に挟まれる形で繋ぐ[27]。 今日の衛星デジタル有料チャンネルは「(専用チューナーとアンテナが必要なスカパー!プレミアムを除き)視聴契約し規定の視聴料金を各放送事業者へ支払うのみで視聴可」となり・アナログ時代に必要だった専用デコーダー類が一切不要となったため、かつてのBSアナログ内蔵録画機に搭載されていた「検波&ビットストリーム入出力端子(WOWOWデコーダー接続用)」と「AFC入力端子(M-Nコンバータ接続用)」はデジタルチューナー内蔵モデルより撤去された(これにより、デコーダー類を置く空間と複雑な配線接続も不要となっている。なおBSアナログハイビジョン放送は2007年9月限りで終了)。 DIGA操作ガイドこれは2006年以降製造の機種に搭載されている「電子説明書」機能である(ビエラ操作ガイドのディーガ版)。使用中にわからない事柄が見つかった時や紙の取扱説明書に書かれていない事柄を詳しく知りたい場合、リモコンの「?」ボタンを押せばディーガ操作ガイド画面に切り替わり活用方法を音声で解説する。 お部屋ジャンプリンクこれはDLNAにパナソニック独自の機能を追加したもので、2009年以降製造のブルーレイディーガ・ビエラ・ポータブルビエラに搭載されている。 これまでLAN接続により使える機能は「アクトビラ」(LAN対応プリンターを繋げば「アクトビラ」コンテンツの印刷も可)、一部インターネットコンテンツの利用、双方向番組への参加、最新版ソフトウェアダウンロードのみだったが、お部屋ジャンプリンクはこれに「録画したディーガの番組及びディーガで受信した放送を(LAN経由で)別の部屋のビエラ等で視聴可能にする」機能が追加されている。さらにディーガ2011年モデルは「スカパー!HD」録画がLAN経由で可能(但し無線LANでは通信が途切れきちんと録画されなくなる恐れがあるので有線LANでの接続を推奨)。 登場当初は有線LANのみ対応の機種が殆どだったが、2010年秋冬以降のモデルは殆どが無線LAN内蔵(無線LAN非搭載機でも別売り無線LANアダプタをディーガやポータブルビエラのUSB端子に繋げば無線LAN経由でお部屋ジャンプリンク使用可。但し繋げる無線LANアダプタはパナソニック製DY-WL10のみで他社製アダプタは使用不可)。なお有線LANでパナソニック製機器同士を繋ぐ場合はルーターを介さないLAN接続も可能(但しこの場合のLANケーブルはストレートではなく「クロス」を用いる)。 2010年秋冬以降のモデルはディーガの録画番組に加え、ディーガで受信したデジタル放送をパナソニック製(お部屋ジャンプリンク対応)他機に転送する「放送転送機能」が追加され、これにより地デジ専用ポータブルビエラでもBS・110度CS放送がLAN経由により視聴可能となった(無線LAN内蔵モデルはDMP-HV200のみ。DMP-BV200/300/HV100/50/150は別売り無線LANアダプタDY-WL10をUSB端子に繋げば無線LAN使用可。2009年モデルBV100は無線LAN・放送転送非対応)。またビエラワンセグも2011年以降モデルよりお部屋ジャンプリンク対応モデル(SV-ME970/870/MV100)が登場し(ME970は加えてインターネットも使用可)、ディーガからの番組を無線LAN経由で受信可能となった(但し有線LANには非対応。またディーガ2011年モデルDMR-BWT510/BRT210との組み合わせは不可)。 なお転送元のディーガがネット(アクトビラなど)を使用中やBD/DVD再生中はクライアント機器におけるディーガで受信したデジタル放送視聴及びディーガで録画した番組の視聴は不可(クライアント機器でのソフト視聴はディーガで録画しHDDへ記録された内容のみで、BD/DVD再生映像のジャンプリンクは不可=BD/DVDへ録画番組をダビングし録画元データがHDDより消えた場合もその内容のジャンプリンク不可)。 なお「お部屋ジャンプリンク」はディーガの録画番組及び放送を他機へ転送する「サーバー」と、ディーガからの録画番組・放送をLAN経由で受信する「クライアント」、以上二つの機能があり、ディーガ・据え置きビエラ最新モデルの上級・中級機は両方の機能を有している(2009年モデル・2010年春夏モデルは「サーバー」機能のみ。ポータブルビエラ・ビエラワンセグは「クライアント」機能のみ)またディーガ・ビエラ2009年モデル全機種と2010年春夏モデル、3DディーガBRTシリーズは無線LAN非対応(ディーガ2009年・2010年春夏モデルは録画番組転送のみで放送転送機能は無し)。2010年春夏モデル全機種と2011年モデルBWT510は別売り無線LANアダプタDY-WL10をUSB端子に繋げば無線LANが使えるが、本機の電源「切」時及び本機で録画中は放送転送不可(2010年春夏モデルはディーガで録画した番組のみ転送可能で放送転送機能は非搭載)。 「お部屋ジャンプリンク」使用時はクイックスタートが自動的に「入」となるので待機電力は(時刻表示消灯時でも)エコモード時より増え、加えて2011年モデルでは「エコ待機モード」で電源を切った場合「お部屋ジャンプリンク」は使えない。 この「お部屋ジャンプリンク」機能を使うには対応ビエラ・ディーガに加え無線LANルーターが必要(パナソニックは無線LANルーターを自社生産していないので他社製品を使用。無線LAN非対応機に繋ぐ場合、お部屋ジャンプリンク非対応モデルをLAN接続して「アクトビラ」などを使う場合は有線LANルーター或いは無線LAN子機が別途必要)。さらに電話回線は予め(ADSL・光ファイバー・CATV等の)ブロードバンド契約になっている必要がある。また無線LANの場合、別の階の部屋にある機器では状況(宅内間取りや電波の届き具合)により通信が途切れる事がある。 この機能は長らくパナソニックの独自仕様で、他社のDTCP-IP対応機器では録画番組の再生は出来ても、放送転送機能は出来なかったものが多いが、他社製品で放送転送機能が利用できるものとしてDiXiMはAndroid向けが2012年冬頃より発売された機種の一部とiOS(iPhone・iPod touch・iPad)向けとしてDiXiM Digital TVが対応している。 但し他社製のBDレコーダー&薄型テレビが有するDLNAとの互換性は無く、ポータブルビエラへの録画番組・受信放送転送はパナソニック製「ビエラ&ディーガ」からのみ可能。 アナログチューナーのみ搭載のビデオデッキ最終モデル
HV72G・HV62は2005年に発売されたモデルで、大手メーカーのVHS単体機としては最後の新機種だった。 松下はアナログチューナーのみを搭載した従来型テレビ受像機および録画機器の生産を2006年限りで終了することを宣言(ブラウン管方式は撤退。液晶も今後は地デジ搭載モデルのみを集中生産)しアナログのみのテレビ受像機は2007年8月限りで、ビデオデッキ単体機(DVDプレーヤー内蔵型を含む)は同年2月限りで、アナログチューナーのみのDIGAも同年4月限りでそれぞれ生産を終了した。 またポータブルDVDプレーヤーもアナログチューナー搭載機種はDVD-LX97が最後(ワンセグチューナー併載)。2代目DVD-LX88以降はワンセグのみの搭載である。 2016年モデル以降の系譜図掲載のモデルはすべて地上デジタルチューナー搭載。同じ横の列にあるのが同クラス・後継である。空欄は該当機種なしの場合。
競合他社製品
脚注
関連項目
外部リンク |