CHARCOAL FILTER(チャコールフィルター)は、小名川高弘・大塚雄三・安井佑輝・高野真太郎からなる4ピースロックバンド。所属事務所はPOWERPOP & Co.で、最終所属レコード会社は日本クラウン。2002年から2004年までは亀田誠治にプロデュースされていた。
2007年7月解散[1]。
主な略称はチャコフィル。「チャコ」と略されることもあるが、メンバーはそれをあまり好んでおらず、「チャコフィル」のみを用いている。略記はCFで、ロゴなどにも用いられている。
概略
小名川のみ千葉県出身で、他の3人は東京都出身。全員が横浜市港北区にある私立高校、慶應義塾高等学校の同級生。1995年に小名川・安井・高野でバンドを結成し、Green Dayのコピーを中心に活動を始める。1996年に大塚が加入し、以降一度もメンバーチェンジすることなく2007年7月解散を迎える。メンバー全員、これが初めて組んだバンドであることから、大塚は「バージンで結婚しちゃったようなバンド」と表現している。
結成当初のバンド名は「Selfish」だったが、プロに同名のバンドがいることを知り、「Sweet dog」に改名(候補としてはその他に「Easy Chair」、「Chopstick」などがあった)。その後、高野がサポートしているバンドが「チャコールフィルター」と名乗っていることを知った大塚が、「チャコフィル」という略称を気に入り、彼らの了承を得た上でバンド名を譲り受け、「CHARCOAL FILTER」となる。英字表記のみならず、片仮名表記もテレビや雑誌、メンバーのサインなどで頻繁に使用され、正式表記に準ずるものとなっている。片仮名では「チャコールフィルター」と続けて書くのが正式であり、中黒(・)は付けない。また、英字で表記する場合は全て大文字で表記するのが正式だが、グッズなどではデザイン上"Charcoal Filter"としているものもある。
1999年に「I start again」でデビュー。8thシングル「Brand-New Myself 〜僕にできること」が20万枚を超える大ヒットとなり、同曲を含む3rdアルバム『MADE IN Hi-High』ではオリコンチャート初登場6位を記録。2003年には学祭最多出演バンドに輝き、47都道府県制覇も2度達成するなど、数多くのライヴをこなしている。また、「Brand-New Myself 〜僕にできること」のPV撮影は、私立武蔵野東小学校で行われた。
デビュー直後、他県に先駆けて福岡県で人気に火がついたため、福岡出身バンドと間違われることも多い。 2001年には福岡のファンへの感謝の意を込めて、九州限定販売のレーベルbariyoka.comから、「絆」というシングルを発売した。この曲は福岡のライヴでのみ歌われていた。
オフィシャルファンクラブは「Team PHILTER」(PHILTERは「媚薬・惚れ薬」の意でFILTERと同音)で、安井が隊長を務めていた。
メンバー
ソロ活動やプロフィール、エピソードなどはそれぞれの項目を参照
曲のクレジット
作詞
大半が大塚雄三によるものである。一部他のメンバーによる単独、メンバー2人もしくはメンバー全員による共作もある。
作曲
初期の作品は4人で手掛けたものが多い。シングル「卒業」からはメンバー単独、メンバー2人での共作が増えた。単独では小名川と安井の楽曲が多く、高野の楽曲は非常に少ない。大塚による楽曲も少ないが、最大のヒットシングル「Brand-New Myself ~僕にできること」を手掛けている。
編曲
初期はメンバーのみで手掛けたものが多い。シングル「はじけよう」では林部直樹、シングル「孤独な太陽」とアルバム『PANIC POP』では土方隆行、シングル「卒業」からアルバム『CHARCOAL FILTER』までは亀田誠治がアレンジとプロデュースで参加している。アルバム『心の来た道』からは再びメンバーのみで手掛けている。
ラストアルバム『素晴らしい日々へ』では、メンバーそれぞれが単独で作詞・作曲・編曲を手掛けた曲が1曲ずつ収録されている。
略歴
- 1995年
- 1996年
- 春に大塚が加入し、学園祭にて初ライヴ。
- 大塚の家に全員で泊り込み、初オリジナル曲を作る。
- 1997年
- 1998年
- メジャーデビューを目指し、渋谷CYCLONEを中心にライヴを多数行う。
- 1999年
- 2000年
- 2001年
- 2002年
- 2003年
- 2004年
- 2nd DVD『わくわくチャコールフェア2003をチャコールフィルターと観るDVD ~雨で濡れ濡れ注意報2003~2004への道~』発売。
- 日比谷野外大音楽堂にて"わくわくチャコールフェア2004"を開催。
- 4月6日にCLUB 24 YOKOHAMAにて"スプリンターツアー2 ファイナル 47都道府県ワンマン制覇記念ライヴ"を行う。
- 12thシングル「one Days」発売。
- 5thアルバム『CHARCOAL FILTER』発売。
- 渋谷公会堂にてライヴ"Re:HOME"を行う。
- 青山のカフェを貸し切り、デビュー5周年記念カフェ"chafé"を開店。
- Shibuya O-Eastにて"5th Anniversary Special Live Party"を開催。
- 2005年
- 3rd DVD『わくわくチャコールフェア2004をチャコールフィルターと酔うDVD ~日比谷の空も涙したカメラ壊れて山根も号泣の巻~』発売。
- 4th DVD『5th Anniversary Special Live Party at Shibuya O-East』発売。
- 日比谷野外大音楽堂にて"わくわくチャコールフェア2005"を開催。
- 『Gimme a light 2』をインディーズレーベルから5,000枚限定で発売。
- "Japan tour, 47"にて47都道府県を全て廻る。2度目の全都道府県制覇達成。
- 2006年
- 日本クラウン移籍第一作としてミニアルバム『心の来た道』発売。
- 5th DVD『わくわくチャコールフェア2005 ~積もる話をツモりながらCHARCOAL FILTERとテンション点棒あがるDVD & LIVE 2005』発売。
- 日比谷野外大音楽堂にて"わくわくチャコールフェア2006"を開催。
- 13thシングル「一人じゃとても歩けない世界の上で」発売。
- オムニバスアルバム『Gimme MUSIC』に参加。
- 6th DVD『「2006 心の行く道」ツアーファイナル 2006.5.27 SHIBUYA CLUB QUATTRO』発売。
- 2007年
レコード会社の変遷
所属レコード会社
その他のレコード会社
歴代プロデューサー
ディスコグラフィー
シングル
アルバム
DVD
- この他、ファンクラブ会員限定で 『Team PHILTERスペシャル映像DVD』 が、上記DVDとセットで2005年と2006年に発売されている。
参加作品
Gimme MUSIC (2006年7月5日)
- #1 Brand-New Myself 2006 作詞: 大塚雄三 / 作曲: 大塚雄三 / 編曲: CHARCOAL FILTER
- #15 I'm looking for my place -2000- 作詞: 大塚雄三 / 作曲・編曲: CHARCOAL FILTER
タイアップ一覧
ミュージックビデオ
監督
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曲名
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戸田宏一郎
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「one Days」
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powerpop
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「Answer」
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山岸文彦
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「明日へ放て」
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山根真樹
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「BY MY SIDE」「Happy hungry days」「White winter song」「one Days (LIVE Ver.)」「one Days (みんなの想いダイジェスト)」「やさしさライセンス」「一人じゃとても歩けない世界の上で」「世界の果て」「虹」
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不明
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「Brand-New Myself〜僕にできること」「DON'T MISS IT」「Life goes on」「はじけよう」「孤独な太陽」
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ライヴ・イベント
ワンマンライヴ・自主企画イベント
- 2000年
- "Spiky night" (7月・8月) 全2公演
- "Spread out GIG 20-21" (11月~2001年1月) 全4公演
- 2001年
- "“弾” 前哨戦 in ライヴハウス" (4月) 全4公演
- "Spark out GIG “弾”" (6月) 全3公演
- 2002年
- "PANIC POP TOUR" (1月) 全6公演
- "B.N.M. 02" (7月・8月) 全3公演
- "Made in TOUR" & "TOUR the Hi-High" (11月) 全12公演
- 2003年
- "スプリンターツアー" (2月~4月) 全25公演
- "わくわくチャコールフェア2003" (4月5日)
- "Hallin' Love" (7月・8月) 全7公演
- "school party tour “KINGDOM” ~ラストダンスを踊っちゃえ!~ 『KINGDOM後夜祭』" (11月24日)
- "スプリンターツアー2 ~Happy Set~" (12月~2004年3月) 全23公演
- 2004年
- "わくわくチャコールフェア2004" (4月4日)
- "スプリンターツアー2 ファイナル 47都道府県ワンマン制覇記念ライヴ" (4月6日)
- "Re:HOME" (10月2日)
- "5th Anniversary Special Live Party" (10月31日)
- "ジュポ~ンツアー" (12月) 全10公演
- 2005年
- "Japan tour, 47" (3月~7月) 全47公演
- "わくわくチャコールフェア2005" (4月16日)
- "Gimme a night" (6月~8月) 全4公演
- "Gimme a 2006 The 忘年会" (12月30日)
- 2006年
- "わくわくチャコールフェア2006" (4月8日)
- "2006 心の行く道" (5月) 全8公演
- "ONE MAN LIVE" (10月~2007年3月) 全6公演
その他のツアー
- "school party tour “KINGDOM”" (2003年5月~11月) 全17公演
- "ハイエースTOUR" (2005年10月~11月) 全23公演
大規模イベントへの出演
レギュラー番組
テレビ
現在は全て放送終了
ラジオ
現在は全て放送終了
- Date fm 「CHARCOAL FILTERの今夜もイッパイイッパイ!」
- 九州朝日放送 「チャコフィル来福」
- CROSS FM 「Kyushu 好いとぉ~」
- 東海ラジオ 「CHARCOAL FILTERの "今日も安全日"」
- AIR-G' 「BEAT KIDS STREET」
- ニッポン放送 「学園カリスマファイト」
- ニッポン放送 「CHARCOAL FILTERのclub discovery」
- 東北放送 「CHARCOAL FILTER 安井佑輝のブラボー!レインボー!きんぴらゴボー!」
- fm fukuoka 「CHARCOAL FILTERの満福RADIO」
- Date fm 「CHARCOAL FILTER Treasure Hunt」
書籍
バンドスコア
- CHARCOAL FILTER Single Collection (小名川高弘責任監修 / シンコー・ミュージック)
- MADE IN Hi-High (小名川高弘責任監修 / シンコー・ミュージック)
- HAPPY SET (小名川高弘責任監修 / シンコー・ミュージック)
- CHARCOAL FILTER (小名川高弘責任監修 / シンコー・ミュージック)
影響を受けたバンド
- グリーン・デイ - 高校時代にコピーしていたアメリカのメロコアバンド。デビュー後も「2,000 Light Years Away」をカヴァーし、「Brand-New Myself ~僕にできること」のカップリングとして収録している。
- ウィーザー - メンバーが好きなバンドの一つ。ライヴの登場時にSEとして彼らの「Dope Nose」を流すのが定番となっている。
- ランシド - メンバーが好きなバンドの一つで、リハーサル時には必ず彼らの「Ruby Soho」を演奏する。数回ではあるが、ライヴでもこの曲を披露している。
- Hi-STANDARD - 一時期使用していた「Sweet dog」というバンド名は、Hi-STANDARDの「MY SWEET DOG」(1997年のアルバム『ANGRY FIST』に収録)から拝借したもの。
交友関係
- 唄人羽 - バンドぐるみで付き合いのある親友。「はじけよう」製作時には、本多哲郎にブルースハープを吹いてもらった。
- CAMEL WIZARD - 事務所の後輩。"Japan tour, 47"の対バン募集企画で知り合い、そのメロディーの美しさに感銘を受けた大塚が、POWERPOPに入るよう熱心に誘ったという。安井も「嫉妬するほど美しいメロディーを書く」と絶賛している。
- 小久保淳平 - レギュラーラジオ「CHARCOAL FILTERのclub discovery」(ニッポン放送)にて森山直太朗の「さくら」を共演。同番組のイベントにも参加。
- SHAKALABBITS - バンドぐるみで付き合いがあり、都内でのワンマンライヴ時には花を贈ってくれる。
- SHOGO - 175Rのヴォーカル。CHARCOAL FILTERのデビュー前からのファンと公言していて、『Gimme a light』も持っており、「Team PHILTER」の会員番号175番。「club discovery」出演時には、5人で「185R(チャコライダー)」を結成。
- 竹村哲 - SNAIL RAMPのヴォーカル&ベースであり、インディーズレーベルSCHOOL BUS RECORDSの設立者。小名川が同レーベルにデモテープを送ったことがきっかけで、アマチュア時代にレーベル主催のイベントに出演させてもらった。
- 塚本高史 - 2004年にMATCHのCMに出演。自身のシングル「いつでも僕は」のカップリングで小名川が曲を、大塚が詞・曲を提供。
- ニューロティカ - "Japan tour, 47"の対バン募集企画に自ら応募し、熊谷公演に出演。そのことがきっかけで、CHARCOAL FILTERのファンクラブ会報にも登場している。
- ヒューマンロスト-バンドぐるみでの付き合いあり、ミニアルバム『book』の中の曲で小名川がギター&アレンジをやっている。
- ビビアン・スー - 2000年にMATCHのCMで共演。ラジオ番組「学園カリスマファイト」(ニッポン放送)では、大塚と二人でパーソナリティを務めた。2003年には「Brand-New Myself ~僕にできること」を『決定愛你』として中国語でカヴァーした。
- ザ・ベイビースターズ - 唄人羽主催のイベントで知り合う。3バンドともライヴの最後に「せーの」でジャンプをするが、ファンクラブ会報にヴォーカルの田中明仁が登場した際、ジャンプはCHARCOAL FILTERが元祖で、唄人羽が真似をし、更にそれを見たベイビースターズも真似をしたと判明。元メンバーの浅見トマルは脱退後、小名川のサポートメンバーになっている。
- 増田ジゴロウ - レギュラーコーナーを持っていたTVK「saku saku」のMC(ぬいぐるみ)。大塚は黒幕(ジゴロウを動かす人物)から直接もらったジゴロウ人形を所有。
- ワカバ - NHK「ポップジャム」の楽屋で知り合い、ステージ用の衣裳をあまり持っていないという松井亮太に、大塚が私服のジャケットをプレゼント。当日の収録で早速着用していた。
関連項目
脚注
注釈
- ^ 本人出演
- ^ オムニバスアルバム「Gimme MUSIC」に「I'm looking for my place -2000-」として収録。
出典
外部リンク