2024年-25年のフォーミュラE

2024年-25年のフォーミュラEのシーズン
前年:	2023年-24	翌年:	2025年-26

2024年-25年のフォーミュラEは、フォーミュラEの11年目のシーズンである。

レギュレーション変更

• 今シーズンより「Gen3」を改良したシャシー「Gen3 Evo」が導入される。これに伴い、駆動形式が後輪駆動から四輪駆動へと変更される。

参戦チーム・ドライバー

• 前年度チャンピオンのパスカル・ウェーレインはカーナンバー「1」を使用するため、3シーズン連続でカーナンバー「1」が採用される。なお、3シーズン以上連続して同ナンバーが採用されるのは初となる。

エントラント	マニュファクチャラー	マシン名	No.	ドライバー	参戦Rd.	リザーブドライバー
タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム（英語版）	ポルシェ	Porsche 99X Electric	1	パスカル・ウェーレイン	1-2
			13	アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ	1-2
ジャガー・TCS・レーシング	ジャガー	Jaguar I-Type 7	9	ミッチ・エバンス	1-2
			37	ニック・キャシディ	1-2
DS・ペンスキー（英語版）	DSオートモビルズ	DS E-Tense FE 25[1]	25	ジャン＝エリック・ベルニュ	1-2
			7	マクシミリアン・ギュンター	1-2
ニッサン・フォーミュラEチーム	ニッサン	Nissan e-4ORCE 05	23	オリバー・ローランド	1-2	セルジオ・セッテ・カマラ
			17	ノーマン・ナト	1-2
アンドレッティ・フォーミュラE	ポルシェ	Porsche 99X Electric	27	ジェイク・デニス	1-2	ジャック・クロフォード
			51	ニコ・ミュラー	1-2
エンヴィジョン・レーシング	ジャガー	Jaguar I-Type 7	16	セバスチャン・ブエミ	1-2
			4	ロビン・フラインス	1-2
ネオム・マクラーレン・フォーミュラEチーム	ニッサン	Nissan e-4ORCE 05	8	サム・バード	1-2
			5	テイラー・バーナード	1-2
マセラティ・MSG・レーシング	マセラティ	Maserati Tipo Folgore[1][2]	2	ストフェル・バンドーン	1-2
			55	ジェイク・ヒューズ	1-2
ローラ・ヤマハ・アプト・フォーミュラEチーム	ローラ・ヤマハ	Lola T001	11	ルーカス・ディ・グラッシ	1-2
			22	ゼイン・マロニー	1-2
マヒンドラ・レーシング（英語版）	マヒンドラ	Mahindra M11Electro	48	エドアルド・モルタラ	1-2
			21	ニック・デ・フリース	1-2
クプラ・キロ（英語版）	ポルシェ	Porsche 99X Electric WCG3	33	ダニエル・ティクトゥム	1-2
			3	デビッド・ベックマン	1-2

チーム及びドライバーの変更

• ペンスキーは、前シーズンまでマセラティに在籍していたマクシミリアン・ギュンターを起用。ギュンターは6シーズン前まで同チーム[3]に在籍していたため、事実上のチーム復帰となる。
• 日産は、前シーズンまでアンドレッティに在籍していたノーマン・ナトを起用。ナトは2シーズン前まで同チームに在籍していたため、事実上のチーム復帰となる。
• アンドレッティは、前シーズンまでアプトに在籍していたニコ・ミュラーを起用。
• マクラーレンは、前年までフォーミュラ2に参戦していたテイラー・バーナードを起用。
• マセラティは、前シーズンまでペンスキーに在籍していたストフェル・バンドーンと、前シーズンまでマクラーレンに在籍していたジェイク・ヒューズの2名を起用。
• アプトは、前年までフォーミュラ2に参戦していたゼイン・マロニーを起用。また、パワートレインをローラ・ヤマハへ変更する。さらに、パワートレインの提携先であるローラがチームライセンスを購入したことに伴い、チーム名を「ローラ・ヤマハ・アプト・フォーミュラEチーム」へ、国籍をイギリスへそれぞれ変更する。
• ERTは、前年までポルシェのリザーブドライバーを務めていたデビッド・ベックマンを起用。また、投資会社のフォレスト・ロード・カンパニーがチームを買収したことに加え、前シーズンまでアプトのスポンサーを務めていたセアトのブランド名であるクプラ（英語版）と提携したことで、チーム名を当初の「キロ・レース・Co」から「クプラ・キロ」へ変更する。これに伴い、パワートレインをポルシェへ[4]、国籍をアメリカへそれぞれ変更する。

シーズン途中のチーム及びドライバーの変更

開催スケジュール

Rd.	レース名称	国	都市	開催日	周回数
1	São Paulo E-Prix	ブラジル	サンパウロ	12月7日	35周
2	Hankook Mexico City E-Prix	メキシコ	メキシコシティ （エルマノス・ロドリゲス・サーキット）	1月11日	36周
3	Jeddah E-Prix Race 1	サウジアラビア	ジッダ （ジェッダ・コーニッシュ・サーキット）	2月14日	周
4	Jeddah E-Prix Race 2			2月15日	周
5	Miami E-Prix	アメリカ合衆国	ホームステッド （ホームステッド＝マイアミ・スピードウェイ）	4月12日	周
6	Monaco E-Prix Race 1	モナコ	モンテカルロ （モンテカルロ市街地コース）	5月3日	周
7	Monaco E-Prix Race 2			5月4日	周
8	Tokyo E-Prix Race 1	日本	東京 （東京ストリートサーキット）	5月17日	周
9	Tokyo E-Prix Race 2			5月18日	周
10	Hankook Shanghai E-Prix Race 1	中国	上海 （上海インターナショナル・サーキット）	5月31日	周
11	Hankook Shanghai E-Prix Race 2			6月1日	周
12	Jakarta E-Prix	インドネシア	ジャカルタ	6月21日	周
13	Hankook Berlin E-Prix Race 1	ドイツ	ベルリン （ベルリン・テンペルホーフ空港）	7月12日	周
14	Hankook Berlin E-Prix Race 2			7月13日	周
15	London E-Prix Race 1	イギリス	ロンドン	7月26日	周
16	London E-Prix Race 2			7月27日	周

結果

レース

Rd.	レース名	予選	決勝
		ポールポジション	ファステストラップ	勝者	優勝エントラント	優勝マニュファクチャラー
1	サンパウロ	パスカル・ウェーレイン	デビッド・ベックマン[5]	ミッチ・エバンス	ジャガー・TCS・レーシング	ジャガー
2	メキシコシティ	パスカル・ウェーレイン	セバスチャン・ブエミ[6]	オリバー・ローランド	ニッサン・フォーミュラEチーム	ニッサン
3	ジッダ
4
5	マイアミ
6	モンテカルロ
7
8	東京
9
10	上海
11
12	ジャカルタ
13	ベルリン
14
15	ロンドン
16

ドライバーズ・チャンピオンシップ

上位10台とポールポジション、上位10台のファステストラップには以下のポイントが加算される。

順位	1位	2位	3位	4位	5位	6位	7位	8位	9位	10位	PP	FL
ポイント	25	18	15	12	10	8	6	4	2	1	3	1

（略号と色の意味はこちらを参照）

• 太字はポールポジション、斜字はファステストラップ

順位	ドライバー	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts
1	アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ	2	2															37
2	オリバー・ローランド	14	1															25
3	ミッチ・エバンス	1	Ret															25
4	パスカル・ウェーレイン	Ret	3															21
5	テイラー・バーナード	3	14															15
6	ジェイク・デニス	Ret	4															13
7	サム・バード	4	18															12
8	ジャン＝エリック・ベルニュ	9	5															12
9	ニック・デ・フリース	6	8															12
10	エドアルド・モルタラ	5	19															10
11	マクシミリアン・ギュンター	11	6															8
12	ストフェル・バンドーン	10	7															7
13	セバスチャン・ブエミ	7	17															6
14	ダニエル・ティクトゥム	8	16															4
15	ニコ・ミュラー	Ret	9															2
16	ジェイク・ヒューズ	Ret	10															1
17	ロビン・フラインス	DNS	11															0
18	ニック・キャシディ	15	12															0
19	ゼイン・マロニー	12	15															0
20	ノーマン・ナト	13	13															0
21	ルーカス・ディ・グラッシ	Ret	20															0
22	デビッド・ベックマン	NC	Ret															0
順位	ドライバー	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts

チームズ・チャンピオンシップ

順位	エントラント	車番	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts
1	タグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチーム	1	Ret	3															58
		13	2	2
2	ネオム・マクラーレン・フォーミュラEチーム	8	4	18															27
		5	3	14
3	ジャガー・TCS・レーシング	9	1	Ret															25
		37	15	12
4	ニッサン・フォーミュラEチーム	23	14	1															25
		17	13	13
5	マヒンドラ・レーシング	48	5	19															22
		21	6	8
6	DS・ペンスキー	25	9	5															20
		7	11	6
7	アンドレッティ・フォーミュラE	27	Ret	4															15
		51	Ret	9
8	マセラティ・MSG・レーシング	2	10	7															8
		55	Ret	10
9	エンヴィジョン・レーシング	16	7	17															6
		4	DNS	11
10	クプラ・キロ	33	8	16															4
		3	NC	Ret
11	ローラ・ヤマハ・アプト・フォーミュラEチーム	11	Ret	20															0
		22	12	15
順位	エントラント	車番	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts

マニュファクチャラーズ・チャンピオンシップ

順位	マニュファクチャラー	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts
1	ポルシェ	2	2															55
		8	3
2	ニッサン	3	1															52
		4	13
3	ジャガー	1	11															31
		7	12
4	マヒンドラ	5	8															22
		6	19
5	ステランティス[7]	9	5															21
		10	6
6	ローラ・ヤマハ	12	15															0
		Ret	20
順位	マニュファクチャラー	SAP	MEX	JED		MIA	MON		TOK		SHA		JAK	BER		LON		Pts

脚注

1. ^ マニュファクチャラーズ・チャンピオンシップにおいては、 ステランティスのポイントとして扱う。
2. パワートレインは、DS・ペンスキーと同じくDS E-Tense FE 25を使用する。
3. 所属当時は「ジェオックス・ドラゴン」のチーム名で、ペンスキーのワークスチームとして参戦していた。
4. なおパワートレインの名称は、他のポルシェPU使用チームと異なり「Porsche 99X Electric WCG3」となる。
5. ポイントは アントニオ・フェリックス・ダ・コスタが獲得。
6. ポイントは ジェイク・デニスが獲得。
7. DSオートモビルズと マセラティのポイントを合算。

外部リンク

• 公式サイト