AviUtl
AviUtl(エーブイアイユーテル、エーブイアイユーティル)は、「KENくん」によって開発されている[1]プロプライエタリの動画編集ソフトウェアである。 概要AVIファイル[注釈 1]を編集したり、各種コーデックで圧縮することができる。フリーウェアとして公開されている。 32ビットのアプリケーションであり、動作にはMMXが使えるCPUが必要[2]。64ビット化することもできるが、KENくん曰く、「32ビットの状態で多くのプラグインが作られたため、64ビットに変更するとそれらが使えなくなってしまうから[3][注釈 2]」という理由により現在も32ビットソフトである。 AviUtl本体のみで動画編集は可能であるが、公式サイトに公開されている「拡張編集プラグイン」を使用することで、より高度な編集をすることができる。具体的にはレイヤー機能(他のソフトで「トラック」と呼ばれているもの)やエフェクト類である。 有志により開発されたプラグインを追加することで、各種エンコーダー(x264やNVEnc等)によるエンコードが可能になる。 本来32bitソフトでは4GB以上メモリを使用することができないが、version1.10rc2からは共有メモリを使用して4GB以上のメモリーを利用出来るようになっている。 version0.99aからはマルチスレッド対応となり、主要なプラグインのマルチスレッド化が促進されSIMD最適化、GPUの利用ができるようになる。 AviSynthとはプラグインの相互利用が可能である。しかし、AviUtl側からAviSynthのプラグインを利用する際にプラグインがYUV各12ビットのフォーマットをサポートしていない場合、データの精度に変化が生じる場合がある。 nicotalkやYukkuriMovieMakerのように、AviUtlと連携したソフトウェアも存在する。 主な機能歴史
拡張編集Plugin
拡張編集Pluginは、AviUtlにてより高度な動画編集を行うために作成された純正のプラグインである。 基本的な機能
拡張性このソフトウェアでは、スクリプト言語Luaを用いたエフェクトなどを新しく記述することができ、今日ではAdobe After Effectsのプラグインエフェクトを模倣したものを始めとする大量のスクリプトが公開されている。 また、本体に同梱されているLua5.1のバイナリファイル(lua51.dll)をLuaJITに置き換えることで、さらなる高速化を図ることができる他、FFIなどのLuaJIT専用のライブラリなどを使うことができる。これは、LuaJITがLua5.1をベースに作られているためできることである。[注釈 6] プラグインAviutlでは非常に多くのサード・パーティー製のプラグインが配布されている。これらを使用することで新たな機能を拡張できる。 プラグインの拡張子は、「.dll」をリネームしただけで、以下の種類に分類されている。ただし機能はそれらに限られておらず、例えば.aulファイルがAviUtlのバグを修正したりすることも可能である[6]。多くのプラグインは公式サイトで配布されているAviUtl用公式SDKを使用している。
なお、プラグインがDLLファイルをリネームしただけのものであることは、プラグインはAviUtlの動作を根本的に変更したり、マルウェアとして動作しOS全体に被害を及ぼすことも可能であることを意味する。そのため、導入する際は安全性について細心の注意を払わなければならない。[7] 関連書籍
脚注注釈
出典
関連項目外部リンク
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