Google Scholar(グーグル・スカラー)は、ウェブ検索サイトのGoogleの提供する検索サービスの一つ。主に学術用途での検索を対象としており、論文、学術誌、出版物の全文やメタデータにアクセスできる。Googleはそのデータベースのサイズを公開していないが[2]、第三者機関の調査によれば、2014年5月時点、約1.6億の文章が含まれると推定される[3]。
概要
普通のGoogle検索との違いは、ネット上に散らばっている同一論文をまとめて表示する点にある。論文本体が有料の査読つき雑誌に投稿されている場合でも、本人のウェブサイトに論文が無料でアップロードされている場合や、arXivにプレプリントがアップロードされているなどの場合は、検索結果右下の「全5バージョン」などと書かれている部分から、その論文本文にたどり着くことができる。検索時に使える演算子などについては、例えばAlfonzo (2016, Appendix)が詳しい。サービスの開始は2004年11月18日のベータ版の公開から[2][4]。
2011年11月から新たな関連サービスとしてGoogle Scholar Citationsが一般公開された[5]。これは学術文献の著者プロフィールとともに,その著作物が一元的に管理できるサービスである。
トップページの標語「巨人の肩の上に立つ」(Standing on the shoulders of giants)は、12世紀のフランスの学者シャルトルのベルナールの言葉とされるもので、現代の学問は多くの研究の蓄積の上に成り立つという意味である。
脚注
- ^ “Google Scholar 設定”. 2019年8月26日閲覧。
- ^ a b
Van Noorden, Richard (2014-11-07), Google Scholar pioneer on search engine’s future, Nature, doi:10.1038/nature.2014.16269, https://www.nature.com/news/google-scholar-pioneer-on-search-engine-s-future-1.16269
- ^ Orduña-Malea, E.; Ayllón, J.M.; Martín-Martín, A.; Delgado López-Cózar, E. (2014). About the size of Google Scholar: playing the numbers. Granada: EC3 Working Papers, 18: 23 July 2014. ArXiV eprint
- ^
“Google,学術情報専用の検索エンジンを発表”. カレントアウェアネス・ポータル. 国立国会図書館 (2004年12月1日). 2018年1月16日閲覧。
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“Google Scholar、“Citations”機能を一般公開”. カレントアウェアネス・ポータル. 国立国会図書館 (2011年11月17日). 2018年1月16日閲覧。
参考文献
外部リンク