MONSTER DRIVE
『MONSTER DRIVE』(モンスター・ドライブ)は日本のミュージシャン、布袋寅泰の10枚目のアルバムである。 解説本作がリリースされた2005年は、当初ブライアン・セッツァーとの共同プロジェクトで活動する予定であった。しかしセッツァー側の都合により中止となり、布袋単独での急遽リリースとなった。そのプロジェクト用に制作していた楽曲を含むため、ロカビリー色の強い作品となっている。また前作のデジタルサウンドとは対極とも言えるアナログレコーディングによるサウンドで構成されている。 「魂の開放」と「真実のLIBERTY」がテーマ。布袋曰く「世の中がなんか憂鬱だから、あっけらかんとしたパーティアルバムを作りたかった」とのこと。 布袋によれば「(ギターを)いつもの3倍は弾いている」アルバムであり、「同じギタリストのブライアンが相手だから、いかに彼をギャフンと言わせるか勝負のつもりで曲を作った。やれなかったのは残念だけど、こういうフレッシュなロックンロール・ギターを弾こうって思わせてくれたのには感謝だよね」と語っている[1]。 CDにはパソコンで閲覧可能なエクストラ・データが含まれており、「LIBERTY WINGS」のプロモーションビデオ、MONSTER DRIVE号壁紙、布袋スペシャルスクリーンセーバーが収録されている。 録音メインギターにグレッチの"6120SH HOT RODブライアン・セッツァーモデル"とフェンダーのテレキャスター・カスタム・ショップを使用。また現在もメインアンプのひとつとなっている"÷13"(Divided by 13)の"FTR 37"が本作で初めて使用されている。 BOØWYのアルバムや『GUITARHYTHM』から『GUITARHYTHM III』まで布袋の作品に関わっていたエンジニアのマイケル・ツィマリングが、13年振りにミックスを担当している。 リリース2005年6月15日に東芝EMI/ヴァージン よりリリース。当時アルバムリリースに際し、公式サイト内に特設サイトも開設された。 アートワーク永石勝がジャケットワークを担当。アルバムジャケットやプロモーションで使用されたペイントカー"モンスタードライブ号"は、布袋自身の愛車であったベントレーである。 ツアー本作のツアーは『HOTEI ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE PARTY!!!』と題し、2005年7月2日のZepp Sendaiを皮切りに6都市9公演が行われた。全会場がライブハウスであり、これはソロキャリアのオリジナルアルバムのツアーでは初であり、現在のところ唯一となる。 ライブの模様は7月18日のZepp Tokyo公演がライブDVD『MONSTER DRIVE PARTY!!!』(2005年)とライブアルバム『MONSTER DRIVE PARTY!!!(2005年)に、また各会場毎のアンコールがオフィシャル海賊版CD『HOTEI ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE PARTY!!!』(2005年)に収録されている。 また本作のアリーナ公演として『HOTEI ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE BIG PARTY!!!』と題し、2005年9月2日にさいたまスーパーアリーナにて開催された。こちらのライブの模様は一部の楽曲がベストアルバム『ALL TIME SUPER BEST』初回版付属のDVDに、アンコールがオフィシャル海賊版CD『HOTEI ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE BIG PARTY!!!』(2005年)に収録されている。 バンドメンバーはレコーディングにも参加した岸利至と鶴谷智生、布袋のプロデュースでデビューしたJET SETSの大西克巳、Ju-ken。さらに『HOTEI ROCK THE FUTURE 2005 MONSTER DRIVE BIG PARTY!!!』にはブラス・アレンジメントを担当した村田陽一、荒木敏男、菅坂雅彦、山本拓夫も参加している。 なおDVDに収録されている東京公演では布袋寅泰がバンビーナまで演奏したところオーディエンスとの息の合わなさを理由に最初から演奏を行うというレアケースになっている。 収録曲
楽曲解説
参加ミュージシャン
脚注 |
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