geek sleep sheep(ギーク・スリープ・シープ)は、日本の3人組ロックバンド。
2012年にL'Arc〜en〜Cielのドラマーであるyukihiroの声掛けにより結成されたバンドで、MO'SOME TONEBENDERのボーカリスト・ギタリストである百々和宏と、凛として時雨のボーカリスト・ベーシストである345の2名が参加している。同年8月に開催されたyukihiroのソロプロジェクト、acid androidが主催するオールナイトイベント「acid android in an alcove vol.5」にシークレットゲストとして出演し初ステージを行う。そしてイベント出演から約1ヶ月後に、バンド名を公表し本格的な活動を開始した。
このバンドでは、1990年代のシューゲイザー[1]、グランジ[1]、オルタナティヴ・ロック[1]を彷彿とさせる音源が制作されているが、本人らに特定のジャンルに従属する意識はなく、メンバーそれぞれの個性を生かした独自のサウンドづくりを追求している[1]。そして現在まで、各メンバーが在籍する別バンドでの音楽活動と並行しながら、不定期で活動が続けられている。なお、geek sleep sheepは現在までに、アルバム2作品、EP盤1作品、シングル1作品を発表している。
レコード会社は、ビクターエンタテインメント内のレーベル、SPEEDSTAR RECORDS。なお、過去にはEMI Records Japan(ユニバーサルミュージック内レーベル)から作品を発表していた。
概要
結成の経緯
yukihiro(L'Arc〜en〜Ciel)は2001年からソロプロジェクト、acid androidを開始し、基本的にボーカルを担当していたが、徐々に「ドラムがやりたい」[2]「自分の活動の中でもうひとつバンドをやってみたい」[3]という思いが募っていったという。なお、yukihiroはL'Arc〜en〜Cielでドラマーを担当しているが、2012年5月に行われるライヴツアーを完遂した後にL'Arc〜en〜Cielとしての活動予定がなかったこともあり、自分がドラマーで参加できる新たなバンドを結成する方向で動くことを決断している。
そして、2012年5月12日・13日にL'Arc〜en〜Cielとして行ったライヴツアー「20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL」の日産スタジアム公演の後[2]、yukihiroは同所の楽屋で百々和宏(MO'SOME TONEBENDER)と345(凛として時雨)に「カバー曲を持ち寄ってスタジオ入りませんか?[4]」という提案をする[4]。このオファーを快諾した2人とyukihiroは、スタジオに集まり、ザ・キュアー[4]やジョイ・ディヴィジョン[4]、スマッシング・パンプキンズ[4]、マンサン[4]などの楽曲をセッションしたという[4]。百々は結成後に受けたインタビューの中で、yukihiroからのオファーとセッションを振り返り「(ラルクのライヴの楽屋で)"喜んで。セッションしましょう"みたいな話をして帰った記憶があります。でも、誘っていただいてるわけだから、何かしらの思惑があるんだろうなっていうのはわかるじゃないですか。だから、スタジオ入りましょう!とは言いながら、すでに緊張感出てましたけどね。"何だろう?試される感じなのかな"って(笑)[4]」「そのセッションでひとつポイントがあって。僕個人としては90年代初頭のグランジがハマったんです。あの頃のサウンドは3人でやるのに非常にカタチにしやすいなと。すごい緊張感のあるスタジオの中で、スマッシング・パンプキンズのカバーが、やたら楽しかったんです[4]」と述懐している。
上記のセッションのから約1〜2ヶ月経った2012年8月16日に、CLUB CITTA'で開催されたacid android主催のオールナイトDJ&ライヴイベント「acid android in an alcove vol.5」に出演し、表立った活動を開始する。なお、この公演ではセッションの後に制作された楽曲3曲の他、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの楽曲「ホエン・ユー・スリープ」のカバーが披露されており、計4曲を演奏している[5]。
ちなみに百々和宏は、2010年にyukihiroがacid androidとして「swallowtail」(アルバム『13:day:dream』収録曲)を制作するにあたり、「シューゲイザーとかオルタナを理解しつつ、ギターを考えて弾いてもらえるギタリストがいないかな[2]」と探していたことから、レコーディングにギタリストとして招聘されていた過去があり[2]、yukihiroと音楽活動の場で交流があった[2]。また、345は、yukihiroが所属するマネジメント、MAVERICKの系列事務所であるMOVING ONに凛として時雨のメンバーとともに在籍しており、yukihiroと面識があったという[2]。
バンド名の由来
バンド名は、geek sleep sheepの発起人であるyukihiroが名付けており[6]、オールナイトDJ&ライヴイベント「acid android in an alcove vol.5」にシークレット出演した後に決定している[6]。yukihiro曰く、初ライヴがオールナイトイベントであったことを踏まえ、バンド名を考えたという[6]。yukihiroはバンド名を決めた経緯について「オールナイトのシークレットライヴから始まったバンドだし、衣装がパジャマだったというのもあって、夜から連想する“sleep”と“sheep”はすぐ出てきたんですよ。で、もうひとつ何か加えたいなと思ったときに“geek”が出てきました[6]」と語っている。なお、"geek"という言葉は、"風変わりな人"や"コンピュータやインターネットに関する知識を持つ人々"と言った意味の他に、"あるひとつの物事に対して熟練的な技能・才能を持っている"という意味が含まれているが[6]、yukihiro曰く、言葉の意味を強く意識したわけではなく、「響きの良さとか、eが並んだスペルの面白さを取った」という[6]。
ひとつの側面で語り尽くせない音楽性であったり、いろいろな景色が想像できるバンド名であることから[6]、百々和宏はこのバンド名をyukihiroから聞いたときを振り返り「バンド名をyukihiroさんから聞いて、"きた!きた!"って感触がすごくあった[6]」と語っている。また、345は「このバンドにピッタリだと思いましたね[6]」と述べている。ちなみにgeek sleep sheepは、2013年10月16日にバンド名("sheep"="ヒツジ")をタイトルに据えた1stシングル「hitsuji」を初作品としてリリースしているが、作詞・作曲を担当した百々は、表題曲のタイトルについて「バンド名にちなんだものをつけたかった[7]」と述べている。
音楽性・楽曲制作
geek sleep sheepでは、1980年代のUKの音楽であったり、1990年代のシューゲイザー[1]、グランジ[1]、オルタナティヴ・ロック[1]などを下敷きにしつつ、メンバーそれぞれの個性を生かした独自のサウンドを鳴らしている点が特徴となっている[1]。百々和宏はバンドの音楽性について「完全に決めつけたくないっていうのもあると思いますけどね。スタイルだけじゃなくてやっぱり3人の人間性みたいなものがすごく出ているバンドだと思うので、ジャンルで言っちゃうとちょっと違和感がありますね[8]」と述べている。また、yukihiroは「聴いた人にはどう感じてもらってもいいんですけど、僕らから"こういう音楽やってるんです"っていうのを言葉で言うのは難しい[8]」と語っている。
なお、geek sleep sheepでは基本的に百々がソングライティングを務めているが、アルバム収録曲のうち1〜2曲はyukihiroと345が作詞や作曲を行っており、ボーカルに関しては楽曲やパートによって、百々もしくは345が担当している。ちなみにgeek sleep sheepのレコーディングでは、3人でスタジオに入り、セッションを重ねながら曲作りを行うことが基本になっている[7]。こういった制作スタイルも影響してか、レコーディングでは基本的にギター、ベース、ドラムというロックバンドの基本的なフォーマットのサウンドのみで構成された楽曲を制作することが多いが、楽曲によってはyukihiroが所有するアナログ・シンセサイザーの音が使われている。
yukihiro曰く、当初は上記のジャンルに傾倒した楽曲を制作していくイメージもあったが、「やれることは何でもやってみよう[1]」という思いをメンバーに伝え、1stシングル「hitsuji」と1stアルバム『nightporter』の制作に取り組んだという[1]。yukihiroは1stシングル「hitsuji」に関するインタビューの中で、音楽性のイメージについて「最初は、メインになる曲はハードなものになるかな、と思ってたんですけど、意外とメランコリックな曲が多く出てきたんですよ。そこら辺のバランスがちょっと変わったかもしれないです[9]」と述べている。また、百々は同インタビューにおいて「最初おぼろげにあったテーマは<シューゲイズ>ってワードや、80年代から90年代中盤ぐらいのギターサウンド、だったけど、曲作ってるうちに、345ちゃんの声がいいなってことに気づいて。それに引っ張られた部分は大きいんじゃないかな[9]」と語っている。さらに百々曰く、アルバム『nightporter』の制作では「3人で話してる時の雰囲気が曲作りにも影響した[10]」といい、結果的にノイジーなギターサウンドが鳴る楽曲だけでなく、ドリーミングな雰囲気のある楽曲[10]もアルバムに収録されることになった。
こうしてバンドのかたちができ、2ndアルバム『candy』の制作に取り掛かるにあたり、バンドの当初のコンセプトだった「シューゲイザー、グランジ、オルタナ[1]」を意識した楽曲を集める方向に舵を切っている[1]。百々は2015年に受けたインタビューの中で「シューゲイザーは意識したものの、懐古主義にはならずに"この三人だからできるサウンドを作りたいね"って話はしました[1]」「いまならできるなって。最初の頃は、まだそこまで吹っ切れてなくて、"グランジって言っちゃうのもなあ"って思ってたんですけど(笑)[1]」「"スマッシング・パンプキンズでいいんじゃないですか?"とか言いながら曲作りしてたんですが、そうやって進めても、最終的にはちゃんとこの三人のカラーが出ると思ったんです[1]」と述べている。また、yukihiro曰く、1人世代の違う345がメンバーにいることがバンドの個性として作用しているといい、「345ちゃんが、その時代のど真ん中の感覚を持っていないのが、このバンドにとってはいいなと思ってます[1]」と語っている。
百々は、geek sleep sheepというバンドの特徴について「多分それぞれの音楽活動歴が長いんで、大事な部分みたいなものはもうわかったうえでこの3人で集まってる。それを言葉にすると「楽しむ」っていうことなのかもしれないけどね。バンドを演るうえで大事な部分だけは外さないようにっていうのは、意識してなくてもgeek sleep sheepで集まる時は、自然とできている気がしますけどね。yukihiroさんと345ちゃんと話してると、やっぱりそれを感じることもある[11]」と述べている。また、345は「自分の中にある、自分では気づかなかったところを高めてくれる場所[1]」と表現している。なお、yukihiroは2015年に受けたインタビューにおいて、geek sleep sheepについて「…バンドっていいなと思います[1]」と述べている。
ライヴ
geek sleep sheepでは制作した音源にギター、ベース、ドラム以外の音をあまり使っていないこともあり、基本的にはメンバー3人が生で出す音のみでライヴを行っている。yukihiroは2013年に受けたインタビューの中で、シーケンサーを極力使わない音源制作・ライヴ制作を行うことについて「シーケンサーって、すごい自由度もあるけど、制約される部分も大きいんですよ。そうやって制約されることによって生まれる音楽の良さがあるんだけど、そういうものがない音楽っていうのはやっぱりその良さがあって[7]」と述べている。ちなみにyukihiroは、L'Arc〜en〜Cielでドラムを演奏する際にツーバス多点セットを用いているが、geek sleep sheepではZI:KILLとして活動していたとき以来[20]、久々にワンバスのセットでドラムを演奏している[20]。yukihiroはワンバス、ワンタム、ツーフロアのシンプルなセットに変えた経緯について「geek sleep sheepは3ピースなんで、セッティングも身軽になろうかなと思ったんです[20]」と述べている。
また、geek sleep sheepはライヴにおいて、海外アーティストの楽曲を頻繁にカバーしており、特にバンド名義で発表した音源が少なかった頃は、セットリストに組みこまれた楽曲のうち2〜4曲がカバー演奏であった。ちなみに、2015年5月29日からヒトリエ、People In The Box、ストレイテナーを招き開催した対バン形式のライヴツアー「tour geeks 2015」では[21]、一つのテーマに沿ったカバーコーナーを設けている[21]。なお、このツアーの名古屋公演では<POST ROCK>[21]、大阪公演では<80's UK>[21]、東京公演では<90's UK>[21]をキーワードとしたカバーの披露が行われていた。
余談だが、geek sleep sheepのライヴでは、オープニングSEとしてその公演に合わせた楽曲が流されることが多い。なお、バンド初のワンマンライヴではニーナ・シモンの「フィーリング・グッド」が[12]、1stアルバム『nightporter』を引っ提げて開催したツアーではジャパンの「ナイトポーター」[13]が、2ndアルバム『candy』を公演名に付けたライヴではヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「キャンディ・セッズ」[22]がSEとして使われている。
メンバー
来歴
2012年 - 2014年:『nightporter』
geek sleep sheepはオールナイトDJ&ライヴイベント「acid android in an alcove vol.5」での初ライヴを終えた後、2012年11月から12月にかけて、CLUB QUATTROとタワーレコードが企画するライヴイベント「QUATTRO MIRAGE VOL.5」や[23]、ライヴイベント「DECEMBER'S CHILDREN」に出演[24]。翌2013年3月26日には、渋谷CLUB QUATTROで初の単独ライヴ「confusion bedroom」を開催した[12]。なお、前記のライヴでは、geek sleep sheepとして制作した未発表音源の他、海外アーティストの楽曲のカバーが披露されている。ちなみに、2013年3月に行った初の単独ライヴでは、ニルヴァーナの楽曲「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」[12]、ストロベリー・スウィッチブレイドの楽曲「ふたりのイエスタディ」[12]、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインの楽曲「ホエン・ユー・スリープ」[12]のカバーが披露されており、以降に開催したライヴでも様々なカバーを行っている。また、同年7月27日には野外ロック・フェスティバル「JOIN ALIVE 2013」に出演している。
2013年7月30日には、ユニバーサルミュージック内のレーベルであるEMI Records Japanからメジャーデビューすることが発表され[25]、同年10月16日にバンドとして初作品となる1stシングル「hitsuji」がリリースされた。その約2ヶ月後となる同年12月11日には、1stアルバム『nightporter』を発表した。なお、アルバム発売日には、渋谷PLUGでオーガナイズDJイベント「geek sleep sheep × FREE THROW Presents「moonlight parade」」を開催している[26]。このイベントには、geek sleep sheepは出演していないが、弦先誠人、神啓人、タイラダイスケの3人からなるDJチーム、FREE THROWが参加している[26]。なお、このイベントでは、geek sleep sheep結成時のコンセプトでもある1980年代・90年代のシューゲイザーやグランジといったオルタナティヴ・サウンドから最先端サウンドまで、洋邦問わず様々な楽曲がフロアで流されている[26]。
同年12月24日には、このアルバムを引っ提げて単発ライヴ「confusion bedroom vol.2」を開催。その後はライヴイベント「FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY」の出演を挟み、翌2014年1月23日からgeek sleep sheepとして初のライヴツアー「tour confusion bedroom」を東名阪で開催した。ちなみに2014年1月16日には、前年に行ったDJイベントの続編として、オーガナイズDJイベント「geek sleep sheep × FREE THROW Presents「moonlight parade "doorway to a dream"」」が開催されている[27]。このイベントにはFREE THROWの他、岡本信明(the telephones)が参加している[注釈 1][27][28]。
2014年 - 2016年:『candy』
2014年1月の東名阪でのライヴツアーを終えた後、geek sleep sheepは各メンバーが在籍するバンドの活動と並行しながら、再び音源制作を進めるようになる。ライヴは、2014年8月にMUCC主催の公演に出演した後、同年10月3日に約8ヶ月ぶりの単独公演として「confusion bedroom vol.3」を開催している[15]。なお、この公演では、アルバム『nightporter』収録曲や海外アーティストの楽曲のカバーの他、次作に収録する予定で制作された楽曲が多く披露されている[15]。
なお、2014年には自主企画ライヴイベント「geeks」を2度開催している。同年5月9日には、2ピースロックバンド、Klan AileenとFREE THROWをゲストに招いた「geeks vol.1」を渋谷CLUB QUATTROで実施[16]。それから約2ヶ月後の同年7月19日には、ハルカトミユキとナカコーを招き、LIQUIDROOMで「geeks vol.2」を開催した[17]。なお、この公演では、ハルカトミユキとストロベリー・スウィッチブレイドの楽曲「ふたりのイエスタディ」を[17]、ナカコーとザ・ラーズの楽曲「ゼア・シー・ゴーズ」をセッションしている[17]。
翌2015年4月15日には、レコード販売店グループのHMVが展開するアナログレコード・中古CD専門店、HMV Record ShopからEP盤『feedback』を7inchアナログレコード規格、500枚限定生産でリリースした。また、同年5月20日には、2ndアルバム『candy』をビクターエンタテインメント内のレーベル、SPEEDSTAR RECORDSから発表している。アルバムを発売してすぐ後、同年5月29日から対バン形式のライヴツアー「tour geeks 2015」を東名阪で開催。このツアーでは、各会場でヒトリエ、People In The Box、ストレイテナーのそれぞれとツーマンライヴを行っている[21]。なお、このツアーでは各公演で、一つのテーマに沿ったカバーコーナーが設けられており[21]、名古屋公演(w/ヒトリエ)では<POST ROCK>[21]、大阪公演(w/People In The Box) では<80's UK>[21]、東京公演(w/ストレイテナー)では<90's UK>[21]をキーワードとしたカバーの披露が行われている。
そして2015年8月22日には、アルバムタイトルを冠した単発ライヴ「confusion bedroom vol.4 with candy」を、初ライヴの開催場所であるCLUB CITTA'にて行った[22]。なお、この公演ではアルバム『candy』に収録された全楽曲を含む19曲が演奏されており[22]、新曲も初披露されている[22]。また、翌2016年4月30日に開催した単発ライヴ「confusion bedroom vol.5」では、アルバム『nightporter』『candy』に収録された楽曲に加え、未発表音源2曲が披露されている[29]。さらに2016年9月には、約1年3ヶ月ぶりとなるライヴツアー「tour confusion bedroom 2016」を開催した。
2017年 - 現在
2017年12月3日に開催されたライヴイベント「DECEMBER'S CHILDREN」にgeek sleep sheepとして出演し、約1年3ヶ月ぶりのライヴを実施。2018年4月2日には、各種配信サイトにてサブスクリプションサービス(定額制音楽配信)を開始した。しかし、前記のイベントへの出演以降は、geek sleep sheepとしての表立った活動が行われなくなっていった[30]。そして、イベント出演から約6年後の2023年11月24日に、SPACE ODDで行われたDJ&ライヴイベント「slice of alcove」に登場し、久々にライヴを行っている[30]。なお、この久々のライヴは、上田剛士(AA=、ex.THE MAD CAPSULE MARKETS)が、音楽雑誌『ベース・マガジン』で345と対談した際に「geek sleep sheepを観たい」と言っていたことがきっかけで行われている[31]。
yukihiroは2023年のイベント出演後に受けたインタビューの中で、今後のバンド活動について「geek sleep sheepは続けていきたかったバンドではあるんですけど、ひと休みが必要になっちゃっただけなので、今後のことはまだ2人にちゃんと相談していないですけど、続けていきたいなと思ってます[32]」と語っている。そして2024年11月から、約8年2ヶ月ぶりのワンマンライヴツアー「tour confusion bedroom 2024」を開催した。
ディスコグラフィ
アルバム
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発売日
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タイトル
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収録曲
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情報
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1st
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2013年12月11日
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nightporter
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全12曲
- Weekend Parade
- Words & Music:kazuhiro momo
- hitsuji
- Words & Music:kazuhiro momo
- GOHAN
- Words & Music:kazuhiro momo
- Jesus wa gokigen naname
- Words & Music:kazuhiro momo
- SANPO
- Words & Music:kazuhiro momo
- Teardrop
- Words & Music:kazuhiro momo
- frame
- Words:yukihiro, 345 / Music:345
- Last Scene
- Words:345, yukihiro / Music:yukihiro
- Strange Circus
- Words & Music:kazuhiro momo
- IMAGINATION
- Words & Music:kazuhiro momo
- magica
- Words:yukihiro / Music:kazuhiro momo
- Daydream
- Words & Music:kazuhiro momo
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- 解説
- アルバムの仕上がりについて、百々和宏は「ポップに作ろうと意識したというより、この3人で集まったとき、3人で話してるときの雰囲気が曲作りにも影響しまして。結果的に出て来た音が、イメージよりも優しい、ドリーミングなものになった気がしますね[10]」と述べている。また、yukihiroは「"ポップにしよう"もないし、"ヘヴィにしよう"もないし、曲を作っていくうち、スタジオに入って音を出していくうちに、自然とバンドの色みたいなものが出来上がってきました[10]」と語っている。なお、このアルバムに収録された楽曲は、基本的に"3人による一発録り"でレコーディングされている[33]。ちなみに、百々は今回のレコーディングで、浅井健一から借りたグレッチのテネシーローズというギターや[34]、自身が所有するフェンダー・テレキャスター[34]、ムスタング[34]などを使用している。百々はテネシーローズを使った経緯について「ネオアコとか80年代のUKギターロックみたいなサウンドを出したいと思って、実際に弾いてみたら思い通りの音が出ました[34]」と述べている。
- 4曲目の「Jesus wa gokigen naname」は、「細かいクオリティーなんかどうでもいいから、テンションが上がる録り方をしよう[35]」というコンセプトのもと、同じ部屋に機材をまとめ[35]、横並びでマイクを立ててレコーディングされた楽曲となっている[35]。
- 5曲目の「SANPO」は、作詞・作曲を担当した百々曰く「ロックンロール調なんですけど、本格派ではなくて、ちょっと80'sの斜めから出てるような音というか、遊び心のあるポップさ[35]」を意識して制作が行われたという。また、百々はこの曲の制作を振り返り「The B-52'sの「Love Shack」っていう曲があるんですけど、ちょっと賑やかなパーティー感というか、なんかそういうのを考えてました[35]」と述べている。なお、yukihiroはこの曲のレコーディングを振り返り「ロックンロールがやりたいんだけどできないポストロック・バンド、みたいなのが表現できたら面白いかな[35]」と考えていたと語っている。
- 6曲目の「Teardrop」は、陰影に富んだボーカルと、ハイハットによるダイナミクス操作が印象的なロックナンバーとなっている[36]。yukihiroはこの曲の制作を振り返り「この曲はmomo君がメロを見直したいので、まずオケだけ録ろうということになって、仮テイクを録ったんですが、momo君がそのテイクを気に入ってくれて、"このテイクに合わせた曲作りをしよう"という話になり完成したんです[37]」と述懐している。なお、作詞・作曲を担当した百々は、このアルバムに収録された楽曲におけるyukihiroのドラムプレイで、最も印象に残っている曲として、この曲をあげている[38]。百々はこの曲の制作を振り返り「まだ楽曲の構成が確定してない段階でお試し一発録りしたリズム体のテイクが素晴らしく、yukihiroさんを説得してそのままOKテイクに[38]」したと述べている。また、百々は「スリリングなグルーヴを強調するため2人の声、ギター1本、タンバリン以外一切音を足さずシンプルに仕上げたので、ハットの細かいニュアンスやクラッシュの余韻まで全部聴けます。マスタリング・エンジニアの小泉さんがその美しさに感動していたときは"してやったり!"と思いました[38]」と語っている。
- 7曲目の「frame」は、このアルバムの中で唯一、345に作曲クレジットがついた楽曲となっている。なお、345はこの曲が生まれた経緯について「スタジオでベース弾いてたら"それ、いいじゃん"って言われて、それで、そのまま曲になった感じ[39]」と述懐している。また、yukihiroはこの曲の制作について「momo君が"この間のベース・フレーズ弾いて"って言って、それに合わせてドラム叩いて、ギター弾いて、適当に軽くメロを乗せて。じゃあ、サビを作ろうってことで…[39][33]」と述懐している。
- 8曲目の「Last Scene」は、このアルバムの中で唯一、yukihiroに作曲クレジットがついた楽曲となっている。なお、この曲はメンバー3人が結成前に初めてセッションしたときにyukihiroが提出したデモをもとに制作された楽曲となっている[39]。百々は、この曲のデモを聴いたときの印象と仕上がりについて「最初、ニヤっとしましたね。その、音の時代感とかは、"お、近い!"と思いました、僕の指向に。実際は、恐らくyukihiroさんが最初に作ったときのイメージよりもっとストレートに、ロックバンドが演ってる曲っていうアレンジになりましたけど[39]」と述べている。
- クレジット
- kazuhiro momo:Vocal, Guitar
- 345:Vocal, Bass, Keyboard
- yukihiro:Drum, Percussion
- All songs arrangement by geek sleep sheep
- Recorded & Mixed by 藤井亮佑 (Freedom studio)
- Except Track-2 Mixed by 日下貴世志 (毒組)
- Assisted by Daisuke Takizawa, Shun Otaki (Freedom studio), Sho Saito (Aobadai Studio)
- Recorded & Mixed at Freedom studio
- Equipment Technician:Yoshiyuki Kawasaki (MOBY DICK), Nobuyuki Akani (MAVERICK)
- Mastered by 小泉由香 (Orange)
- A&R, Director:Masataka Saito (UNIVERSAL MUSIC LLC/EMI Records Japan)
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- Art Direction & Design:yukinko
- Photographer:Takayuki Okada
- Artist Promoter:Kazuhiro Mukai (MAVERICK), Koji Yoshida (UNIVERSAL MUSIC LLC/EMI Records Japan)
- Sales Promoter:Hisashi Hattori (UNIVERSAL MUSIC LLC)
- Artist Manager:Masumi Shibata (MAVERICK), Takaaki Higashikawa (UK.PROJECT), Hirohisa Katayama (Moving on)
- Management Staff:Tamaki Hirano (MAVERICK), Ayumi Kawanishi (MAVERICK)
- Executive Producer:大石征裕 (MAVERICK DC GROUP), Kenichi Iida (MAVERICK), Koichi Endo (UK.PROJECT), Yoshihiko Momose (Moving on), Ryo Takagi (UNIVERSAL MUSIC LLC)
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2nd
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2015年5月20日
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candy
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全12曲(初回盤は13曲)
- kaleidoscope
- Words & Music:kazuhiro momo
- feedback
- Words & Music:kazuhiro momo
- planet ghost
- Words & Music:kazuhiro momo
- night cruising
- Words:kazuhiro momo, yukihiro / Music:kazuhiro momo
- rain song
- Words:geek sleep sheep / Music:kazuhiro momo
- floating in your shine
- Words:345 / Music:kazuhiro momo
- lost song
- happy end
- Words & Music:kazuhiro momo
- Addicted
- Words & Music:kazuhiro momo
- Candy, I love you
- Words:kazuhiro momo, yukihiro / Music:kazuhiro momo
- kakurenbo
- Words:kazuhiro momo / Music:yukihiro
- color of dream
- Words:345 / Music:kazuhiro momo
- BONUS TRACK (初回限定盤のみ)
- MOTORCYCLE (ラヴ・アンド・ロケッツのカヴァー)
- Words & Music:Daniel Gaston Ash, Kevin Michael Haskins, David Jay
DVD (初回限定盤のみ)
- kaleidoscope (Music Video)
- Directed by YOSHIROTTEN (Ralph)
- feedback (Music Video)
- Directed by 加藤マニ
- hitsuji (Live at LIQUIDROOM)
- Weekend Parade (Live at LIQUIDROOM)
- Directed by Takashi Yamaguchi
- Recorded by Yu Aoki
- Mixed by Ryosuke Fujii (Freedom studio)
- Recorded at LIQUIDROOM
- Mixed at Freedom studio
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- 解説
- アルバム制作を振り返り、百々和宏は「アルバムを聴きこんだお客さんがライブを観に来てくれて、反応がよりダイレクトに返ってくるようになったんですが、もっと盛り上げたいと思ったし、3人で演奏していて気持ちいいポイントもよりクリアに見えてきたので、そのポイントを活かせる曲を作りたいなって[40]」「スタジオで、"この曲のギター、ザ・キュアーでいいですか?"とか、"スマッシング・パンプキンズでいいんじゃないですか?"とか言いながら曲作りしてたんですが、そうやって進めても、最終的にはちゃんとこの三人のカラーが出ると思ったんです。だったらギターをもっと歪ませて、ライブでもっとドカンと演奏して、お客さんを気持ちよくあげられる曲を今回は作りたいと思って[1]」と述べている。なお、yukihiroは今回の制作について「メンバーとのやりとりにしても、出す音にしても、より互いに伝わることは増えていますね[40]」と語っている。
- また、今回のアルバム制作では、バンドの当初のコンセプトだった「シューゲイザー、グランジ、オルタナ[1]」を意識した楽曲を集める方向に舵を切っている[1]。百々は本作のギターサウンドについて「僕は個人的にはギターをもっとガンガン弾きますって(笑)。そんなにハードすぎず、ノイジーなギターだけど美しい…みたいなものもgeek sleep sheepの推しポイントになるんじゃないかなと思って。345ちゃんが歌ってくれると美しくなるんで[41]」と述べている。
- さらに本作に収録されたいくつかの楽曲では、3人が担当する楽器以外にシンセサイザーの音色が使われている。yukihiroは、今回シンセの音を採り入れた経緯と作業について「3人の音も固まってきたので、(シンセの音を)入れてみるのもいいんじゃないかなって。入れたけど、ミックスで使わなくなったものもあります。momoくんがラインを考えてきてくれて、音色だけ僕が差し替えたりというのもあって、その作業も新鮮でした[40]」と述べている。なお、百々は本作発売当時に受けたインタビューの中で、「シンセの音色が欲しいと思ったら、yukihiroさんに丸投げして、音を作ってもらった曲もたくさんあります。"シンセ番長"って呼んでました(笑)[1]」と述べている。
- なお、アルバムタイトルは、yukihiroがレコーディングの中盤あたりにメンバーに提案し、決定したという[40]。アルバムタイトルの印象について、百々は「"candy"って甘い響きだけど、真逆のものも感じられるし、いいなと[40]」、345は「聞いた瞬間にこれはぴったりだなと思いました[40]」と述べている。
- アルバムの仕上がりについて、yukihiroは「今回は1曲1曲が際立つ感じになったと思います。1stはアルバム全体としての雰囲気が強かったけど、今回は方向性を絞りつつ曲のバリエーションもちゃんとある[1]」と語っている。また、345は「1stを作って、その後何回かライブをやって、バンド感がより強くなったのが作品にも表れた気がします[1]」と述べている。
- 1曲目の「kaleidoscope」は、ノイジーなギターサウンドが印象的なロックナンバーとなっている。作詞・作曲を担当した百々は、この曲の制作を振り返り「キーになる曲だと思ったので、345ちゃんに歌ってほしかったんですが、合うメロディが浮かばす。yukihiroさんが"momoくんの歌が正解だと思う"って言ってくれて。一周してスタート地点に戻った[42]」と述べている。
- 3曲目の「planet ghost」は、百々と345のツイン・ボーカルが映えるロックナンバーに仕上げられている。作詞・作曲を担当した百々は、この曲の印象について「シンセが入って、時代感も感じるけれど、新しい感覚も入ってて、良かったなと[42]」と述べている。なお、yukihiro曰く、このアルバムの中でもこれが一番お気に入りの曲だといい、本作発売当時に「これは僕の一押しソングです[42]」と述べていたことがある。ちなみにこの曲のタイトルは、yukihiroが付けたという[43]。
- 5曲目の「rain song」は、メンバー3人が初めて共同で作詞作業を行った楽曲となっている。作詞・作曲を担当した百々は、345とyukihiroに作詞を依頼した経緯について「一応、雨の歌で音楽用語が入ってくるというテーマを設けて歌詞を半分くらい書いたんですが、これは3人で作ったほうが楽しいかもと思って、穴あき状態の歌詞をプリントしていって、"埋めてください"って[40]」と述べている。なお、この曲の共同作詞作業を振り返り、345は「心を許し合ってる感じもあって、いいバンドだなと思いました(笑)[40]」、yukihiroは「遠慮してない感じが良かったです[40]」と述懐している。
- 6曲目の「floating in your shine」は、345の切なげな歌声と[22]、ギターのアルペジオが印象的な楽曲となっている[22]。この曲は、もともと百々と345のツイン・ボーカルにする予定だったが、百々の「僕の歌が合わない」という考えにより[42]、345が単独で歌うことになった。百々はこの曲でボーカルをとらなかった理由について「急に色がつくというか風景が見える、よりはっきり見えるようになるんで、その絵の中に俺が立ってるのが邪魔だっていう感じかな[41]」と述べている。なお、yukihiroはこの曲の印象について「momoくんのストリングス・アレンジが新鮮でした[42]」と述べている。ちなみにこの曲のタイトルは、yukihiroが付けたという[43]。
- 7曲目の「happy end」は、作詞・作曲を担当した百々曰く「こういうタイプをgeekでどこまでできるのかのチャレンジの曲[42]」「たまに"これ、345ちゃんのキャラじゃないけどあえて歌ってみませんか"って提示する時があるんですけど、「happy end」はそういう曲[8]」だという。また、百々はこの曲のイメージについて「テンション高い歌のイメージがあったんですが、お菓子の話をするときの345ちゃんのイメージ[42]」と述べている。なお、345はこの曲について「明るく歌えず、困った曲(笑)。"テンション低くてもいい"と言われてこうなりました[42]」と述べている。
- 10曲目の「Candy, I love you」は、骨太なロックナンバーに仕上げられている[22]。この曲は、アルバムタイトルが決まった後に歌詞が書かれている[42]。百々はこの曲の作詞作業を振り返り「アルバム・タイトルが決まったあとに歌詞を一気に書いたんですが、変えたいポイントがたくさんあったので、yukihiroさんに"お願いします"って[42]」と述べている。
- 11曲目の「kakurenbo」は、2014年1月開催のライヴツアー「tour confusion bedroom」が始まるタイミングでyukihiroがデモを提出していた楽曲で[40]、リリース前に開催したライヴですでに披露されていた[42]。yukihiroはこの曲の制作経緯について「1stを出して、形になって、手ごたえがあったので、次の活動に向けて、止まらないようにしたかったんですよ[40]」と述べている。百々はこの曲のドラムについて「メロディ楽器にもなるんですよ、yukihiroさんのドラムは[44]」と述べている。
- 12曲目の「color of dream」は、アコースティック・ギターの音色が印象的なアルバムを締めくくる静かなナンバーで、作曲を担当した百々曰く「ti-ti.uu(345が在籍するアコースティックユニット)からの影響で作った」という[42]。ちなみにこの曲には雨の音が入っているが、これはyukihiroがフィールド・レコーディングで録っている[42]。なお、この曲の歌詞は百々からのオファーもあり、345が綴っている[43]。百々は、345にこの曲の作詞を依頼した経緯について「アルバムの最後は厳かで静かな曲にしようって話してたんですけど、すごくネイキッドな感じになったから、345ちゃんの心から出てくる言葉で歌ってもらったほうが、よりグッとくるだろうなと思って[43]」と述べている。ちなみにこの曲のタイトルは、yukihiroが付けたという[43]。
- クレジット
- kazuhiro momo:Vocal & Guitar
- 345:Vocal & Bass
- yukihiro:Drum & Synthesizer
- All songs arrangement by geek sleep sheep
- Recorded & Mixed by 日下貴世志
- Assisted by 藤井亮佑 (Freedom studio), Yosuke Maeda (Freedom studio), Shun Otaki (Freedom studio)
- Recorded & Mixed at Freedom studio
- Equipment Technician:Yoshiyuki Kawasaki (MOBY DICK), Nobuyuki Akani (MAVERICK)
- Mastered by 小泉由香 (Orange)
- Authored by Yoheni Hanyuda (VICTOR STUDIO)
- A&R, Director:Kenichiro Ikegami (SPEEDSTAR RECORDS)
- A&R, Promoter:Masayuki Yamamoto (SPEEDSTAR RECORDS)
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- Art Direction & Design:西由浩 (RALPH), 沼田創 (RALPH)
- Photographer:Tsutomu Ono
- Stylist:高見佳明
- Hair & Make-up:Mikitaro Watanabe (Octbre.)
- Artist Promoter:Kazuhiro Mukai (MAVERICK), Shogo Sugawara (MAVERICK)
- Sales Promoter:Shota Uemura (VICTOR ENTERTAINMENT)
- Artist Manager:Masumi Shibata (MAVERICK), Takaaki Higashikawa (UK.PROJECT), Hirohisa Katayama (Moving on)
- Management Staff:Tsuyoshi Abe (MAVERICK), Tamaki Hirano (MAVERICK), Kenji Shigemura (MAVERICK)
- Executive Producer:大石征裕 (MAVERICK DC GROUP), Kenichi Iida (MAVERICK), Koichi Endo (UK.PROJECT), Yoshihiko Momose (Moving on), Akira Ono (SPEEDSTAR RECORDS)
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- チャート、規格
- オリコン順位:週間31位
- レーベル:SPEEDSTAR RECORDS
- 規格:12cmCD、12cmCD+DVD (初回限定盤)、デジタル・ダウンロード
- 規格品番:VICL-64341 (通常盤)、VIZL-815 (初回限定盤)
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EP
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発売日
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タイトル
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収録曲
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情報
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1st
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2015年4月15日
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feedback
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全2曲
- feedback
- Words & Music:kazuhiro momo
- MOTORCYCLE (ラヴ・アンド・ロケッツのカヴァー)
- Words & Music:Daniel Gaston Ash, Kevin Michael Haskins, David Jay
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- 解説
- 表題曲「feedback」は、エフェクティヴなギターの轟音から始まるロックナンバー。作詞・作曲を担当した百々和宏は、この曲の制作を振り返り「ハードなリフものでゴリッとした曲なんですが、345ちゃんの歌で異次元っぽさを出したくて、歌入れのときに"サラッと歌ってください"とお願いしました[42]」と述べている。
- 2曲目の「MOTORCYCLE」は、バウハウスの元メンバーたちによって結成されたロックバンド、ラヴ・アンド・ロケッツが1989年に発表した楽曲「モーターサイクル」のカバーとなっている。百々はこの曲をカバーすることにした経緯について「洋楽のカバーはライブでもやっているし、ラヴ・アンド・ロケッツのこの曲はハマりが良かったのでやれたらなと[42]」と述べている。なお、この曲のレコーディングでは、yukihiroがツイン・ドラムで演奏している[42]。百々はこの曲のyukihiroのドラムについて「yukihiroさんはドラムを2回叩いてるんですが、シンクロ具合がすごすぎてツイン・ドラムに聴こえない[42]」と述べている。
- 規格
- 規格:7inchAnalog
- 規格品番:HRS-0010
- 備考:500枚限定発売
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シングル
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発売日
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タイトル
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収録曲
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情報
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1st
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2013年10月16日
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hitsuji
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全3曲
- hitsuji
- Words & Music:kazuhiro momo
- SINCE YESTERDAY (ストロベリー・スウィッチブレイドのカヴァー)
- Words & Music:Jill Bryson, Rose McDowall
- Good Dream
- Words & Music:kazuhiro momo
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- 解説
- 表題曲「hitsuji」は、と百々和宏と345によるツインボーカルが印象的なネオアコ・テイストのギターポップとなっている[45]。作詞・作曲を担当した百々は、geek sleep sheepにとってこのシングルが初作品ことを踏まえ、「バンド名にちなんだものをつけたかったんですよ。僕にしては珍しく、コンセプチュアルに作りました[7]」とタイトルに関して述べている。また、百々はこの曲の制作経緯について「これはまさに、345ちゃんをヴォーカルとしたいい曲を書きたいなと思ってた頃、イントロがギターで出てきて<あ、これキター!>と思って。yukihiroさんの言うメランコリックな、バンドを体現するような曲になるんじゃないかな、ってピンときたんですよね[7]」「スタジオでセッションしながら固めていくやり方が多いんですが、「hitsuji」はイントロを思いついたときから、345ちゃんの歌とか、交互に歌う感じとか、ゴールが見えていたので、デモを作って持っていきました[46]」と述べている。なお、yukihiroはこの曲のデモを聴いたときの印象について「行くべき方向が示されていて、こうやったら良くなるというのがわかりやすかったですね[46]」「ミニマムな演奏の方が合うだろうなと思いました[47]」と述懐している。さらに百々は、この曲のレコーディングを振り返り「345ちゃんの声を邪魔しないギターを考えました。ファズ・ギターがバックで壁を作っているんですけど、そのファズの高域と345ちゃんの声がきれいに合わさればいいなと思っていて。シューゲイズだったり爆音で鳴らしているバンドの曲で、女性が歌っているポイントはそこだと思うんです。活かすも殺すも、女性の声と爆音ギターの絡み具合が気持ち良くなってるかどうかだから。そこはうまくいったんじゃないかなと思います。ギターと声が離れすぎず、付きすぎず[47]」と述懐している。なお、この曲のサビ部分ではハンドクラップのような金属的な音が鳴っているが[34]、これはyukihiroがローランド・TR-909に内蔵されているハンドクラップの音に[34]、実際に生で叩いたタンバリンの音を重ねて作られたものとなっている[34]。
- 2曲目の「SINCE YESTERDAY」は、スコットランドのニューウェーヴ・ポップ・デュオ、ストロベリー・スウィッチブレイドが1984年に発表した楽曲「ふたりのイエスタディ(原題:SINCE YESTERDAY)」のカバーとなっている。なお、この曲はgeek sleep sheepを結成する前に3人でセッションを行ったときに、百々が課題曲として持ってきた曲だという[46]。百々は、本作発売当時に受けたインタビューの中で、このカバーについて「ドリーミーなポップさだけでなく、バンド感もあって、演奏の熱さもしっかり音で伝えるっていう。すごくハマった曲だった[46]」と述べており、表題曲に触れたうえで「最初にスタジオに入ったとき、「SINCE YESTERDAY」をやってなかったら「hitsuji」はできていなかったかもしれない[47]」と語っている。なお、yukihiroはこのカバー音源のアレンジについて「最初のシンセ部分、どうするのかなと思ったら、momoくんがギターで弾いていたので、なるほど、そういうやり方があるなと、ハッとしました[46]」と語っている。
- 3曲目の「Good Dream」は、ギターリフと言葉を並べたインスト・タイプの楽曲で[47]、バンド名である"geek sleep sheep"を呟く声が入っている。作詞・作曲を担当した百々曰く「ライヴでステージに出て行って、最初にこの曲をやったら、お客さんもアガるんじゃないかなって考えながら作った曲[47]」だという。百々はこの曲の制作を振り返り「思いついたことはとりあえず全部やってみようって。"ビョークのように"とかいろいろ言ってた(笑)。でも基本的に細かい注文はお互いにないんですよ。そのぶん、音で伝えるというか。自分が弾いたギターに対して、次のテイクでyukihiroさんがそこに引っかかるフレーズを叩いたりして、おおっ!って。で、そのドラムによって、ベースのフレーズが変わったり[46]」と述べている。なお、yukihiroはこの曲のドラム録りを振り返り「最初は普通の演奏だけだったんですけど、それにダビングしたキックとスネアを足してます[47]」と述べている。
- チャート、規格
- オリコン順位:週間24位
- レーベル:EMI Records Japan
- 規格:12cmCD、デジタル・ダウンロード
- 規格品番:TYCT-30007
- 備考:初回生産分には封入特典としてツアーチケット先行予約チラシ封入
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ライヴ・コンサートツアー
公演日程
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形態
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タイトル
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公演規模・会場
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2013年3月26日
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単発ライヴ
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confusion bedroom
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2013年12月24日
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単発ライヴ
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confusion bedroom vol.2
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2014年1月23日 - 1月29日
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ライヴツアー
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tour confusion bedroom
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2014年10月3日
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単発ライヴ
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confusion bedroom vol.3
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2015年5月29日 - 6月7日
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対バンライヴツアー
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tour geeks 2015
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2015年8月22日
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単発ライヴ
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confusion bedroom vol.4 with candy
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2016年4月30日
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単発ライヴ
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confusion bedroom vol.5
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2016年9月2日 - 9月23日
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ライヴツアー
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tour confusion bedroom 2016
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3都市3公演
LIVE HOUSE FEVER 横浜BAYSIS HEAVEN'S ROCK
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2024年11月27日 - 12月8日
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ライヴツアー
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tour confusion bedroom 2024
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2都市2公演
梅田Shangri-La YOKOHAMA ReNY beta
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2024年12月12日
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ツーマンライヴ
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Tokyo Shoegazer × geek sleep sheep 2MAN LIVE
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出演ライヴイベント
自主企画ライヴイベント
公演日程
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タイトル
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公演規模・会場
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2014年5月9日
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geeks vol.1
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出演者
live act geek sleep sheep guest act Klan Aileen dj act FREE THROW (弦先誠人/神啓人/タイラダイスケ)
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2014年7月19日
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geeks vol.2
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オーガナイズDJイベント
公演日程
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タイトル
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公演規模・会場
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2013年12月11日
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geek sleep sheep × FREE THROW Presents 「moonlight parade」
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出演者
FREE THROW (弦先誠人/神啓人/タイラダイスケ) (※) geek sleep sheepの出演は無し
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2014年1月16日
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geek sleep sheep × FREE THROW Presents 「moonlight parade "doorway to a dream"」
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出演者
FREE THROW (弦先誠人/神啓人/タイラダイスケ) 岡本信明(the telephones) (※) geek sleep sheepとしての出演は無し
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出演フェス・イベント
ミュージック・ビデオ
ラジオ出演
- ※レギュラー、パーソナリティ出演のみ記載
参考文献・サイト
関連項目
脚注
注釈
- ^ オーガナイズDJイベント「geek sleep sheep × FREE THROW Presents「moonlight parade "doorway to a dream"」」には、geek sleep sheepから百々和宏が参加する予定だったが、インフルエンザによる体調不良のため、出演キャンセルとなっている。
出典
外部リンク
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yukihiro |
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acid android |
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OPTIC NERVE |
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geek sleep sheep |
member:百々和宏 (Vo, Gt)、345 (Vo, Ba)、yukihiro (Dr) | アルバム | |
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EP | |
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シングル | |
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Petit Brabancon |
member:京 (Vo)、ミヤ (Gt)、antz (Gt)、高松浩史 (Ba)、yukihiro (Dr) | アルバム | |
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EP | |
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シングル |
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映像作品 | |
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関連項目 | |
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